青空スポーツ新聞 11月7日対日本橋あたり戦

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今シーズン、グラウンド確保で難儀しながらも対戦オファーにも恵まれ、ここまで無事試合を消化してきたドリームス。
6試合目となる今戦を以って、いよいよレギュラーシーズンの最終戦を迎える。
今回の対戦は、チーム内でも仕事を通じて親交の深い日本橋あたりチームが相手。前回の初対戦でドリームスが勝利を収めた際には、まさに野村語録の「勝ちに不思議な勝ちあり」の通り、接待疑惑?の噂すら囁かれた一戦だったのは記憶に新しいところ。そんな噂を一掃させるためにも、実力を示して勝利を飾りたいところ。
果たして、大人の事情を超えた熱き戦いとなるのか、熱戦の火蓋は切って落とされた。

2009.11

連敗脱出をもくろみ、梅川の2週続けての連投を避けて小河原をマウンドに送り、守備を重視した布陣を引くなど、序盤でペースを掴む手堅いゲームプランを立てていたドリームスであったが、試合開始前から、いきなりプランに狂いが生じる。現在唯一のキャッチャー稲村が、川原で友人男性と行方をくらまし、試合開始に間に合わないことが判明。急遽、梅川をキャッチャーに仕立て、方やすっかり観戦モードに浸っていたDL角田を守備で起用するなど、スクランブル態勢で試合に臨むことに。

思わぬゲーム開始で、ロングイニングを想定した省エネ投法に切り替えて先発した小河原であったが、その動揺を突かれたのか、いきなり先頭打者にヒットを許し、四球とエラーでたちまち無死満塁としてしまうと、立て続けにタイムリーヒットを浴びて一死も取れないまま3点を失う。
そこから全力投球に切り替えて一死を取ったものの、不運な当たりも続き、全てのアウトを三振で奪いながらも、結局大量7点を失う最悪の立ち上がりを迎えてしまう。

その裏の攻撃、いつにも増してハンデを背負い意気消沈かと思いきや、この日のドリームスは、タフガイの集まりだった。
先頭の古賀が、睨みを利かせて四球で歩くと、一死後小河原が幸運な当たりで続き、急遽4番デビューの下田代が
倒れたものの、楠見、梅川、久保田の連続安打と大島、古賀の連続四死球による押し出しで2死から4点を返し、すぐさま3点差に詰め寄る。
ここから、1回の大量失点で開き直った小河原が素晴らしいピッチングを見せる。キレのあるストレートがことごくコースに決まり、本人も驚く程、別人のような投球を披露。2~4回の3イニングを無失点で抑えると、打線の方も大島が別人のように打ちまくり、走りまくるなどして2点を追加。開き直った親爺達の恐ろしさを見せつけ、4回を終わって7対6として、遂に1点差まで追い上げる。

序盤の劣勢にもめげずドリームスペースに持ち込んだことで、5回を守りきれば逆転も見えてきそうな試合の流れだったが、この回のマウンドで小河原が2死まで漕ぎ着けながら、ヒットと四球で満塁とされ、この試合最大の正念場を迎えることとなる。
1点も許されない局面で、最後の力を振り絞るが如く投じた1球は、相手打者に弾かれセンター前に抜けようかという当たり。とっさに小河原がグローブに当て、僅かにアウトの可能性を見せたものの、打球は内野に転がり落ち内安打となり、痛恨の失点を喫してしまう。更に気落したところでヒットを許し、エラーも重なって結局5点を失うと、遂に気力も体力も限界に達し、満身創痍であろう梅川にマウンドを託す他なく、一転、親爺の空しさを滲ませる無念の降板となってしまった。

中盤の追い上げも実らず、終盤に6点差と突き放されたドリームス。ところが、もはやこれまでかと思われた最終回に、脅威の粘りを見せる。
先頭の古賀がヒットで出塁すると、これまで3三振の伊橋が四球で繋ぐ。クリーンナップが期待に応えられず2死と追い込まれてしまうが、ここから楠見、梅川が連続安打と激走も交えて3点を返すと、久保田が相手のエラーを誘いしぶとさを見せる。続く打者は、本日これまでとは別人のような活躍を見せている大島。ナインの期待を一身に背負って振り抜いた打球は、鋭くサード正面を突く当たり。ところが三塁手が打球処理にもたつきDSC04965内安打か!?と思われたその瞬間、大島に一塁を駆け抜けるだけの走力と気力は残されていなかった。
劣勢な試合展開にも関わらず、再三再四粘りを見せたドリームスであったが、ここであえなくゲームセットを迎え、今シーズンの幕を閉じることとなった。 

残念ながら最終戦の勝利は叶わなかったが、連敗脱出に懸けるチームの執念が伝わってくる熱戦であった。
ここのところ思いっきりに欠けるゲーム内容が多かっただけに、まさかの初回大量失点で開き直ったのか、積極的な、打撃や走塁が目立ち、実に青空ドリームスらしい持ち味が発揮されたゲームであったと言える。
中でも、古賀が全打席出塁で1番打者の務めを果たせば、楠見が久々にチャンスに強いところを見せ、梅川の長打力も復活し、久保田にも待望のヒットが生まれるなど、本来のパフォーマンスを充分に発揮する選手が多く見られた。更に、大島が色んな意味で別人のような働きを見せ、小河原は二度と出来ないようなピッチングを披露するなど、開き直った親爺パワーの活躍も見逃せない。
一方、2番で起用の伊橋と、急遽4番デビューを果たした下田代であったが、モチベーションの高さが災いしたのか、空回りに終わってしまい、不完全燃焼を起こしていた。ぜひとも来期に鬱憤を晴らしてもらいたい。
また、終わってみれば両チームの失策数がそのまま得点差となって表れており、守備に関しては来シーズンに向けて課題を残したと言えそうだ。
いずれにせよ、今シーズン一番の青空ドリームスらしいプレーが随所に見られ、締めくくりに相応しい好ゲームで最終戦を終えたことで、来シーズンに繋がっていくものと大いに期待したいところだ。
青空ドリームスの選手達には、お疲れ様という言葉を贈って、今シーズン最後の試合レポートを終わりにしたい。

Cheers! Dreams!!

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= 青スポ編集部 =

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