青空スポーツ新聞 2010年シーズン開幕! 5月8日対ヒッターズ戦

2度も前日の降雨による順延で、なかなか開幕が迎えられなかったドリームス。
この日の前日も雨にたたられ、開催が決定したのは試合当日の早朝。そのすぐ直後にプレイボールを控え、加えていつもより加齢臭が漂う9名ギリギリのチーム編成。更には頼みのキャッチャー不在という、これまでに無い重量級のハンデを背負い、果たして試合が成立するのであろうか?
様々な不安要素を抱え、歴史的珍プレーの続出で惨敗が予想される中、いよいよ2010年シーズンの開幕戦が始まった。

=STARTING ORDER=
1 3B/IHASHI
2 SS/KAKUTA
3 P/OGAHARA
4 LF/SHIMOTASHIRO
5 C/UMEGAWA
6 1B/KUBOTA
7 2B/MAIKUMA
8 CF/SONODA
9 RF/DAICHI(suketto player)

とにかく、いかにして試合終了まで、捕手を補っていくのかを考えた苦肉のラインナップ。
開幕投手は捕手事情により小河原がマウンドへ。立ち上がりで2失点を喫したものの、もはや失うものなどない守備陣をバックに、満塁のピンチでは併殺を決めるなどして、意外やゲーム序盤をロースコアで乗り切る。
一方、相手投手に翻弄され出塁もままならないドリームス打線であったが、4回に角田のラッキーヒットを足がかりに得点圏を迎えると、久保田が3塁線を破る鋭い当たりを飛ばして角田をホームに迎え入れ1点を返した。
反撃ムードも高まったその裏の小河原のピッチングが注目されたが、先頭打者の意表を突いたセフティバントで出塁を許すと、その後もエラーや四球で満塁とされ、動揺と疲労に襲われたのか、押し出し四球などを与えて6点を失い降板。
得点した後の守りだっただけに、相手の奇策にほころびが生じて失点を重ねてしまったのが、なんとも悔やまれる。
しかし、小河原の降板を受け久々のマウンドとなった久保田が、左捕手としてデビューを飾った小河原を相手に、これまた本日2度目の併殺を決めるなど、2回を投げて無失点という快投を見せグラウンドを沸かせた。
結局、ドリームス打線が相手投手に抑え込まれ、スコア上ではワンサイドゲームとなってしまったが、4回の大量失点を除けば2併殺を決めるなど守備での大健闘が光った、予想外のゲーム展開となった。
その健闘ぶりは、ドリームス史上最速のゲーム展開としても表れている。7回の試合終了まで90分とかからず、更にはエキストライニングに突入し、なんと9回フルイニングを戦い抜いたのだ。疲れも見せず爽やかな加齢臭を春風に乗せた9名の選手達。まさに充実の開幕戦となった。

DREAMS |0 0 0 1 0 0 0 |1    0 0
HITTERS |2 0 0 6 0 0 ×|8 1 0 0


左利き捕手デビューを果たした小河原選手

久保田が打っては2安打でチーム唯一の打点をあげ、投げては2回を無失点に抑えるなど、昨年末からの確変が継続中の活躍を見せると、久々にグローブを手にした毎熊も、セカンドゴロを捌いたかと思えば、ファミコン並みの動きでボールを後逸するお約束も忘れずに披露、打撃では沈黙する打線を横目にヒットを放つなど、相変わらずの生ける伝説ぶりを発揮した。
また、試合前に不安視されていた捕手であったが、梅川が見事に先発マスクの努めを果たし、小河原も左投げ捕手としてデビューを飾るなど善戦を見せ、当初の予想をはるかに裏切って内容のある、且つスピーディーな、よもやのゲーム展開で試合を乗り切って見せた。
まさに、無理、無駄な動きを一切しない(出来ない)いわば諦めの境地に至った、シンプルな親爺プレーの数々が、好ゲームをもたらしたと言っても過言ではなかったであろう。
ひょっとすると、レギュラー争いに一石を投じる、これからのチームのあり方すらをも示してくれた一戦だったと言えるのかもしれない。
淡白な打線に課題は残したものの、今後の戦いに興味を抱かせるのには充分な開幕戦であった。
尚、エキストライニングで下田代が、初マウンドを踏み、その後捕手デビューも果たしている。更に試合後には、正捕手の座に名乗りをあげた事も付け加えておきたい。
そんな訳でなんだかんだと言っても、今シーズンもドリームスからは目が離せそうにもない。


正捕手の座を奪うと宣言した下田代選手


充実のプレーを振り返る大活躍のベテラン2選手

= 青スポ編集部 =

 

次戦は5月22日(土)11:00~@二子多摩川です。


グラウンドで逢おうぜ!

 

 

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