2012年4月28日(土) 2012年シーズン開幕戦

チームが始動してから約2週間が経ったゴールデンウィーク初日となる4月28日土曜日、青空ドリームスは石神井公園野球場へと遠征し今季開幕となるアウェイ戦を戦った。
対戦相手は、昨夏に行われた唯一の対戦で11対4と大差で敗れているものの、年齢層からしてドリームスにとってはなんとなくシンパシーを覚えてしまう「新宿ブンブン」チーム。
先方も同じように感じていたからかどうなのかは不明だが、今回「新宿ブンブン」チームから試合が申し込まれた事で、2度目となる対戦が実現し、ドリームスにとっては2012年シーズンの開幕戦を迎える運びとなった。

急遽決定した試合ということもあって、選手間のスケジュール調整で難航する場面も見られたが、直前になって助っ人の補強も無事整うと、残すは、神をも恐れぬドリームスの新マネージャーこと柳澤嬢の動向に絞られることになる。
その注目のマネージャーだが、ベンチ入りが未定のまま試合前日を迎えると、なんと、それに伴うように不順な天候が前日まで続いて試合開催が危ぶまれてしまうという、まさに噂通りの女神っぷりを発揮してみせ、早くも試合前から、選手達は「カーリーの呪い」の恐ろしさを身を持って感じながら、不安な一夜を過ごすこととなった。

  

  

そうして迎えた試合当日、選手達の不安を一掃するかのように、朝から日差しと共に気温が上昇する絶好の野球日和となると、グランドコンディションも整い無事試合の開催が決定。
石神井公園野球場に続々とドリーマー達が集まり、約半年振りとなるユニフォーム姿でグラウンドに勢揃いした。
一方で、我がドリームスの女神様はというと、結局、試合直前になってベンチ入りを断念し、マネージャー不在のまま試合を行うことも決定。
「カーリーの呪い」を信じて疑わない選手達は、勝利が約束された状況に、ほっと胸を撫で下ろしながら、試合開始を今かと待った。

果たして「カーリーの呪い」は本当に存在するのか?
人知を超えるかもしれぬ世紀の一戦がいよいよ始まる。
かくして、普段よりもオヤジの人口密度が高い中、プレイボールの掛け声がグラウンドに響き渡ると、遂に2012年シーズンの開幕戦が始まった。
  

=STARTING ORDER=
  1   C / SHIMOTASHIRO
  2 2B / TAKEHIRO
  3 3B / UMEGAWA
  4 LF / IHASHI
  5 SS / KAIHOKU
  6 RF / KAKUTA
  7 CF / OSHIMA
  8 1B / HOSHI
  9 DH / OKUMURA
10   P / OGAHARA
11 DH / KUBOTA

   
2年ぶりの助っ人参戦となる海北選手に加えて、星のスカウト活動もあって急遽2名の補強を行ったところ、参加未定としていた久保田が試合直前にひょっこり姿を現し、結局のところ総勢11名で開幕戦に臨むことになった青空ドリームス。
戦前の予想では、お互いオヤジチーム同士の一戦ということもあって、終始のんびりムードが漂う試合になるかと思われたが、いざ蓋を開けてみると、オヤジの心臓にはあまりよろしくない、緊張感溢れる試合が繰り広げられることとなった。
  


青空ドリームスに紛れる市民ランナー?

  


マネージャー不在の影響はこんなところにも。スコアブックと睨めっこをする、なんちって監督。後に某選手にもとばっちりが?

  

初回先攻はドリームス。
栄えある開幕戦の先頭打者として、かつての勢いを取り戻すことを願って下田代を起用したものの、ベンチの期待とは裏腹に、やはりまだ傷が完全に癒えておらず、あっけなく三振に倒れてしまう。
しかし、続く2番タケヒロが四球で出塁すると、すかさず盗塁を決めて、いきなり先制点のチャンスを演出してみせる。
すると、2死後、4番の伊橋がタイムリーヒットでタケヒロをホームに迎え入れ、なんと開幕戦の初回から先制点を奪う幸先の良いスタートを切って見せた。

その裏の開幕マウンドには、なんちって監督小河原が自ら登板。
先頭をピッチャーゴロで簡単に打ち取ると、立て続けに四死球を連発してピンチに陥るも、梅川がサードゴロの併殺プレーを披露して、一児の父になった片鱗を見せつけ無失点で切り抜けてみせる。
続く2回の攻防は両チーム無得点に終わり、迎えた3回表ドリームスの攻撃。
2死後、1番下田代、2番タケヒロの連続長打で更に1点を加えて、リードを2点差としてみせた。

すると、予想以上に順調な試合展開に、てっきりドリームスペースで試合が進んでいるものと思いきや、ここまで大きなミスも無く、ドリームスらしからぬプレーの連続に、次第にオヤジ達からは野次の切れ味が失われていき、妙な緊張感が漂い始める。

そうして迎えたドリームス3回の守り、それまでなんとか無失点で抑えていた小河原が遂に得点を奪われてしまう。
序盤から明らかに飛ばしていた小河原の太ももが早くもプルプルと悲鳴をあげ始めると、徐々にコントロールが乱れ出し、四死球を連発してはヒットを打たれて一気に4点を失い逆転を許してしまう。
続く4回にも1点を失ってリードを広げられると、序盤の接戦から一転、試合中盤を終わって2対5と苦しいゲーム展開を強いられることになった。

それでも5回表、四球の星を置いて助っ人奥村が鋭い打球のヒットで繋いで、続く小河原がタイムリーを放って見せると、久保田が凡退の後、下田代にもタイムリーが飛び出して1点差に詰め寄り意地を見せる。
更に反撃態勢を整えたいドリームスは、その裏のマウンドに、遂に下半身が機能不全に陥った小河原に代わって、梅川をマウンドに送り、万全の継投策を講じる。 

  

 
もはや私服?なのに大活躍!のタケヒロ選手。この日も1四球、1盗塁、1二塁打として1打点1得点を記録。

  


5回表、センター前に適時打を放つ小河原選手

 


パパ頑張ってます!でも嫁がいないと調子も今ひとつ?
  

これ以上の失点が許されない場面でマウンドを託された梅川であったが、2死2、3塁と攻め込まれると、迎えた相手打者の放った当たりは、代わってサードに入った小河原の正面を襲うゴロ。
アウトにしてくれ!と、ナインの誰もが祈るように三塁方向に送った視線の先には、下半身を硬直させて股間を押さえながら、球をポロリとさせる哀れなオッサンの姿があった。
ちなみに、断っておくが、決してグラウンドに変質者が現れた訳ではない。
既にマウンドでスタミナを使い果たして、下半身が使い物にならなくなっていた小河原は、為す術も無いまま股間で打球を受け止める他無かったのだ。

結局、このプレイでもって追加点を許してしまうこととなり、チームにとっても小河原の股間にとっても、文字通り痛いタイムリーエラーとなってしまった。
すると、これで梅川が気落ちしてしまったのか、続く打者が放った当たりがレフト上空に高々と舞い上がると、なんとそのまま柵越えとなって、逆転勝利が完全に遠のく3ランを浴びてしまう。
結局この回、合計4点を失って4対9とされると、最終6回のドリームスの攻撃も見せ場無く無得点に終わり、そのままゲームセット。
なんとしても開幕戦をシーズン初勝利で飾りたかったドリームスであったが、健闘虚しく、その願いは次戦に持ち越されることとなった。

DREAMS | 1  0  1  0 2 0 | 4
BUNBUN | 0 0 4  1  4 × | 9
※詳しい成績・結果はコチラ

チーム構成や雰囲気など、なんとなく親和性を感じさせる両チームの対戦と思われたように、前半はその通りの接戦で、五分五分の戦いを繰り広げていたが、終盤に入って勝負所での手痛いエラーを犯したドリームスに対して、終始堅実なプレーを続け、最後に勝負強い打撃を披露した新宿ブンブンチームが、地力の差を見せつけて勝利する形となった。

なんとも悔しい敗戦を喫したドリームスではあったが、昨シーズンの後半から満足に試合が行えなかった事を考えると、選手達は、明るい兆しを感じさせるに充分なプレーでもって、開幕戦に相応しい熱戦を見せてくれた。
特に、あの悪夢の骨折以来となる守備に就いた星が、ファインプレーを見せて見事に復活を果たしことは、本人にとってもチームにとっても明るい材料と言えるのではないだろうか。

また、下田代が初回こそ三振に倒れたものの、何かを忘れ去ろうとするようにヒットを放ったかと思えば、大島は外野守備でこそ不動のキャッチを見せてくれたものの、どこか心ここにあらずのような凡打を放つなど、なんだかそれぞれの人生模様が垣間見えたようなプレーも見られた。

  


鳥だ! 飛行機だ! いやワイルドカクちゃんだぜぇ(^-^)

  


実に06年の骨折以来、約6年ぶりに実戦で守備に就き、ファインプレーも披露してみせた星選手。

   


初回は三振に倒れたものの、その後は吹っ切れたように2打席連続安打で打点も記録した下田代選手。

  


ショートゴロとピッチャーゴロを打ちに石神井公園までやって来た久保田選手。

 

そんな中、急遽チームに参戦してくれた助っ人二人が、まさに対照的なプレーでグラウンドを沸かして見せた。
過去、センス溢れるプレーでドリームスに大いに貢献してきた助っ人の海北選手だが、この日は、守ってはエラー、出塁しては走塁ミスを犯すなど、これまでのプレーとは180度スタイルを変えた動きでもって、接戦の緊張感で、失いかけていたドリームスらしさを取り戻そうと、体を張ったプレーを見せてくれた。
はるばる下北沢から10数キロの道のりを自転車で駆けつけ、試合前から既にスタミナを消耗していたとの噂もあるが、泥だらけのユニフォームなくして、オヤジ達の野次に切れ味が戻ることはなかったと言えよう。

一方、星のスカウトにより助っ人参戦を果たした奥村選手の方は、いきなり野球のグランドとサッカーのグラウンドを間違えてしまったかのような出で立ちで登場し、助っ人と呼ぶには、あまりに心もとないと思われたのだが、いざ試合が始まってみると、高い身体能力をいかんなく発揮し、チームの誰よりも鋭い打球に加えて素早い脚力を披露して、ダイヤモンドを短パン姿で駆け回ってみせた。
そのポテンシャルの高さと、華の20代プーヤーということもあって、球団としては獲得を検討したいとしているが、ある球団幹部によれば、アルコールトレーニングでのポテンシャルを見極めた上で、方針を固めたいとしている。

    


助っ人参戦のため、下北沢から自転車で球場入りした様子の海北選手。

  


身体能力を如何なく発揮して、チーム関係者を唸らす、助っ人ランナー奥村選手。翌日は駅伝に出場するのだとか。
   

残念ながら開幕戦を勝利で飾ることが出来なかった青空ドリームスではあるが、シーズン初戦にしては選手達の動きの良さも目立ち、予想以上に充実した試合内容を送ることができた。
改めて、試合の場を提供いただいた「新宿ブンブン」チームと、急遽参戦いただいた助っ人のお二人には、青空ドリームスになり代わってお礼を申し上げたい。
尚、試合後、選手達はホルモンやチゲ鍋を使った新しいトレーニング方法を試すなどして、いつものように汗を流していた。
例年より送れて始まった2012年シーズンだが、6月2日に予定されている次戦に、大いに期待が持てる開幕戦となった。

  

  
  


後ろのお爺ちゃんがオレを見てるぜぇ(^-^) 打つぜぇ(^-^) ワイルドだろ~

 

  
  


シンクロ率87%の星、小河原両選手。この後、帰りの小田急ロマンスカーでロマンスしたとかしなかったとか…

  

 
 


助っ人の証。

  

最後に「カーリーの呪い」についても触れておかなければならない。
もしも呪いが本当であるのならば、今回のマネージャーの不在によって、ドリームスに勝利がもたらされるはずだったのだが、結果は違ったものとなったのは既報の通り。
つまり「カーリーの呪い」は存在していなかったということを、はからずも証明してみせたということになる。
果たして、チームの運気を奪い取ったかに思えた「カーリーの呪い」とは、いったい何だったのだろうか?
そう、それは、ただ単に青空ドリームスが弱かっただけなのかもしれない…

    


ホルモントレーニングを行った施設入り口。トレーニング終了後、付帯するB1施設を使ってトレーニングを行うかどうか、緊急ミーティングが開かれたが、熟女パブ以上のトレーニング効果は得られないとして、利用が見送られた。

  


私は…

  


これで…

  


吹っ切れました!

  


お口アーンのサービスをしてくれる、元野球選手出身の韓流ホスト。

 

帰路に向かう車中、「恋のから騒ぎ」に若干の未練を残しながら、監督はあることを思い返していた。

「そういえば、久保田さんの守備交代を忘れてた!?」

そう、この日の小河原は、監督業はもちろんのこと、自らマウンドにも登って、ハードワークをこなす中、更に加えて、不在のマネージャーに代わってスコアブックの記入もしなければならず、いつにも増して忙しい試合時間を過ごしていた。
その為、当初DHで入っていた久保田の守備交代を、すっかり忘れてしまっていたのだ。

当の久保田からしてみれば、メンバー不足を補おうと、家庭を犠牲にしてまで原チャリを飛ばして駆けつけたにも関わらず、11番指名打者の扱いのままベンチでしこたま西日を浴び続け、結果的には、2本の内野ゴロを石神井公園に打ちに来ただけの話となっていたのだ。
もし、マネージャーさえ来ていれば、久保田のビールの味は、もっと変わっていたかもしれない…

まさか?
これが「カーリーの呪い」?!!

ということで、次戦6月2日(土)4時間スペシャルを乞うご期待!
果たして、柳澤はグラウンドに現れるのか?
  

 

マネージャーはベンチ入りせず

   
昨年のシーズン途中から正式に青空ドリームスのマネージャーに就任した柳澤が、4月28日(土)に行われたシーズン開幕戦を腰痛の為に欠場した。
昨年から続くチームの不調と柳澤マネージャーの動向になんらかの因果関係があると考えられていたが、今回の敗戦でその法則が崩れたことによって、因果関係は無かったたことが証明され、柳澤マネージャーはネタのひとつを失うことになった。
このままでは、マネージャーとしての立場が危うくなる恐れもあり、柳澤マネージャーには、本来のポテンシャルの高さを披露して、是非とも存在感を示して欲しいところだ。
尚、球団としては、柳澤マネージャーの一刻も早い復帰を願っているとのことだが、今回の助っ人選手のように、若い戦力を確保する重要性が高まってきていることから、同マネージャーに、20代男子のハートを鷲づかみにするスキルが備わっているのかどうかも、見極めながら評価を行う方針のようだ。
柳澤マネージャーには、腰の治療だけでなく、とりあえずセレブでも熟女路線でも構わないので、女を磨くトレーニングにも励んで欲しいところだ。

  

  

  

~ Coming Soon~

Four Hours Special
DATE : 2012/06/02(sat)
PLACE : Futagotamagawa Field at Setagayaku

  

  

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