走れブライアン!? 8月3日(土)対ワーナー戦

前回、シーズン初勝利をあっさり果たして迎えたワーナー戦。
まぁ、はっきり言ってしまえば、ふがいないドリームスメンバーを補って余りある助っ人選手達による戦力アップのお陰でしかないのだが、それでも勝利することで、チームに自信と勢いが付いてきたのは確か。
更に今戦では、前の試合で現役復帰を果たしたブライアンに加えて、あの大物外国人風助っ人選手の久々となる参戦もあり、過去2戦して2敗を喫しているワーナーチームが相手とはいえ、勝利の期待が持てる一戦となりそうだ。

    


西武ドーム以来の参戦となる、なんちゃって外国人助っ人ことモビー選手。

   


ゴルフコンペ帰りで試合に臨む下田代選手。19番ホールは俺に任せろ!

   

初の杉並区遠征にて、いつもの河川敷グランドとは異なり、実力がそのまま問われるナイター付きの人工芝グランドという、ドリムースにとっては不慣れな?好環境の下で行われることになったこの試合、果たしてその結果はいかに?!

  

  

なんと、8対5でドリームスの勝利。
強力助っ人陣に引っ張られるように、星の長打を筆頭にドリームスナインも連打で繋ぐなど、終わってみれば、打撃戦で得た序盤のリードを助っ人陣の継投で逃げ切って、見事、ワーナチームから初白星を今シーズンの2連勝でもって果たしてみせた。

特に圧巻だったのは、激走を披露したブライアン選手だ。
それは、彼が満塁のチャンスで打席に入る直前のことだった。
好調なドリームス打線の連打で、ベンチが盛り上がっていたその時…

ごぉん!!!

どこからともなく、得体の知れない何かがぶつかる鈍い音が、グランドに響き渡った。
どうやら、音のする方向は、3塁側にあるコンクリートで出来た階段式の観客席の一角のようだ。
何の音かと思い、皆がその方向に視線を送ると…

  

  

そこには観客席から真っ逆さま転げ落ちた2歳になるブライアンの一人娘の姿が!

一瞬の静寂の後、母親に抱き抱えながらサイレンの如く泣き叫ぶ愛娘。
そして、そんな我が娘の泣き声を背に、動揺を隠して打席へと向かうブライアン。

まさに、チームの誰もが、固唾を呑みながらブライアンの打席とブライアンの愛娘を見守る中、アメリカ仕込みのバッティングが火を噴いた。
鋭くバットを振り抜くと、ライナー性の当たりが、あっという間に外野の間を抜けていく。
すかさず、ブライアンが大股でダイヤモンドを疾走し、塁上の走者を一掃すると、自らもホームベースを駆け抜けて、見事満塁ホームランを放ってみせたのだ。

ところが、ホームベースを踏んでも尚、ブライアンの激走が止まらない!
その勢いのまま、歓喜に沸くベンチの前を、ハイタッチを交わすも間も無く猛ダッシュで横切ると、その足でグランドを飛び出し、一目散に愛娘のいる観客席へと猛スピードで向かうのだった。

まさに、助っ人選手として最大の活躍と、父親として最愛の娘に出来ることは、凡退でもなくヒットでもなく、唯一ホームランを放っていち早く娘の元へと駆けつけることだったのだ。
恐るべし漢ブライアン!

そんな訳で、試合後、勝利に沸くドリームスナインの間で、大きなたんこぶも気にせずキャッキャと走り回る我が娘に、優しい眼差しを送るブライアンの姿が見られた。

  


良き助っ人選手と良き父親をグランドで余す事無く披露してくれたブライアン選手

  


試合後、ママチャリで帰路に向かう久保田選手

  

これで、あろうことか、実力のあるチームを相手によもやの2連勝を飾り、いよいよ、その勢いも本物と化しつつあるドリームス。
少なくとも、昨シーズンまでの負け癖は払拭されつつあるようで、強力助っ人陣のお陰があるとはいえ、新生ドリームスとして、新しいチームのスタイルが見えてきた一戦となったようだ。
これまでとは一味違う戦いぶりを、今後も注目していきたい。

  

  

~ Next Schedule ~

DATE : 2013/09/22(sun)
TIME : 19:00~21:00
PLACE : Setagaya Park
vs Geneon Universal Entertainment Japan

  

  

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