7月16日(土)対新宿ブンブン戦
連日35度を超える灼熱が続いて迎えた週末の土曜日。
午後3時からの試合とはいえ、この日も二子多摩川のグラウンドを焦がさんばかりの日差しが容赦なく照りつける中、既に出来上がっているオヤジ1名と、これから出来上がるオヤジ共が続々と聖地に集結した。
この日の試合は、大会参加に続く初の試みとして、ネット掲示板で対戦募集を募ったところ、対戦を申し出てくれ実現した、新宿ブンブンチームとの初顔の一戦。
なんでも、新宿の飲み屋から誕生したチームとのことで、青ドリとしては、少なからず親近感を覚えるものの、なんと30年以上もの活動暦を誇る、30代から60代まで幅広い選手層を抱える難敵チームだ。
これまでと違った未知数の対戦相手だけに、先の読めない試合展開となりそうだが、両チームの平均年齢とこの日の気温を考えると、サバイバル戦になることだけは避けられそうもない。
すでに汗まみれなドリーマー達は、相手ベンチの様子もさることながら、二子多摩川の一戦よりも、夜の京都での一戦に懸けた古賀のツイッターの様子も伺いながら、試合開始を今かと待った。
と、ここで、裏南ちゃん候補生から、この日の先発オーダーが発表されると、ドリームスベンチにどよめきが起こる。
なんと、先頭打者かつ先発ピッチャーにタケヒロが入り、のっけからまさかの選手起用を見せるドリームス。
前回の試合で、DHだと調子が出ないなど軽口を叩いたことで、あえて起用に踏み切ったとみられるが、本家久保田の歯軋りが聞こえてきそうな、なんともサプライズな起用となった。
その他、汚名返上に懸ける仮田代や、勘違いにも程がある?午前11時から、またまた「おお散歩」にて、多摩川の河川敷を堪能し過ぎて試合前から千鳥足を見せる大島など、まさにオヤジの一挙手一投足に注目が集まるラインナップが組まれた。
■S-CUP
=STARTING ORDER=
1 P / MSK TAKEHIRO
2 2B / KAKUTA
3 SS / INAMURA
4 LF / IHASHI
5 3B / UMEGAWA
6 1B / OGAHARA
7 CF / OSHIMA
8 C / KARITASHIRO
9 DH / HOSHI
10 RF / KUBOTA
11 DH / NOZAKI
1回の表、先攻はドリームス。
ベンチの声援を背に、草野球界の打出の小槌「ビヨンドマックス」をしかと握リ締めたタケヒロが、意気揚々とバッターボックスに入る。
サプライズ起用への意気込みの表れなのか、はたまた藁にもすがる思いなのかは当人以外知る由もないが、掟破りのバットを手にした一打は、あえなくファーストゴロに終わり、掟を破ることなく凡退を喫する。
続いて2番打者として、セカンドの守備も板に着き始めてきた角田が打席に入る。
すると、未だ今シーズン僅か1安打と、何気に打撃不振に陥っている角田だが、この打席で、ベンチをあっと言わせるまさかの一打を放ってみせる。
相手ピッチャーが投じたボールを鋭く打ち返し、打球が外野の間を転々と転がる中、土煙と汁を撒き散らしながら、元新田恵理ファンのオヤジが必死の形相でダイヤモンドを駆け回る。
ベンチが総立ちで迎える中、最後は息も絶え絶えにホームに辿り着くと、見事先制点となるランニングホームランを放って見せたのだ。
いきなり、初回からボルテージが最高潮に達する青空ドリームス。
すると、なでしこに続けとばかりに、稲村、伊橋が連続ヒットで出塁し、追加点のチャンスを作ってみせたが、続く梅川、小河原があえなく凡退に倒れ、結局、初回の攻撃は1点で終わったものの、宴会部長のビールが進む一打によって、ドリームスにとっては、これ以上無い幸先良いスタートを切ってみせた。
その裏ドリームスの守りには、サプライズ登板となったタケヒロがマウンドに向かう。
今回のサプライズ起用が、吉と出るのか凶と出るのか、皆の注目が集まるマウンドだったが、いきなり3連打を浴びてあっさりと逆転を許し、苦しい立ち上がりを迎えてしまう。
更に1死後、相手5番打者に本塁打を献上するなど、いつ以来の先発登板だったのか思い出だす間もなく、初回に4点を奪われてしまうMSKタケヒロ。
2回に入っても、決してボール自体は悪くないのだが、追い込んだ後の甘いボールを見逃さずに打ち返す、年季の入った新宿ブンブン打線に捕らえられ、4連打を喫するなどしてこの回も3点を失う。
結局、2イニングを投げて7点を失ってマウンドを降りることとなり、タケヒロにとっては、ちょっぴりほろ苦い、久々の先発登板となってしまった。
続く3回からはタケヒロの後を受けて小河原がマウンドに登り、そのピッチングに期待が寄せられたが、好球必打でコンパクトに打ち返す見事な攻撃で歴史の重みを見せつける新宿ブンブン打線を止めるには至らず、更に2点を失うと、1対9の大量リードを許したまま序盤の3回を終えた。
一方のドリームス打線は、4回表に伊橋、梅川の連続タイムリーで2点、5回表にも、久保田のタイムリーヒットが飛び出して反撃を見せたものの、5、6回裏でそれぞれ1点づつを奪われると、そのまま押し切られ、結局、4対11と水をあけられたままゲームセットを迎えることとなった。
DREAMS| 1 0 0 2 1 0 0 | 4
BUNBUN| 4 3 2 0 1 1 × |11
詳しい結果はこちら
これで、今シーズン7戦して6敗目を喫してしまった青空ドリームス。
初回、角田のホームランで勢いづくかと思われたドリームス打線だったが、その後の得点機であと一本が出ず、ゲームの流れを掴みきれなかったのが悔やまれる。
一方、猛暑を想定して継投策で挑んだ投手陣も、それぞれ持ち味を発揮した投球を披露したものの、新宿ブンブン打線の安定した攻撃を凌ぐことができず、失点を積み重ねるに至ってしまった。
結局のところ、チーム歴即ち、試合経験の差と言ってしまえばそれまでなのだが、点差ほど、ゲーム内容は開いていなかっただけに、新宿ブンブンチームの試合巧者振りが際立つ試合であったとも言えよう。
それでも、選手達は猛烈な暑さの中で懸命に戦い、充実したプレーも見せてくれていた。
中でも、2度の骨折を乗り越えて、今シーズンから打撃専任ながら実戦復帰を果たしている星が、特大の3塁打を放って、実に4年10ヶ月振りとなるヒットを記録すれば、4番の伊橋は3安打の固め打ちで猛打賞の活躍を見せ、そして極めつけは、なんと言っても初回に飛び出した角田のまさかのランニングホームランだ。
最近では、すっかりお笑いプレーヤーへと転向し、グラウンドで宴会芸を磨いているものと思いきや、元メジャーリーガーかと見間違うほどの、打撃と走塁を披露し、久々にお笑いプレー以外でグラウンドを沸かせて見せた。
一方、お笑いプレーヤーの地位を着々と固める動きを見せたのが大島だ。
もはや時計すら眼中に入らないのか、それとも、はやる気持ちを押さえきれなかったのか、既に午前中に、幸せオーラをまとって二子玉川駅に降り立つと、一人プレハブ小屋でビールを煽って、試合前から多摩川河川敷を満喫していたかと思えば、打っては、避けたはずの頭にデッドボールが当たる意味不明な珍プレーを披露し、守っては初回をプレーしただけで体力の限界に達して自らベンチに引っ込むなど、毎熊のポジションを脅かす数々のプレーを連発していた。
更には、稲村がお笑い部門への色気を見せるプレーを披露してみたり、仮田代が3打席凡退に沈んで、仮田代のまま試合を終えるなど、大敗にも関わらず、見せ場だけはテンコ盛りのまさに熱き一戦であった。
1回表、先制となるランニングホームランを放つ角田選手
ホーム生還後、別人の様にイッた表情を見せる元おニャンこファンの人
先発のタケヒロを見守る星選手。この後、4年10ヶ月振りのヒットを放つことに
前回と打って変わり、湯気ではなく土煙を上げて激走を見せる伊橋選手。この日は3安打猛打賞の活躍を見せた
最近やたらアグレッシブな走塁を見せる久保田選手。この日も適時打を放った後にニ盗を決める。
え?まさかの盗塁王狙い?!
尚、裏南ちゃんオーディションの合格を目指して奮闘中のカーリー柳澤嬢だが、最終審査となったこの日も、見ず知らずのチームのベンチに勝手に押し入ってみたり、心のこもらない声援をドリーマー達に送るなど、安定したパフォーマンスを披露し、審査員にその実力を見せつけていた。
課題であったスコアラーとしての働きぶりも、なんとか及第点をクリアし、ギリギリながら、ほぼ合格を手中に収めたかと思われていたが、あろうことか、対戦相手のチーム名を間違えるという、なんとも手痛いミスが発覚し、再オーデションを余儀なくされている。
今回お手合わせいただいた新宿ブンブンチーム様には、この場を借りて、お礼とお詫びを申し上げたい。
そんな訳で、もはや、水着審査での突破しか道は残されていないのか?
次戦が何カップとなるのか、こちらも注目の的となりそうだ。
これで、ドリームスはシーズン前半を消化し、チームはこの後約1ヶ月半のサマーブレイクに突入する。
負けが混んできた割には、妙に試合内容だけは充実してきており、勝利の兆しも垣間見えるようになってきたので、後半戦を楽しみに待ちたい。
その間、選手達には、昼夜を問わないオヤジライフの更なる充実を図ってもらい、次戦のグラウンドで、是非ともその成果を発揮して欲しいところだ。
マネージャーオーディシヨンを審査中のなんちって監督
なかなか本名を取り戻せない仮田代選手(左)と、午前中から飲み続けて、少々お疲れの大島選手(右)
次回の再オーデションに向けて衣装を選ぶ、裏南ちゃん候補生。
~ Next Schedule ~
DATE : 2011/09/10(sat)
TIME : 11:00~15:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Setagayaku
&
Shibuyaku side E
See you September
[...] 野球場へと遠征し今季開幕となるアウェイ戦を戦った。 対戦相手は、昨夏に行われた唯一の対戦で11対4と大差で敗れているものの、年齢層からしてドリームスにとってはなんとなくシン [...]