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9月29日(土) 対恵比寿アタック戦

シーズン後半の初戦が雨で流れたこともあり、実に3ヶ月ぶりとなる実戦を迎えようとする青空ドリームス。
ところが、試合日が近づくにつれ、あろうことか、なんと二つの台風が日本列島に接近し、試合開催はほとんど不可能だと思われて迎えた週末の土曜日。
久々の参加となった尊師毎熊のお力なのか、はたまた、マネージャー業を投げ出して柳澤が行方をくらましたことで、すっかり呪いが解けてしまったからなのか、まさに二つの台風の間を縫うようにして、奇跡的ともいえる青空が聖地二子玉川の上空に広がり、これ以上無いコンディションで試合が行われることとなった。

この日の対戦は、前回、駐車場の閉門時間が気になり、試合どころではなくなった審判の強制終了によって、ドリームスの反撃が幻のままに終わり、あえなく敗戦を喫した相手でもある、恵比寿アタックチームの皆さん。
ドリームスと同じく音楽業界出身のチームながら、ドリームスよりも遥かに長い活動歴を誇り、百戦練磨の実力者を揃えたチームだ。
とはいえ、いかなる実力差があろうとも、同じオヤジ同士の戦いに、試合前から勝負を諦める訳にはいかない。
今回は、色々持っている?ドリーマー達も出場することから、試合終了まで目を逸らすことが出来ない試合になりそうだ。
そんな青空ドリームスの先発メンバーはご覧の通り。

  = STARTING ORDER =

  1 1B / Takehiro
  2 C  / Inamura
  3 2B / Akahori
  4 SS / Ihashi
  5 3B / Ogahara
  6 RF / Maikuma
  7 DH / Kubota
  8 P  / Umegawa
  9 CF / Oshima
  10 LF / Nozaki

欠場の下田代に代わって、道具係を臨時で引き継いだ毎熊が先発出場を果たしている。
尖閣問題など、どこ吹く風とばかりに、夜の日中友好活動と同様に、敵味方関係なくグランドを翻弄するプレーが飛び出すのか注目が集まる。
更にこの試合は、度重なる肩の脱臼から、手術、長期リハビリを経て、ケガからの復活を狙う赤堀の復帰初戦にもなっており、チームとしても勝利で祝いたいところだ。
かくして、台風の合間で季節外れの強い日差しが照りつける中、遅ればせながらのシーズン後半戦がいよいよ始まった。

初回表、守りに着くドリームス。
先発のマウンドには、この日、グランドデビューを果たした愛息「秀平(ヒデヘイ)」の前で、なんとしても父親の存在感を見せつけたいとする梅川が登り、恵比寿アタックの攻撃を迎え撃つ。
ところが、いざ試合が始まってみると、3ヶ月ぶりの実戦ということもあってか、ただでさえゲーム感の無いドリームスナインに浮き足立ったプレーが続出し、四球やエラーに相手のヒットが重なり、いきなり4点を失ってしまう。

一方その裏、ドリームスの攻撃。
先頭のタケヒロが、相手先発投手の華麗なフォームから繰り出される速球を、ものの見事にライト前へと鋭く打ち返し、いきなり反撃ののろしを上げてみせる。
まさに劣勢を跳ね返さんとする当たりに、一気に湧き上がるドリームスベンチ。
ところが、さぁ反撃開始!とナインが盛り上がったその瞬間!一瞬にして歓声が悲鳴へと変わる出来事が訪れる。
  

 
先制された初回裏、先頭打者でいきなり鋭い当たりをライト前に放ってみせるタケヒロ選手
  

鋭い当たりにドリームスベンチが歓喜に包まれる中、打感の余韻に浸りながら、1塁に向かって悠々と走り出すタケヒロ。
バットから放たれた打球は、転々と一直線にライトへ向かって転がっていく。
と、その瞬間、チームの指示で前身守備をしていた相手ライトが、俊敏な動きでもってボールすくい上げる。
それを見て、慌てて必死に走り出すタケヒロ。
そして、素早くライトからファーストに送られるボール。
グランドの誰もが息を飲んだその瞬間…
「アウト!」と審判のコールが響き渡った。

なんと、先頭打者の鋭い当たりが、まさかのライトゴロ(笑)
そう、草野球の中でも屈辱的と言われる、あのライトゴロ。
ドリームスベンチが全員ずっこける中、1塁キャンパスの向こうで、力無くうな垂れるタケヒロの姿があった。

まさに、誰も予想だにしない先頭打者のライトゴロで、いきなり出鼻を挫かれてしまったドリームス。
それでも、気を落とす事無く反撃を開始する。
ざわついたベンチを他所に、続く2番の稲村が死球を受けて1塁に歩くと、今度は、この日の試合を誰よりも強い想いで迎えていた赤堀が打席へと向かう。

前身チームのファイヤースターター時代には、4番で捕手を務め、主軸選手として、チームに欠かせない活躍を見せていた赤堀。
そのまま栄光の道を突き進むかと思われていた矢先、とある試合前のキャッチボールで左肩を脱臼してしまうと、そこからが苦難の日々の始まりだった。
治りかけたのも束の間、後の試合中にクロスプレーで再び肩を脱臼すると、しまいには寝返りですら肩が外れる程に悪化。
もはや満足なプレイが出来ない状態に、チーム内だけでなく家庭内?でもポジションを失い、絶望の淵にまで追いやられてしまう。
それでも、決して野球を諦める事無く、再びグランドに立つ日を信じて肩の手術を決断すると、その後の苦しいリハビリを乗り越えて、遂に、この試合で再びグランドに戻ってきてくれたのだ。

そんな赤堀の登場に、復帰を待ち望んでいたドリームスナインが、拍手と歓声でかつての4番をバッターボックスへと送り出す。
そして、万感の想いを胸に抱いて打席に入る赤堀。
果たして、復帰を自らのバットで飾ることができるのか?!
相手投手が投球動作に入り、赤堀のバットにベンチの視線が注がれると、次の瞬間、またしても一瞬にして歓声が悲鳴へと変わる出来事が訪れる。
  


見事、ケガからの復帰を果たした赤堀選手
  

チームの声援を背中に受け、やや緊張の面持ちで赤堀が打席に入って構えると、早速、相手投手が鋭いストレートを投じる。
すかさず、バット強く握り締め、足を踏み込む赤堀。
息を飲むドリームスナイン。
と、次の瞬間!
  
「ボコォ~ン!」
  
鈍い音がグランドに響き渡った。
ん?
明らかに打球音とは、何かが違う。
不思議に思ったナインが赤堀に視線を送ると
そこには、側頭部を手で押さえて、グラつきながら苦笑いをする一人のオッサンの姿があった。

なんと、念願の復帰初打席が、まさかの頭部へのデッドボール。
プロ野球なら危険球退場を宣告されてもおかしくないデッドボールだ。
呆気に取られるナインを他所に、フラフラと一塁方向に歩き出す赤堀。

しかし、なんという星の下に生まれた選手なのだろうか。
これまでにも、試合中止を知らずに一人グランドに現れてみたり、助っ人参加した試合では一張羅の眼鏡を割ってしまったり、そして今回、ケガからの復帰戦初打席で頭にデッドボールを受けてしまうとは…
まさに、ここぞという場面で爆笑を誘う毎熊の奇跡を呼ぶプレイとは対照的に、なぜだか悲哀が伴う数々のプレイを披露してしまう赤堀。
もはや、裏レジェンドの称号は、彼の為にあると言っても過言ではないだろう。

幸い、本人にダメージもあまり見られず、そのまま試合は続行。
しかし、この体を張ったプレーが、ドリームス反撃の口火となる。
立て続けに死球を与えて動揺したのか、相手投手の制球難が収まらず、四球による押し出しで1点を返すと、久保田にボテボテのタイムリー内安打も飛び出し、すぐさま2点を返して2点差にドリームスが詰め寄る。

続く2回の攻防に入ると、今度は一転して膠着した展開で試合が進んでいく。
先発梅川とドリームス守備陣が粘りのプレーで、相手攻撃陣の追加点を凌いで見せると、相手投手も制球難から立ち直りをみせ、まるで岩隈の如くしなやかなフォームから低めの速球が決まりだし、ドリームス打線を完全に封じ込める。
ゲーム内容では恵比寿アタックが青空ドリームスを圧倒しながらも、両チーム共に、追加点を奪えないまま試合は終盤へと向かっていった。

すると、4対2のままで迎えた5回表。
それまで凌いできたドリームス守備陣が、遂に持ち堪えられず3点を失ってしまうと、6回表にも梅川から変わった小河原の制球難をきっかけに更に追加点を奪われるなどして、9対2と大量リードを許してしまい、残すは、7回の裏ドリームス最後の攻撃のみとなった。

  

  


ドリームス史上初の親子鷹誕生なるか?!この日、グランドデビューを飾った未来のエース「秀平」 

  


と、その名付け親の二人

  

相手投手の華麗なピッチングの前に、三振と凡打の山を築くばかりのドリームス打線だったが、最終回の攻撃を迎え、先頭の梅川が2塁打を放って出塁すると、野崎の内野ゴロの間に1点を返し、最後の最後で辛うじてオヤジの粘りを披露するドリームス。
が、しかし、オヤジの粘着力も、もはやこれまで、
初回のライトゴロで、とっくに粘り気を失っていたタケヒロが、あえなく三振に切って取られたところで試合終了。
前回同様に、最後で少しの抵抗は見せたものの、終わってみれば、実力差を見せつけられての敗戦となった。

 A T A C K| 4 0 0 0 3 2 0 | 9
 DREAMS | 2 0 0 0 0 0 1 | 3
 ※詳しい成績・結果はコチラ

試合前に不安のあった守備では、各選手それなりに健闘したものの、打撃においては、一線級の投手の前に、まったく手も足も出させてもらえなかった。
結果的には、テンポ良く試合は進んで7回フルイニングまで戦うことは出来たが、やはり、勝負どころで失点に繋がるミスが出てしまったり、打線も実に11三振を喫するなど、その実力差にはいかんともしがたいものがあったと言える。
しかし、それでもチャンスが全く無かった訳ではない。
初回、制球に苦しむ相手投手を崩しきれなかったことや、3回と6回にそれぞれ先頭打者が出塁したにもかかわらず、後続がいずれも3者三振に倒れてしまっており、最終回でみせたような、先頭打者の出塁を繋いで得点に結びつけるような攻撃が、試合全般で発揮されていれば、違った試合展開になっていたことも考えられ、実力差があったとはいえ悔しさが募る敗戦となった。

しかし一方で、未来のドリーマーでもある「秀平」がグランドでお披露目を果たしてみれば、見事ケガからの復帰を果たした赤堀が、裏レジェンドの称号を欲しいままに奇跡的なプレイを見せるなど、相変わらず賑やかな話題が満載のドリームスらしい試合でもあったと言えよう。

  


試合後、感慨にふける赤堀選手。それとも死球の影響で意識が朦朧としているだけ?

  

  

尚、選手達は、試合終了後、河川敷にある掘っ建て小屋で行われたアルコールトレーニングで、いつものように汁を流したものの、この日の敗戦がよほど悔しかったからなのか、ライトゴロ、3三振と全くいいところが無かったタケヒロや、角田GMの無茶振りが恋しくなってきた稲村ら複数の選手達が、更にハードなトレーニング環境を求めて、大井町のトレーニング施設に向かう姿が見られ、かなり充実したトレーニングを行った模様だ。
ちなみに、その動向が謎のまま試合から遠ざかっている角田GMだが、本紙取材の調べで、この日は都内にいたことが明らかになっている。
一方の柳澤マネージャーは、未だ沈黙を守っている様子だ。
果たして、次戦では、その姿を拝むことができるのか、ドリームスの勝利の行方と同時に二人の行方も気になるところだ。

  

~ Next Schedule ~

DATE : 2012/10/27(sat)
TIME : 13:00~15:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku side C

   

*** Four Hours Special ***
DATE : 2012/11/10(sat)
TIME : 11:00~15:00
PLACE : Hanegi Park

  

   

  

8月25日練習?修行?

30度を超える炎天下の中、稲村なんちゃって新GMの呼びかけによって有志9名による練習が行われた。

   

 
オヤジ達の命綱となった、野崎選手持参のパラソル

  


この日のトピックとなった、約3年ぶりとなる赤堀選手の復帰。よくぞグランドに帰ってきてくれました!
とはいうものの、もはやノックアウト寸前のご様子。

 


GMへの正式な就任が噂される稲村選手

 


水行?

 


あえてカキ氷

 

灼熱のグランドで、オヤジ達にとってはいつ倒れてもおかしくない、まさに過酷な練習となったが、赤堀選手が脱臼の手術を乗り越えて復帰を果たしてみせるなど、後半戦に向けて幸先の良いスタートを切ることとなった。
次週が練習となるのかどうかは、まだはっきりしないものの、9月末には試合も予定されており、この日のオヤジ達が披露してみせたハードプレイでもって、是非、後半戦を乗り切って欲しいところだ。

  

 

 

 

6月23日(土)対新国立劇場戦

日も沈みかけた土曜日の夕方。
平和島に住む人々は、競輪選手さながらに自転車で町内を必死に走り回る、一人のオヤジの姿を幾度も目撃したことであろう。
平和島公園野球場で行われた、青空ドリームスにとって久々となるナイターは、試合前からそんな波乱含みの様相を呈して始まった。

梅雨の合間を縫って迎えた一戦は、これまた久々となる新国立劇場との対戦。
実力も伯仲し、これまでにも数々の接戦を繰り広げてきた相手だけに、まさにシーズン初勝利をかけて戦うに相応しい試合となるはずだったのだが、予想だにしない展開が待ち構えることになろうとは…

遡ること試合開始の2時間前、平和島のとある立ち飲み屋では、アルコールを使ってストレッチに励む、なんちって監督の小河原と、品川の自宅から自転車で駆けつけた大島の姿があった。
オヤジ同士で、青空ドリームスの…いやオヤジ達の未来を、そして宝塚記念の未来を語り合いながら、入念なストレッチを行うこと小一時間、そろそろ体もほぐれた頃、二人は意気揚々と球場へと向かった。
すると、グランドの前には、ナイターが待ちきれないとばかりに既に勢揃いしたドリーマー達の面々が、二人を出迎える。
とそこで、グランドの照明塔に灯が入っていないことに気づいたなんちって監督は、明かりを灯すべく、急いで利用手続きのため事務所へと一目散に向かうのだった。

ちなみに、今回ナイターを行う平和島公園野球場は、ライバルチーム?でもある青横ヒッターズの厚意により譲り受けたグランドで、折りしも、チームの母体でもあるタワーレコード本社の新社屋が目と鼻の先という偶然も重なって実現した、ドリームスにとってはお初となるグランドだ。

早速、なんちって監督が、野球場の隣にある事務所思しき建物の受付に赴き、手続きの方法を尋ねてみると、受付の女性が野球場の裏側にある施設に行くよう指差した。
言われるがままに、指示された場所を目指して、慌ててドリームスナインの前を横切りながら、球場の向こう側へと小走りで向かうなんちって監督。
ランニングがてら、案内された施設に到着し、係員を見つけて早速手続きをしようとすると、今度は、ここは宿泊施設で、野球場の利用手続きはグランド脇の詰め所に行くように、と言ってきた。

ん?
一体、どうなってるんだ?
試合開始まで、残された時間はあと20分。
あれこれ考えている暇は無い。

仕方無く、来た道をダッシュで戻り、再びドリームスナインの前を全速力で横切りながら球場脇に向かうと、やがて、それらしき詰め所を発見。
息を切らしながら入り口のドアを開け、やっとの思いで手続きをしようとするなんちって監督に対して、詰め所のオッチャンから、悲しいお知らせが告げられた。

「悪いねぇ~、先に公園事務所で支払いを済ましてからじゃないと、グランド開けられないんだよねぇ」

ショックのせいなのか、アルコールのせいなのか、ワナワナと指先が震える、なんちって監督。
続けて、オッチャンが大きなプラスティックのボードのようなものを取り出して見せようとする。

まさか、これって地図?!
ってことは、ここから遠いのか?
ナニ!別の敷地だと?!

   

涙のせいなのか、汗のせいなのか、地図が霞んで見える。
試合開始まで、あと10分。

ここから公園事務所まで、走って行けたとしても試合時間に間に合うかどうか?
とはいえ、手続きに行かなければ、グランドが開くことはない。
急がないと、時間が無い!
と思ったその瞬間、なんちって監督が閃いた。

「おいっ!そこのお前!いいから自転車を貸すんだぁ!」

品川から平和島まで駆けつけた、買ったばかりの自転車を大島から奪うと、遥か先にある公園事務所へと走り出す、なんちってジャック・バウアー。

  

  

グランドを飛び出すと、必死に自転車をこぎ続けること数分。
自転車を奪って、勢いよく飛び出したまでは良かったものの、どうも道に迷ってしまったらしい。
しかも、滴る汗と同時に目眩も襲ってきた。
畜生!テロリストの仕業か?
どうやら、さっきのストレッチで、ホッピーに睡眠薬が仕込まれていたのかもしれない。

しかし、残された時間はもうない。
なんとしても、開始時間までに支払いを済ませなければ。
と、ここで公園事務所に連絡をし、妙齢と思しきクロエから直接場所聞き出そうと試みるジャック・バウアー監督。
そうして携帯電話を片手に自転車で付近をさ迷うこと更に数分、遂に敵のアジトもとい公園事務所を発見した。
急いで事務所に突入すると、預かりものの大事な登録者カードを熟クロエに提示し、慌てて支払いを終えたその時、丁度時刻は開始時間を迎えようとしていた。

「なんとか、間に合った…」

しかし、ジャックに一息ついている暇などない!
これからテロリスト達との戦いが待っているのだ。
急いでCTUもといグランドに戻らなければ!

再び、自転車を飛ばしてバウアー監督がグランドへ戻ると、煌々と照らされたダイヤモンドに、戦いを今かと待つドリームスナインの姿があった。
既に闘志がみなぎっている様子の8名の戦士達に、既に意識が朦朧としている1名のオッサンを加えたドリーマー達に試合開始の時が迫る。
そしてそれは、一人として欠く事の出来ないギリギリの人数で、戦かわなければならないことも意味しているのだ。

はて?一人として…?
ふとベンチを見渡すと、そういえば、このドタバタ劇ですっかり忘れていたのだが、来るはずのカーリーマネージャーの姿が見当たらない。
まさか、試合前の波乱はカーリーの呪いが招いたとでも言うのか?
などと考える間もなく、試合開始を迎えようとした時、慌ててカーリーマネージャーがベンチに駆け込んできた。
すると今度は、カーリーに突っ込む間もなく、審判からの合図でもってドリームスナインが戦闘配置に着く。
幾多の波乱を乗り越えて、試合の準備がなんとか整うと、審判からプレイボールが告げられ、いよいよ試合が始まった。

しかし、それは、更なる波乱の幕開けの合図でしかなかったことを、両チームの選手達は後に思い知ることになる。

  

 = 戦闘配置 =

  1 RF / Koga
  2 1B / Takehiro
  3 C  / Shimotashiro
  4 SS / Ihashi
  5 CF / Oshima
  6 3B / Ogahara
  7 2B / Nozaki
  8 P  / Umegawa
  9 LF / Shinozak

  

この試合から野崎が新人ドリーマーとしてデビューを果たし、助っ人には篠崎選手が駆けつけ、辛うじて9名で戦うことになったドリームス。
今回、ベンチプレイヤーを欠いたことで、フル出場が課せられたオヤジ達にとっては、少々厳しい戦いになるかと思われたのだが、いざ試合が始まってみると、より厳しい戦いを強いられたのは、ドリームスではなく新国立劇場の方であった。

初回の守りを無失点に抑えた、その裏ドリームスの攻撃。
先頭の古賀が内安打で出塁すると、ここから相手先発投手のU氏が、想像を絶する大乱調に陥ってしまう。
2番に入ったタケヒロから4者連続で四死球による出塁を果たすと、6番小河原が適時打を放ち、続く野崎が凡退に倒れたものの、8番梅川からは、エラーを挟んで7者連続四球になるなど、なんとこの回だけで11死四球を連発し、ヒットとエラーも重なって初回から13点もの大量得点がドリームスに転がり込んで来たのだ。
更に、3回裏の攻撃でも、後続のピッチャーを打ち崩して、伊橋の満塁ホームランなどで一挙に6点を奪ってみせ、かつてない大量リードを築いてみせるドリームス打線。
一方、先発マウンドを託された梅川は、3回を投げて死球のランナーを一人許しただけの完璧なピッチングを披露し、試合序盤で、早くもドリームスの勝利が決定的となる試合展開となった。

  


3回に満塁ホームランを放った伊橋選手

  

続く4回表、梅川の後を引き継いだタケヒロが、自らのエラーから2ランを喫して、ノーヒットリレーが絶たれたものの、もはやご愛嬌。
その裏の攻撃でも、助っ人篠崎に満塁ホームランが飛び出すなど、止めどなく四球を連発する新国投手陣に対して、ヒットで打ち返すドリームス打撃陣。
結局、ノーアウトのままドリームスが8点を奪ったところで、遂に審判から水入りが告げられてゲームセットを迎え、草野球でも滅多に見られない、27対2の25点差というドリームスの超ワンサイドゲームでもって雌雄を決することとなった。 
  

 SHINKOKU | 0  0  0   2  |    2
 D R E A M S |13 0  6  8x | 27
 ※試合結果の詳細はこちら  

  
ドリームスが受けた四死球は、実に4イニングで22個。これに11安打を加えて合計27得点をも奪うと、守りでは、梅川、タケヒロの投手リレーで相手打線を僅か1安打1死球の2失点に抑え、試合前には予想だにしなかった圧倒的なゲーム内容で、今シーズンの初勝利を飾ってみせた。
ただし、いつもは得点を挙げる度に口が滑らかになっていくドリームスベンチも、この試合に限っては、常に選手が塁上に出払っていたためか、追加点の度にかける言葉もいよいよ尽きてしまい、大味な試合展開と相まって、久々の勝利は少々薄味なものとなってしまった。
それでも選手達は、難しい試合展開にも関わらず集中力を切らす事無く戦い、一方の新国立劇場も、厳しいスケジュールの中、試合を成立させるべく懸命なプレーを披露するなど、試合終了まで両チームの健闘する姿が見られた。

  


試合前のストレッチが効き過ぎたのか、ノーヒットに終わった大島選手

   


カメラに向かってポーズを決めるエスパー改め尾木ママ

  

試合を振り返ってみると、大味なゲーム展開につい忘れがちになりそうだが、実に満塁ホームランが2本も飛び出すなど、これまで不調で苦しんできた打線が嘘のように11安打を放って勢いを取り戻せば、一方の投手陣も、梅川が完璧な投球を披露し、久々のマウンドとなったタケヒロも安定感を見せるなど、今後の登板に期待を持たせる結果を残してくれた。
その他、野崎が愛娘に捧げるべく1安打2打点の活躍でもって、娘の誕生日と引き換えに新人ドリーマーとして記念すべきデビュー戦を飾ってみせれば、助っ人でいきなり満塁本塁打を放ってみせた篠崎は、早くもドリームスへの入団の意思をスッキリ!!見せるなど、新戦力の活躍も光った一戦となった。

それにしても、恐るべしはカーリーの呪いだ。
久々にベンチに現れたかと思えば、積年の呪いが一気に解けたかのような、極限のゲーム内容で勝利をもたらし、試合前のドタバタ劇しかり、彼女が関わると、必ずと言ってやドリームスに不測の事態が起きる法則は、この試合でも健在であった。
まさに、チームの命運の鍵を握る新マネージャーとしての存在感が、日増しに強まってきているのは間違いなく、それこそドリームスの未来は、彼女の未来に懸かっていると言っても過言ではないくらいだ。
チームとしても、今後は彼女の婚活の成り行きを注視しながら、場合によっては、彼女の未来に繋がる新戦力の補強も、考える必要があるかもしれない。
まぁ、それ以前に角田の婚活の成果も気になるところだが…

  


カーリーが訪れる先には、必ず何かが起きる?! 是非とも恋の予感も起きて欲しいところだが…

  

久々となる勝利の美酒に酔いしれるべく、試合を終えたドリーマー達がアルコールトレーニングに向かう中、照明が落ちたグランドで、何やら慌ただしい動きが…

一人青ざめた表情で、何度もバッグやポケットの中身を調べるなんちって監督。
どうやら、グランドの手続きの際に、あまりに慌て過ぎて、先方の厚意で預かっていた大事な登録者カードを、どこかに無くしてしまったらしい。
自転車で平和島町内を駆けずり回っている時にでも落としてしまったのだろうか。
まさに、試合前から試合が終わっても尚、この日のドリームスのドタバタ劇は留まることを知らない。
まさか、これもテロリスト…もとい、カーリーの呪いの仕業だというのだろうか?

しかし、チームメイトは思っていた。
試合前から「きみちゃん」で、ホッピーを飲み過ぎただけだと…

後に登録者カードは、公園事務所に置き忘れていたことが判明し、事なきを得るのだが、テンションだだ滑りのオッサン1名を含むドリームスナインは、波乱の1日を忘れるように、夜の平和島でアルコールトレーニングに没頭したことは言うまでもない。

  


現在、横浜に潜伏中のヒットマン。なぜか人妻のハートだけは射止めるも、自らの恋の狙い撃ちは未だ当たらず?

  

気がつけば終電の時間も迫り、充実のアルコールトレーニングを終えて、帰宅の途に就こうとしたその時、最後の最後に波乱含みの一幕が待ち構えていたのだった。
仕事帰りの新妻も加わって、仲睦まじくアルコールトレーニングに精を出していた大島夫婦。
二人して仲良く帰ろうと思った矢先、大島はある事を思い出した。

「あ!? 俺、平和島まで自転車で来てたんだ…」

平和島駅に新妻を残して、一人自転車にまたがる大島。
そして、一人寂しく電車の乗って帰る新妻。
その後、二人の間に波乱が起きたのかどうかは、誰も知らない。

さて、次戦はどんな波乱がドリームスを待ち構えているのか。
久々に生けるレジェンド毎熊の参戦が見込まれており、何かが起きる事は必至。
色んな神様が降臨する瞬間を見逃すな!

  

  

~ Next Schedule ~ 

DATE : 2012/07/14(sat)
TIME : 11:00~13:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Setagayaku

  

  

6月2日(土)対恵比寿アタック戦

金庫番長が某銀行の烏山支店で行った不正送金がいけなかったのか、それとも久保田が善良な区民と見なされていなかったからなのか、ここ数年間に及ぶ世田谷区のグラウンド抽選の外れっぷりに様々な憶測を呼んできた事は、青ドリファンならば誰もが知る話なのだが、実は今年に入ってから、そのグランド抽選に異変が見られるようになってきたのをご存知だろうか。

これまで世田谷区のグランド抽選というと、閑散期の冬場にしか当たる事は無く、もはや罰ゲームの様相を呈する事態にまでなっていたのだが、今年は繁忙期にも関わらず、早くも久保田がグランド抽選を引き当てるミラクルを連発しており、今回のシーズン第2戦に至っては、なんと4時間枠でのグランド抽選を見事に引き当て、実は盆と正月が一緒に来てしまったかのような事態となっているのだ。
抽選が外れまくっていた経緯には、それとなく心当たりもあるだけに、今回の異変が意味するところ、何かしらの時効が働いた事は想像に難くないのだが、何はともあれ、グランド抽選同様に、この勢いでもって勝利も引き当て、今シーズンの1勝目を飾りたいところだ。
期せずして240分コースを堪能することになった青空ドリームスにとっては、スタミナに一抹の不安がよぎるものの、オヤジならではのプレイの数々が飛び出す事はもはや必至。
かくして、汁まみれの熱き1日が、今まさに始まろうとする。  

と、ここでいつものオヤジ達であれば、グランドに集まるのと同時に即、汁を撒き散らしてしまいそうな勢いに駆られてしまうところだが、さすがに我慢を憶えたオヤジ達。はやる気持ちを抑えて、90分のトレーニングタイムを過ごした後、30分間の休憩を挟んで、試合本番のプレイに備えるという、なにより持続力維持のための涙ぐましいペース配分でもって、今季2戦目に臨むことに。

ということで、まずは90分間の練習コースから。
すると、練習を始める前から、いきなりグランドに不穏な空気が流れ始める。
この日の一戦に備えて、士気を高めようと事前に先発オーダーを発表していたなんちって監督に対して、なんと、選手の起用ならぬ写真の起用を巡って、チーム内から監督の眼力を疑う批判が公然と飛び交っていたのだ。
一向に勝てないチーム状況に、選手達の苛立ちがピークに達したものと考えられるが、監督の激しい思い込みが、ナイーブなオヤジ達のプライドをいたく傷つけてしまったようだ。
中には「俺はデーモン小暮だ!」と監督に詰め寄る選手も現れるなど、240分コースの開始早々、ドリームスはチーム内に思わぬ火種を抱えてスタートすることとなった。

それでも選手達は、気持ちを切り替えてグランドに降り立つと、攻めのプレイから守りのプレイに至るまで入念な練習を行い、シーズン初勝利に向けた意気込みを漂わせていた。
すると、旦那の晴れ姿を目に焼き付けようと大島の新妻がグランドに駆けつければ、続いて、サンフランシスコから来日中のブライアン元選手が激励に訪れるサプライズがあるなど、大島を筆頭にドリームスナインの士気も一気に高まりを見せると、後は試合開始を待つだけとなった。

  

  


このノックの成果はいかに?答えは4時間後。

  


少年サッカーを見るふりをしながら人妻を盗み見る、高度な動体視力のトレーニングに励むオヤジ2名

  

   

そうした中、試合開始の30分前になると、本日の対戦相手「恵比寿アタック」チームがグランドに姿を現す。
今回の対戦は、草野球の交流サイトを通じて対戦を申し出ていただいたことで実現した初顔の一戦であるのと同時に、ドリームスと同じく、平均年齢がオーバー40のベテランチーム同士の戦いでもあるのだ。
ただし、青ドリをはるかに上回るキャリアや実績に加えて、立派なホームページに、見事なユニフォームの着こなしなど、試合前から明らかな実力差が見て取れ、ドリームスにとっては、かなりの苦戦になることは避けられそうもない。
とはいえ、ここは同じオヤジ同士の一戦だけに、是非ともドリームスらしさを披露して、全力を出し切って欲しいところ。
かくして、試合開始予定時刻の15時を迎え、二子玉川グランドの平均年齢を押し上げるオヤジ同士の戦いがいよいよ始まった。

写真入の先発メンバーはこちら

初回先行はドリームス。
先頭の渡辺直美が敵失で出塁すると、バスケ稲村が安打で続き、この日3番に入った槍投げ梅川が走者一掃のタイムリー2塁打を放って、いきなり2点を先制し、幸先の良いスタートダッシュを決めて見せる。
ところが、その裏の先発マウンドに登った小河原が、味方のエラーも手伝って一挙に5点を奪われてしまい、いとも簡単に逆転を許してしまう。

すると今度は、2回表の攻撃で大島が、いつもは見せることのない力士顔負けの気迫が実ったのか、相手のタイムリーエラーを誘ってすかさず1点を返して、すぐさま2点差に迫ってみせる。
しかし、またも小河原が相手打線の巧打の前に持ち堪えることができず、2、3回と立て続けに2失点を許してしまうと、次第にドリームス打線にも序盤の勢いが見られなくなり、スコアボードに「0」の数字が並ぶようになる。

中盤に入ると、なんとか流れを変えようと、4回途中からオリンピック代表を目指す梅川をマウンドに送り、残りの守りを2失点に凌いで、味方打線の奮起を促したものの、リリーフ投手に中学生を起用してきた恵比寿アタックチームの継投を打ち崩すことが出来ず、3対11の大差で試合は終盤の6回を終了する。

  

  


三振に倒れ、納得がいかない様子の伊橋選手

  


突然キャッチャーに襲い掛かるオヤジ?

  

  

そうして迎えた、日も暮れなずむ最終7回表ドリームスの攻撃。
それまで打ちあぐねていた中学生投手に対して、最後の悪あがきとばかりに、ようやくドリームス打線がオヤジの意地を見せる。
この回先頭の小河原がしぶとく内安打で出塁したのをきっかけに、アダルトな口撃も交えながら中学生投手の動揺を誘うと、ここぞとばかりに、畳みかけるような反撃を開始し3点を奪ってみせた。
まさに、その昔、同じように豪速球を投じる中学生投手を相手に、思春期の琴線に触れる言霊でもって、乱調に陥れて攻略したことを思い起こさせる、恥知らずなオヤジ集団による、大人気ない戦法で粘りを見せるドリームス。
ようやく土壇場の最終回になって、試合の流れが完全にドリームスに傾くと、べンチのボルテージも最高潮に達し、尚も追加点のチャンスで角田が打席に入る。
グランドの誰もが息を飲み、ドリームスベンチの期待を背負った角田のバットに注目が集まったその瞬間、審判から思いもよらぬ一言が発せられた。

「ここで、ゲームセット!」

「えっ~!」
突然の試合終了に、思わず雄叫びを上げながら、ひっくり返るドリームスベンチ。
一方、安堵の表情を浮かべる恵比寿アタックチーム。
そして、真っ先に帰り支度を始める審判…?!

実は、最終回のドリームスの猛攻にグランドにいる誰もが時間を忘れて試合に没頭する中、角田の前に打席に入っていたエスパー伊東に発破をかけるべく放たれたドリームスベンチからの野次が、あろうことか、審判の心を揺り動かしてしまうイリュージョンを起こしていたのだった。

「早くヒットを打たないと、駐車場が閉まっちゃうよ!」

そう、まさに時計の針が指し示そうとしていた17時は、グランドの終了時間であるのと同時に、駐車場の閉門時間でもあったのだ。
恐らく、この野次を聞いた瞬間に、最終回の行方が決まるまで審判の勤めを果たすことよりも、自分の車の行方の方が気になってしまったに違いない。

呆気に取られ、呆然とグランドに立ちつくしたままのドリームスナインは、ダッシュで精算を済まして引き上げていく審判の背中を見送るしか他なかった。
一方、最終回の跡形も残さずグランド整備を終え、挨拶を交わしながら、こちらも足早に引き上げていく恵比寿アタックチームの皆さん。
そして、人気の無くなったグランドには、試合への未練を残して着替えもままならないドリームスナインの姿だけが残された。
まさに、予想だにしない突然の試合終了によって、最終回のドリームスの猛攻は夕日と共に儚く消え去り、3対11という敗戦のスコアだけが虚しく刻まれることとなった。

 

DREAMS | 2 1 0 0 0 0 3 |  3
A T A C K| 5 2 2 2 0 0 x | 11
※詳しい成績・結果はコチラ


打っては2点タイムリーヒットに投げては好リリーフの大活躍を見せた梅川選手

  


打っては2三振に守ってはエラーを連発し、グランド抽選で全てを使い果たした久保田選手

  

これで今シーズン開幕2連敗となり、またも勝利の二文字が遠ざかってしまった青空ドリームス。
まぼろしの最終回で猛攻を見せるなど、文字通り記録よりも記憶に残るプレーでドリームスらしさを発揮してくれたものの、やはり試合となると、実力不足は否めない残念な結果となってしまった。
試合を振り返ると、まさにチーム内に発生した火種が暗示していた通り、小河原がマウンドで大炎上を起こせば、久保田は、グランド抽選で使命を終えてしまったのか、覇気の無い守備で火に油を注いでベンチの怒りを買う始末。更に大島に至っては、センターへの飛球を、前進→万歳→転倒というオヤジの三大お約束プレーでもって失点を招いて、応援に駆けつけた新妻のハートを思いっきり冷ましてみせた。
その他、角田の笑いもボールも取れなかったまさかのポロリや、下田代の本能に赴いたフィルダースチョイスなど、益々安定感の増した不甲斐ないプレーで、オヤジの存在を誇示してみせるドリーマー達であった。
一方、稲村が3本のフリースローもといヒットを固め打ちしてみせれば、梅川もリリーフ登板で存在感を示すなど、次戦に繋がるプレーも随所に見られたことから、勝利を確実に手繰り寄せるのも、後はオヤジの発奮次第ということになりそうだ。

  


エラーブラザーズ

  


直美じゃないというなら、誰なんだ~?!

  


久々の磯丸トレーニングの様子。奥にはやっぱり渡辺直美の姿が…

  


お~!ブライアンだぁ!

  


この日、一番の活躍を見せた、かに味噌の浜焼き。ブライアンも苦手を克服した逸品。

  

次回は、過去幾度と無く接戦を繰り広げてきた好敵手でもある、新国立劇場との試合がナイターで予定されており、次戦でこそ、今シーズンの初勝利を、青スポとしてもお届けしたいところだ。

=青スポ編集部=

  

~ Next Schedule ~

Night Game
DATE : 2012/06/23(sat)
TIME : 19:00 ~21:00
vs NEW NATIONAL THEATRE
PLACE : Heiwajima Ball Park at Shinagawaku

  

DATE : 2012/07/14(sat)
TIME : 11:00~13:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Setagayaku

 

  

  

2012年4月28日(土) 2012年シーズン開幕戦

チームが始動してから約2週間が経ったゴールデンウィーク初日となる4月28日土曜日、青空ドリームスは石神井公園野球場へと遠征し今季開幕となるアウェイ戦を戦った。
対戦相手は、昨夏に行われた唯一の対戦で11対4と大差で敗れているものの、年齢層からしてドリームスにとってはなんとなくシンパシーを覚えてしまう「新宿ブンブン」チーム。
先方も同じように感じていたからかどうなのかは不明だが、今回「新宿ブンブン」チームから試合が申し込まれた事で、2度目となる対戦が実現し、ドリームスにとっては2012年シーズンの開幕戦を迎える運びとなった。

急遽決定した試合ということもあって、選手間のスケジュール調整で難航する場面も見られたが、直前になって助っ人の補強も無事整うと、残すは、神をも恐れぬドリームスの新マネージャーこと柳澤嬢の動向に絞られることになる。
その注目のマネージャーだが、ベンチ入りが未定のまま試合前日を迎えると、なんと、それに伴うように不順な天候が前日まで続いて試合開催が危ぶまれてしまうという、まさに噂通りの女神っぷりを発揮してみせ、早くも試合前から、選手達は「カーリーの呪い」の恐ろしさを身を持って感じながら、不安な一夜を過ごすこととなった。

  

  

そうして迎えた試合当日、選手達の不安を一掃するかのように、朝から日差しと共に気温が上昇する絶好の野球日和となると、グランドコンディションも整い無事試合の開催が決定。
石神井公園野球場に続々とドリーマー達が集まり、約半年振りとなるユニフォーム姿でグラウンドに勢揃いした。
一方で、我がドリームスの女神様はというと、結局、試合直前になってベンチ入りを断念し、マネージャー不在のまま試合を行うことも決定。
「カーリーの呪い」を信じて疑わない選手達は、勝利が約束された状況に、ほっと胸を撫で下ろしながら、試合開始を今かと待った。

果たして「カーリーの呪い」は本当に存在するのか?
人知を超えるかもしれぬ世紀の一戦がいよいよ始まる。
かくして、普段よりもオヤジの人口密度が高い中、プレイボールの掛け声がグラウンドに響き渡ると、遂に2012年シーズンの開幕戦が始まった。
  

=STARTING ORDER=
  1   C / SHIMOTASHIRO
  2 2B / TAKEHIRO
  3 3B / UMEGAWA
  4 LF / IHASHI
  5 SS / KAIHOKU
  6 RF / KAKUTA
  7 CF / OSHIMA
  8 1B / HOSHI
  9 DH / OKUMURA
10   P / OGAHARA
11 DH / KUBOTA

   
2年ぶりの助っ人参戦となる海北選手に加えて、星のスカウト活動もあって急遽2名の補強を行ったところ、参加未定としていた久保田が試合直前にひょっこり姿を現し、結局のところ総勢11名で開幕戦に臨むことになった青空ドリームス。
戦前の予想では、お互いオヤジチーム同士の一戦ということもあって、終始のんびりムードが漂う試合になるかと思われたが、いざ蓋を開けてみると、オヤジの心臓にはあまりよろしくない、緊張感溢れる試合が繰り広げられることとなった。
  


青空ドリームスに紛れる市民ランナー?

  


マネージャー不在の影響はこんなところにも。スコアブックと睨めっこをする、なんちって監督。後に某選手にもとばっちりが?

  

初回先攻はドリームス。
栄えある開幕戦の先頭打者として、かつての勢いを取り戻すことを願って下田代を起用したものの、ベンチの期待とは裏腹に、やはりまだ傷が完全に癒えておらず、あっけなく三振に倒れてしまう。
しかし、続く2番タケヒロが四球で出塁すると、すかさず盗塁を決めて、いきなり先制点のチャンスを演出してみせる。
すると、2死後、4番の伊橋がタイムリーヒットでタケヒロをホームに迎え入れ、なんと開幕戦の初回から先制点を奪う幸先の良いスタートを切って見せた。

その裏の開幕マウンドには、なんちって監督小河原が自ら登板。
先頭をピッチャーゴロで簡単に打ち取ると、立て続けに四死球を連発してピンチに陥るも、梅川がサードゴロの併殺プレーを披露して、一児の父になった片鱗を見せつけ無失点で切り抜けてみせる。
続く2回の攻防は両チーム無得点に終わり、迎えた3回表ドリームスの攻撃。
2死後、1番下田代、2番タケヒロの連続長打で更に1点を加えて、リードを2点差としてみせた。

すると、予想以上に順調な試合展開に、てっきりドリームスペースで試合が進んでいるものと思いきや、ここまで大きなミスも無く、ドリームスらしからぬプレーの連続に、次第にオヤジ達からは野次の切れ味が失われていき、妙な緊張感が漂い始める。

そうして迎えたドリームス3回の守り、それまでなんとか無失点で抑えていた小河原が遂に得点を奪われてしまう。
序盤から明らかに飛ばしていた小河原の太ももが早くもプルプルと悲鳴をあげ始めると、徐々にコントロールが乱れ出し、四死球を連発してはヒットを打たれて一気に4点を失い逆転を許してしまう。
続く4回にも1点を失ってリードを広げられると、序盤の接戦から一転、試合中盤を終わって2対5と苦しいゲーム展開を強いられることになった。

それでも5回表、四球の星を置いて助っ人奥村が鋭い打球のヒットで繋いで、続く小河原がタイムリーを放って見せると、久保田が凡退の後、下田代にもタイムリーが飛び出して1点差に詰め寄り意地を見せる。
更に反撃態勢を整えたいドリームスは、その裏のマウンドに、遂に下半身が機能不全に陥った小河原に代わって、梅川をマウンドに送り、万全の継投策を講じる。 

  

 
もはや私服?なのに大活躍!のタケヒロ選手。この日も1四球、1盗塁、1二塁打として1打点1得点を記録。

  


5回表、センター前に適時打を放つ小河原選手

 


パパ頑張ってます!でも嫁がいないと調子も今ひとつ?
  

これ以上の失点が許されない場面でマウンドを託された梅川であったが、2死2、3塁と攻め込まれると、迎えた相手打者の放った当たりは、代わってサードに入った小河原の正面を襲うゴロ。
アウトにしてくれ!と、ナインの誰もが祈るように三塁方向に送った視線の先には、下半身を硬直させて股間を押さえながら、球をポロリとさせる哀れなオッサンの姿があった。
ちなみに、断っておくが、決してグラウンドに変質者が現れた訳ではない。
既にマウンドでスタミナを使い果たして、下半身が使い物にならなくなっていた小河原は、為す術も無いまま股間で打球を受け止める他無かったのだ。

結局、このプレイでもって追加点を許してしまうこととなり、チームにとっても小河原の股間にとっても、文字通り痛いタイムリーエラーとなってしまった。
すると、これで梅川が気落ちしてしまったのか、続く打者が放った当たりがレフト上空に高々と舞い上がると、なんとそのまま柵越えとなって、逆転勝利が完全に遠のく3ランを浴びてしまう。
結局この回、合計4点を失って4対9とされると、最終6回のドリームスの攻撃も見せ場無く無得点に終わり、そのままゲームセット。
なんとしても開幕戦をシーズン初勝利で飾りたかったドリームスであったが、健闘虚しく、その願いは次戦に持ち越されることとなった。

DREAMS | 1  0  1  0 2 0 | 4
BUNBUN | 0 0 4  1  4 × | 9
※詳しい成績・結果はコチラ

チーム構成や雰囲気など、なんとなく親和性を感じさせる両チームの対戦と思われたように、前半はその通りの接戦で、五分五分の戦いを繰り広げていたが、終盤に入って勝負所での手痛いエラーを犯したドリームスに対して、終始堅実なプレーを続け、最後に勝負強い打撃を披露した新宿ブンブンチームが、地力の差を見せつけて勝利する形となった。

なんとも悔しい敗戦を喫したドリームスではあったが、昨シーズンの後半から満足に試合が行えなかった事を考えると、選手達は、明るい兆しを感じさせるに充分なプレーでもって、開幕戦に相応しい熱戦を見せてくれた。
特に、あの悪夢の骨折以来となる守備に就いた星が、ファインプレーを見せて見事に復活を果たしことは、本人にとってもチームにとっても明るい材料と言えるのではないだろうか。

また、下田代が初回こそ三振に倒れたものの、何かを忘れ去ろうとするようにヒットを放ったかと思えば、大島は外野守備でこそ不動のキャッチを見せてくれたものの、どこか心ここにあらずのような凡打を放つなど、なんだかそれぞれの人生模様が垣間見えたようなプレーも見られた。

  


鳥だ! 飛行機だ! いやワイルドカクちゃんだぜぇ(^-^)

  


実に06年の骨折以来、約6年ぶりに実戦で守備に就き、ファインプレーも披露してみせた星選手。

   


初回は三振に倒れたものの、その後は吹っ切れたように2打席連続安打で打点も記録した下田代選手。

  


ショートゴロとピッチャーゴロを打ちに石神井公園までやって来た久保田選手。

 

そんな中、急遽チームに参戦してくれた助っ人二人が、まさに対照的なプレーでグラウンドを沸かして見せた。
過去、センス溢れるプレーでドリームスに大いに貢献してきた助っ人の海北選手だが、この日は、守ってはエラー、出塁しては走塁ミスを犯すなど、これまでのプレーとは180度スタイルを変えた動きでもって、接戦の緊張感で、失いかけていたドリームスらしさを取り戻そうと、体を張ったプレーを見せてくれた。
はるばる下北沢から10数キロの道のりを自転車で駆けつけ、試合前から既にスタミナを消耗していたとの噂もあるが、泥だらけのユニフォームなくして、オヤジ達の野次に切れ味が戻ることはなかったと言えよう。

一方、星のスカウトにより助っ人参戦を果たした奥村選手の方は、いきなり野球のグランドとサッカーのグラウンドを間違えてしまったかのような出で立ちで登場し、助っ人と呼ぶには、あまりに心もとないと思われたのだが、いざ試合が始まってみると、高い身体能力をいかんなく発揮し、チームの誰よりも鋭い打球に加えて素早い脚力を披露して、ダイヤモンドを短パン姿で駆け回ってみせた。
そのポテンシャルの高さと、華の20代プーヤーということもあって、球団としては獲得を検討したいとしているが、ある球団幹部によれば、アルコールトレーニングでのポテンシャルを見極めた上で、方針を固めたいとしている。

    


助っ人参戦のため、下北沢から自転車で球場入りした様子の海北選手。

  


身体能力を如何なく発揮して、チーム関係者を唸らす、助っ人ランナー奥村選手。翌日は駅伝に出場するのだとか。
   

残念ながら開幕戦を勝利で飾ることが出来なかった青空ドリームスではあるが、シーズン初戦にしては選手達の動きの良さも目立ち、予想以上に充実した試合内容を送ることができた。
改めて、試合の場を提供いただいた「新宿ブンブン」チームと、急遽参戦いただいた助っ人のお二人には、青空ドリームスになり代わってお礼を申し上げたい。
尚、試合後、選手達はホルモンやチゲ鍋を使った新しいトレーニング方法を試すなどして、いつものように汗を流していた。
例年より送れて始まった2012年シーズンだが、6月2日に予定されている次戦に、大いに期待が持てる開幕戦となった。

  

  
  


後ろのお爺ちゃんがオレを見てるぜぇ(^-^) 打つぜぇ(^-^) ワイルドだろ~

 

  
  


シンクロ率87%の星、小河原両選手。この後、帰りの小田急ロマンスカーでロマンスしたとかしなかったとか…

  

 
 


助っ人の証。

  

最後に「カーリーの呪い」についても触れておかなければならない。
もしも呪いが本当であるのならば、今回のマネージャーの不在によって、ドリームスに勝利がもたらされるはずだったのだが、結果は違ったものとなったのは既報の通り。
つまり「カーリーの呪い」は存在していなかったということを、はからずも証明してみせたということになる。
果たして、チームの運気を奪い取ったかに思えた「カーリーの呪い」とは、いったい何だったのだろうか?
そう、それは、ただ単に青空ドリームスが弱かっただけなのかもしれない…

    


ホルモントレーニングを行った施設入り口。トレーニング終了後、付帯するB1施設を使ってトレーニングを行うかどうか、緊急ミーティングが開かれたが、熟女パブ以上のトレーニング効果は得られないとして、利用が見送られた。

  


私は…

  


これで…

  


吹っ切れました!

  


お口アーンのサービスをしてくれる、元野球選手出身の韓流ホスト。

 

帰路に向かう車中、「恋のから騒ぎ」に若干の未練を残しながら、監督はあることを思い返していた。

「そういえば、久保田さんの守備交代を忘れてた!?」

そう、この日の小河原は、監督業はもちろんのこと、自らマウンドにも登って、ハードワークをこなす中、更に加えて、不在のマネージャーに代わってスコアブックの記入もしなければならず、いつにも増して忙しい試合時間を過ごしていた。
その為、当初DHで入っていた久保田の守備交代を、すっかり忘れてしまっていたのだ。

当の久保田からしてみれば、メンバー不足を補おうと、家庭を犠牲にしてまで原チャリを飛ばして駆けつけたにも関わらず、11番指名打者の扱いのままベンチでしこたま西日を浴び続け、結果的には、2本の内野ゴロを石神井公園に打ちに来ただけの話となっていたのだ。
もし、マネージャーさえ来ていれば、久保田のビールの味は、もっと変わっていたかもしれない…

まさか?
これが「カーリーの呪い」?!!

ということで、次戦6月2日(土)4時間スペシャルを乞うご期待!
果たして、柳澤はグラウンドに現れるのか?
  

 

マネージャーはベンチ入りせず

   
昨年のシーズン途中から正式に青空ドリームスのマネージャーに就任した柳澤が、4月28日(土)に行われたシーズン開幕戦を腰痛の為に欠場した。
昨年から続くチームの不調と柳澤マネージャーの動向になんらかの因果関係があると考えられていたが、今回の敗戦でその法則が崩れたことによって、因果関係は無かったたことが証明され、柳澤マネージャーはネタのひとつを失うことになった。
このままでは、マネージャーとしての立場が危うくなる恐れもあり、柳澤マネージャーには、本来のポテンシャルの高さを披露して、是非とも存在感を示して欲しいところだ。
尚、球団としては、柳澤マネージャーの一刻も早い復帰を願っているとのことだが、今回の助っ人選手のように、若い戦力を確保する重要性が高まってきていることから、同マネージャーに、20代男子のハートを鷲づかみにするスキルが備わっているのかどうかも、見極めながら評価を行う方針のようだ。
柳澤マネージャーには、腰の治療だけでなく、とりあえずセレブでも熟女路線でも構わないので、女を磨くトレーニングにも励んで欲しいところだ。

  

  

  

~ Coming Soon~

Four Hours Special
DATE : 2012/06/02(sat)
PLACE : Futagotamagawa Field at Setagayaku

  

  

11月3日(祝)マンハッタンドリームス参上!

いよいよ来週末に控える今季最終戦を前に、遅ればせながら、11月3日に行われたエキシビジョンマッチの模様をフォトレポートにてお届けします。
この日の試合は、青空ドリームス内に設立された?一人相撲部の稲村部長の呼びかけにより、急遽対戦が組まれたもので、青空ドリームスにマンハッタンレコーズが助っ人参加する形で、杉並の久我山運動場に乗込んでワーナーミュージックとの対戦が行われました。
では、当日の模様をどうぞ!

  


やたらに「中4日」を嬉しそうに連呼しながらマウンドに登るタケヒロ投手

  

  


いつもと違うベンチの黄色具合いに、興奮して鼻血が止まらない角田選手

  

  


鋭いファールを放つ伊橋選手

  

  


鼻血の原因を悟られないよう、クールに振舞う角田選手

  

  


難しい飛球を好捕し、期待しない時に限ってファインプレーを魅せる、相変わらずのタケヒロ選手

  

  


普段は平日の早朝から試合を行っているマンハッタンレコーズの皆さん。
この日も、華麗なプレーを披露した後、2試合目となる横浜へ移動していきました。
マンハッタンレコーズの連中は、とんだ野球小僧だった!

  

    


マンハッタンレコーズ選手の頑張りにより、強豪ワーナーチームを相手に、最終回まで手に汗握る接戦を繰り広げたマンハッタンドリームスチーム。

    

  


不甲斐ない外野守備を連発してすっかり意気消沈し、人目を避けるように帰ろうとする下田代選手
この後、チームメイト全員で必死に慰めたにも関わらず…

  

    


でもって、本日の打ち上げ会場はコチラ

  

    


って、雰囲気あり過ぎる…(汗)

  

    


意外に美味しかった?! お婆ちゃんご馳走様でした!

  

     

西武ドームから始まった今シーズンも、大震災を乗り越え、いよいよ次戦が今季最終戦となる青空ドリームス。
最終戦の対戦相手も西寺郷太選手率いるSUNKINGに決まり、春先の雪辱を果たす絶好の機会となった。

終わりよければ全てよし。
文字通りのオヤジの生き様を見せつけることができるのか?!
注目の一戦まであと7日!

尚、最終戦の打順が早くも球団から発表されている。
詳細はご覧の通り。

【最終戦打順オーダー】

  1 タケヒロ
  2 梅川
  3 星
  4 久保田
  5 角田
  6 伊橋
  7 池谷
  8 大島
  9 稲村
 10 下田代
 11 小河原

今のところ、守備の陣容はまだ未定とのこと。
果たして、青空ドリームスは、我々にどんな試合を見せてくれるのか、冬空を焦がす熱き戦いを期待したい。

   

~ Next Schedule ~

Final Game of This Season
DATE : 2011/12/10(sat)
TIME : 14:00~16:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Setagayaku
vs SUNKING

   

  

  

   

特報! エキシビジョンマッチ特派員レポート

青ドリファンの皆さま、長らくお待たせいたしました。
去る10月29日に行われた、青空ドリームス対青横ヒッターズのエキシビジョンマッチの模様を、仮柳女史の特派員レポートにて特別配信いたします。
マネージャーへの道がかかった、渾身のレポートをとくとご覧下さい!
尚、記事に関してのクレームは、青ドリ編集部で一応受け付けてはみますが、当編集部では一切の責任を負いかねますので、予めご了承の上、お読み下さい。

では、仮柳特派員のレポートをどうぞ!

  

  

~ Road to Manager of Aozora Dreams ~

カーリーのマネージャーへの道 特別編

    

Reported by Kariyanagi

*読む前の注意書き

野球のルールをよく知らない人が書いております。
また、野球の専門用語もあまり分かっていないので、ボキャブラリーが大変乏しいです。
あと、ゲームは観てたのですが、練習試合だしスコアブックもないし、ということで、
ゲーム内容詳細については、はっきりくっきり憶えておりません。
頼るは、私の曖昧な記憶と気まぐれなメモのみです。

なので、Numberのような劇的感動レポートとか、
もちろん、オガハラ監督のハイレベルかつボリューミーな文章とは全く別物の内容となっておりますので、
いつもの感じで読みだすと、大変残念なことになります。
ご注意下さい。。

  

=============

   

10月29日(土)対青横ヒッターズ戦

    
太陽の光がまだまだ眩しい秋晴れの下、青ドリナインが聖地に集う。
練習試合とはいえ、久しぶりの試合に、なんだかワクワクソワソワ。

稲村選手が呼んでくれた助っ人のみなさんとのご挨拶もそこそこに、
スターティングメンバーが発表される。

=STARTING ORDER=
 1 C / KARITASHIRO
 2 P / TAKEHIRO
 3 DH / MAIKUMA
 4 RF / IKETANI
 5 SS / INAMURA
 6 3B / UMEGAWA
 7 CF / HOSHI
 8 C / KARITASHIRO
 9 2B / KAKUTA
10 CF / TARO
11 LF / YOMOGI
  

「プレイボール!!」

☆1回表
下田代選手、ヒットで出塁。さらに、ギリギリの盗塁を決め、2塁へ。
毎熊選手、映画「トップガン」ばりのサングラスを掛けたまま打席へ向かうも、
残念ながらアウトに終わる。
初の4番・池谷選手、なんとか4番の意地を見せ、出塁。
そのあと、おそらく後続の選手がヒットを放ち、先制点を取る。

★1回裏
バッターの打ったボールはレフト方向へ。1点を返される。

☆2回表
星選手、レフトヒット。
角田GM、たぶん出塁。
助っ人タロウ選手、初打席でいきなりヒットを放ち、気がつけば満塁。
そこに2人目の助っ人、ヨモギくん登場。
助っ人×大チャンスに期待が高まる。

カキーン!!
グランドに打撃音が響き渡れば、ナント!走者一掃、満塁ホームラン!!!!

4点の大量得点に成功!!
大型助っ人、ココに現る。

★2回裏
たけひろピッチャー、ノーアウト満塁と追い込まれ、
押し出しなどで、3点入れられる。

☆3回表
稲村選手、おそらくヒットで1塁へ。
続いてパパデビューしてグラウンドに帰ってきた梅川選手が打席に立つ。
いきなり「俺は、パパだーっ!」と言わんばかりの大きな当たり!!
1塁稲村選手は走り出し、3塁で止まろうとしたその時、
ベンチから、まさかの「走れ走れ!」コール。
3塁までしか走る心づもりをしてなかった稲村選手は、気持ちの整理がつかないまま、
ホームまで駆け抜け、追加点をあげる。
一方梅川パパは、3塁へすべりこむも、残念ながらアウト。
パパ、熱いプレーを見せる。

★3回表
タロウ選手、3塁走者を刺す好守備もあり1点で抑える。
☆4回表
ヨモギ選手、ゴロかとおもいきや走りで見事ヒットにするも、この回無得点。

★4回裏
たけひろ選手「もうちょっとグローブを上にしてよー。」
下田代選手「上に上げたら、ボールが見えないよぉ~。」
と、ピッチャーとキャッチャーの小競り合い。
2点を取られる。

☆5回表
毎熊選手、ここでトップガン仕様のサングラスを外す。
サングラスを外したおかげか、見事ボールは当たったものの、バッターボックスでクルッと1回転をするという、謎の行動を見せ、1塁に間に合わずアウト。
稲村選手、センターヒット。
梅川選手、
「妻よ、息子の秀平よ。これがパパの姿だぞ!」と心の声が聞こえてくるかの如く、
ボールはセンターへと運ばれる!
そうなると、走れ!稲村選手!!
またもや1塁からホームへと全力疾走!続くパパも戻り、2点が入る。
そのあと、みなさんがヒットをつないだのでしょう。さらに1点を取り、計3点が入る。

★5回裏
「もう投げられません。」と、高らかにリタイア宣言をするたけひろ選手に代わって、
ピッチャー、ヨモギ!
このタイミングで、キャッチャーも、下田代選手から稲村選手に交代。
ヨモギ選手から放たれる剛球は、
キャッチャーミットにズシンズシンと突き刺さっていき、無失点に抑える。
さらなる大物ぶりを青ドリナインに披露する。

☆6回表
タロウ選手、いい当たりも相手選手の好守備でセンターフライに打ち取られる。
たけひろ選手、この回審判をしていた角田GMに「厳しすぎるよぉ~!」と詰め寄るも、
ジャッジが甘くなることはなく、あえなく仕留められ、この回0点で攻撃を終える。

★6回裏
ピッチャーヨモギ選手のセカンドへの牽制球が、タロウ選手の体の脇をスルリと抜けていくという、
強力助っ人コンビによる、まさかの「おとぼけプレー」が披露され、その間に1点を返される。

☆7回表(最終回)
1点リードで迎えた最後の攻撃。
「ウチは5番から!」と、
チームの士気を高めてくれたのか、4番のお仕事は諦めたのかはさておき、
池谷選手の発言どおり、期待の下位打線から打順が回る。

その5番、稲村選手。
打球は、センター方向へ大きく大きく飛んでゆく!!
となると、やっぱり走るしかない!
本日3回目の全力疾走!走る走る稲村選手!
そしてホームベースまで駆け抜け、ランニングホームラン!!
相手にプレッシャーを与える追加点をあげる。
ベンチに戻ってきた稲村選手、
3度の激走に、激しい息切れが止まらない。

★7回裏(最終回)
この回を抑えれば、試合に勝つ!
ヨモギ選手の投球にも力が入る。
守備につく角田GMとたけひろ選手が声を合わせて、
「見とれちゃうねぇ~。」と言わせるほど、ナインと魅了する投球を見せ、ツーアウト。

勝利まであとひとつ!

私のメモによると、「ナイス守備!」と書かれていたので、
おそらくどなたかが「ナイス守備」をしたのでしょう。。

スリーアウト!
ゲーームセット!!

   

  

○青ドリ 10-8 ヒッターズ●
勝利投手:ヨモギ選手
MVP:稲村選手

  

“助っ人に助ットられた。(by 角田GM)”勝ち試合に、青ドリナインは上機嫌。
いつもの、通称「ババア小屋」で、軽く飲みながら試合を振り返り、2件目へ移動。

  

  

場所は「ます家」。店にはテレビが置かれていて、
プロ野球クライマックスシリーズ ファーストステージ 日ハムvs西武の白熱した試合が絶賛OA中。
こちらも白熱した試合を終えてきた選手は、
「ピッチャーの気持ち、分かるわぁ。」
「今の敬遠が試合を決めたって、Goingで江川が言うね。」などなど、野球談議に花が咲き、
「今から、ヤクルトvs巨人を観に、神宮へ行くぞー!!」という発言まで飛び出し、
ナインは異様な盛り上がり。

  

  

   

  

   

   

   

   

  

  

もちろん神宮へは行かず、
帰りに、池谷選手のセールストークにはまり(!?)、みなさん揃ってNumberをご購入。
野球三昧の一日となりましたとさ。
めでたしめでたし。

  

  

 

    

===============

今回の特派員レポートはいかがでしたでしょうか。
先発メンバーに仮田代選手が二人もいるなど、突っ込みどころ満載ではありましたが、寝る間も惜しんでレポートしていただいた仮柳嬢には、この場を借りて厚くお礼を申し上げます。
尚、マネージャーの合否は今のところ未定ですが、青スポ編集部での採用は見送られることとが決定いたしましたので、この場でお知らせしておきます。
引き続き、南ちゃんの裏モノを目指して、頑張って下さい!

青スポ編集部

  

  

Next Schedule

DATE : 2011/12/10(sat)
TIME : 14:00~16:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Setagayaku

DATE : 2011/12/17(sat)
TIME : 15:00~17:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku side D

  

  

  

7月16日(土)対新宿ブンブン戦

連日35度を超える灼熱が続いて迎えた週末の土曜日。
午後3時からの試合とはいえ、この日も二子多摩川のグラウンドを焦がさんばかりの日差しが容赦なく照りつける中、既に出来上がっているオヤジ1名と、これから出来上がるオヤジ共が続々と聖地に集結した。

    

    

この日の試合は、大会参加に続く初の試みとして、ネット掲示板で対戦募集を募ったところ、対戦を申し出てくれ実現した、新宿ブンブンチームとの初顔の一戦。
なんでも、新宿の飲み屋から誕生したチームとのことで、青ドリとしては、少なからず親近感を覚えるものの、なんと30年以上もの活動暦を誇る、30代から60代まで幅広い選手層を抱える難敵チームだ。
これまでと違った未知数の対戦相手だけに、先の読めない試合展開となりそうだが、両チームの平均年齢とこの日の気温を考えると、サバイバル戦になることだけは避けられそうもない。
すでに汗まみれなドリーマー達は、相手ベンチの様子もさることながら、二子多摩川の一戦よりも、夜の京都での一戦に懸けた古賀のツイッターの様子も伺いながら、試合開始を今かと待った。
と、ここで、裏南ちゃん候補生から、この日の先発オーダーが発表されると、ドリームスベンチにどよめきが起こる。
なんと、先頭打者かつ先発ピッチャーにタケヒロが入り、のっけからまさかの選手起用を見せるドリームス。
前回の試合で、DHだと調子が出ないなど軽口を叩いたことで、あえて起用に踏み切ったとみられるが、本家久保田の歯軋りが聞こえてきそうな、なんともサプライズな起用となった。
その他、汚名返上に懸ける仮田代や、勘違いにも程がある?午前11時から、またまた「おお散歩」にて、多摩川の河川敷を堪能し過ぎて試合前から千鳥足を見せる大島など、まさにオヤジの一挙手一投足に注目が集まるラインナップが組まれた。

   

■S-CUP
=STARTING ORDER=
 1 P / MSK TAKEHIRO
 2 2B / KAKUTA
 3 SS / INAMURA
 4 LF / IHASHI
 5 3B / UMEGAWA
 6 1B / OGAHARA
 7 CF / OSHIMA
 8 C / KARITASHIRO
 9 DH / HOSHI
10 RF / KUBOTA
11 DH / NOZAKI

    

1回の表、先攻はドリームス。
ベンチの声援を背に、草野球界の打出の小槌「ビヨンドマックス」をしかと握リ締めたタケヒロが、意気揚々とバッターボックスに入る。
サプライズ起用への意気込みの表れなのか、はたまた藁にもすがる思いなのかは当人以外知る由もないが、掟破りのバットを手にした一打は、あえなくファーストゴロに終わり、掟を破ることなく凡退を喫する。
続いて2番打者として、セカンドの守備も板に着き始めてきた角田が打席に入る。
すると、未だ今シーズン僅か1安打と、何気に打撃不振に陥っている角田だが、この打席で、ベンチをあっと言わせるまさかの一打を放ってみせる。
相手ピッチャーが投じたボールを鋭く打ち返し、打球が外野の間を転々と転がる中、土煙と汁を撒き散らしながら、元新田恵理ファンのオヤジが必死の形相でダイヤモンドを駆け回る。
ベンチが総立ちで迎える中、最後は息も絶え絶えにホームに辿り着くと、見事先制点となるランニングホームランを放って見せたのだ。
いきなり、初回からボルテージが最高潮に達する青空ドリームス。
すると、なでしこに続けとばかりに、稲村、伊橋が連続ヒットで出塁し、追加点のチャンスを作ってみせたが、続く梅川、小河原があえなく凡退に倒れ、結局、初回の攻撃は1点で終わったものの、宴会部長のビールが進む一打によって、ドリームスにとっては、これ以上無い幸先良いスタートを切ってみせた。

その裏ドリームスの守りには、サプライズ登板となったタケヒロがマウンドに向かう。
今回のサプライズ起用が、吉と出るのか凶と出るのか、皆の注目が集まるマウンドだったが、いきなり3連打を浴びてあっさりと逆転を許し、苦しい立ち上がりを迎えてしまう。
更に1死後、相手5番打者に本塁打を献上するなど、いつ以来の先発登板だったのか思い出だす間もなく、初回に4点を奪われてしまうMSKタケヒロ。
2回に入っても、決してボール自体は悪くないのだが、追い込んだ後の甘いボールを見逃さずに打ち返す、年季の入った新宿ブンブン打線に捕らえられ、4連打を喫するなどしてこの回も3点を失う。
結局、2イニングを投げて7点を失ってマウンドを降りることとなり、タケヒロにとっては、ちょっぴりほろ苦い、久々の先発登板となってしまった。

続く3回からはタケヒロの後を受けて小河原がマウンドに登り、そのピッチングに期待が寄せられたが、好球必打でコンパクトに打ち返す見事な攻撃で歴史の重みを見せつける新宿ブンブン打線を止めるには至らず、更に2点を失うと、1対9の大量リードを許したまま序盤の3回を終えた。

一方のドリームス打線は、4回表に伊橋、梅川の連続タイムリーで2点、5回表にも、久保田のタイムリーヒットが飛び出して反撃を見せたものの、5、6回裏でそれぞれ1点づつを奪われると、そのまま押し切られ、結局、4対11と水をあけられたままゲームセットを迎えることとなった。

DREAMS|  1 0 0 2 1 0 0 | 4
BUNBUN| 4 3 2 0 1 1 × |11
詳しい結果はこちら

これで、今シーズン7戦して6敗目を喫してしまった青空ドリームス。
初回、角田のホームランで勢いづくかと思われたドリームス打線だったが、その後の得点機であと一本が出ず、ゲームの流れを掴みきれなかったのが悔やまれる。
一方、猛暑を想定して継投策で挑んだ投手陣も、それぞれ持ち味を発揮した投球を披露したものの、新宿ブンブン打線の安定した攻撃を凌ぐことができず、失点を積み重ねるに至ってしまった。
結局のところ、チーム歴即ち、試合経験の差と言ってしまえばそれまでなのだが、点差ほど、ゲーム内容は開いていなかっただけに、新宿ブンブンチームの試合巧者振りが際立つ試合であったとも言えよう。

それでも、選手達は猛烈な暑さの中で懸命に戦い、充実したプレーも見せてくれていた。
中でも、2度の骨折を乗り越えて、今シーズンから打撃専任ながら実戦復帰を果たしている星が、特大の3塁打を放って、実に4年10ヶ月振りとなるヒットを記録すれば、4番の伊橋は3安打の固め打ちで猛打賞の活躍を見せ、そして極めつけは、なんと言っても初回に飛び出した角田のまさかのランニングホームランだ。
最近では、すっかりお笑いプレーヤーへと転向し、グラウンドで宴会芸を磨いているものと思いきや、元メジャーリーガーかと見間違うほどの、打撃と走塁を披露し、久々にお笑いプレー以外でグラウンドを沸かせて見せた。
一方、お笑いプレーヤーの地位を着々と固める動きを見せたのが大島だ。
もはや時計すら眼中に入らないのか、それとも、はやる気持ちを押さえきれなかったのか、既に午前中に、幸せオーラをまとって二子玉川駅に降り立つと、一人プレハブ小屋でビールを煽って、試合前から多摩川河川敷を満喫していたかと思えば、打っては、避けたはずの頭にデッドボールが当たる意味不明な珍プレーを披露し、守っては初回をプレーしただけで体力の限界に達して自らベンチに引っ込むなど、毎熊のポジションを脅かす数々のプレーを連発していた。
更には、稲村がお笑い部門への色気を見せるプレーを披露してみたり、仮田代が3打席凡退に沈んで、仮田代のまま試合を終えるなど、大敗にも関わらず、見せ場だけはテンコ盛りのまさに熱き一戦であった。

   

   

   


1回表、先制となるランニングホームランを放つ角田選手

   


ホーム生還後、別人の様にイッた表情を見せる元おニャンこファンの人

   


先発のタケヒロを見守る星選手。この後、4年10ヶ月振りのヒットを放つことに

   


前回と打って変わり、湯気ではなく土煙を上げて激走を見せる伊橋選手。この日は3安打猛打賞の活躍を見せた

    


最近やたらアグレッシブな走塁を見せる久保田選手。この日も適時打を放った後にニ盗を決める。
え?まさかの盗塁王狙い?!

   

尚、裏南ちゃんオーディションの合格を目指して奮闘中のカーリー柳澤嬢だが、最終審査となったこの日も、見ず知らずのチームのベンチに勝手に押し入ってみたり、心のこもらない声援をドリーマー達に送るなど、安定したパフォーマンスを披露し、審査員にその実力を見せつけていた。
課題であったスコアラーとしての働きぶりも、なんとか及第点をクリアし、ギリギリながら、ほぼ合格を手中に収めたかと思われていたが、あろうことか、対戦相手のチーム名を間違えるという、なんとも手痛いミスが発覚し、再オーデションを余儀なくされている。
今回お手合わせいただいた新宿ブンブンチーム様には、この場を借りて、お礼とお詫びを申し上げたい。
そんな訳で、もはや、水着審査での突破しか道は残されていないのか?
次戦が何カップとなるのか、こちらも注目の的となりそうだ。

   

   

これで、ドリームスはシーズン前半を消化し、チームはこの後約1ヶ月半のサマーブレイクに突入する。
負けが混んできた割には、妙に試合内容だけは充実してきており、勝利の兆しも垣間見えるようになってきたので、後半戦を楽しみに待ちたい。
その間、選手達には、昼夜を問わないオヤジライフの更なる充実を図ってもらい、次戦のグラウンドで、是非ともその成果を発揮して欲しいところだ。

   


マネージャーオーディシヨンを審査中のなんちって監督

   


なかなか本名を取り戻せない仮田代選手(左)と、午前中から飲み続けて、少々お疲れの大島選手(右)

   


次回の再オーデションに向けて衣装を選ぶ、裏南ちゃん候補生。

  

  

   

Next Schedule

DATE : 2011/09/10(sat)
TIME : 11:00~15:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Setagayaku
&
Shibuyaku side E

  

   

  

  

See you September

     

  

6月25日(土)J-CUP? 対JASRAC戦

激闘のKAC-CUPから早3週間。
聖地二子多摩川に戻ってきた選手達は、JASRACチームを相手にレギュラーシーズン再開となる一戦を迎える。
ところが、数日前から天気予報は雨マークを示し続け、試合当日を迎えてもなお降水確率が下がる気配すらなく、ナインはやきもきした気持ちを抱えたまま、それぞれ二子多摩川へと向かった。
まさにこの日の試合を暗示しているかのようにグラウンドへ暗雲が垂れ込む中、人知れず参加を表明し、人知れず直前に参加を辞退した園田を除く11名のドリーマー達と2名の女神が、シーズン開幕戦以来となる二子多摩川グラウンドに勢揃いした。

   

   

トリプルヘッダー以来の交流を暖めながら、激闘の余韻が残る体を動かし試合に備える選手達。
そんな中、話題が今後のスケジュールの確認に及ぶと、グラウンド担当の久保田が口をついた。
「あえて8月はグラウンド取らなかったから!」
聞き捨てならないセリフに、己の耳を疑い絶句するナイン一同。
今年に入って全てのグラウンド抽選を外しまくっているオヤジが発したまさかの一言に、辺りは一気に脱力感に包まれた。
そんな、およそ試合前とは思えない空気と天気がグラウンドを支配する中、果たして試合と成りえるのか、ともかくもプレイボールが告げられると、ドリームスの先攻でゲームが開始された。

この日のドリームスは、いつもの予想と違って意外なラインナップでJASRACチームに挑む。
試合前の空気を察してなのか、あえて1番指名打者に久保田を起用し、そして2番に大島が入るなど大胆な布陣を引き、先発マウンドには久々となる小河原を送って、守備を固めて戦いに臨んだ。
   

■J-CUP
=STARTING ORDER=
 1 DH / AET KUBOTA
 2 CF / OSHIMA
 3 3B / UMEGAWA
 4 LF / IHASHI
 5 SS / INAMURA
 6 C / KARITASHIRO
 7 1B / KOGA
 8 P / OGAHARA
 9 2B / KAKUTA
10 DH / TAKEHIRO
11 RF / IKETANI

   

1回の表ドリームスの攻撃。
昨シーズンの対戦時よりも遥かにパワーアップした速球をミットに投げ込み、一気にグラウンドの空気を変えてみせるJASRACバッテリーに対して、AET久保田が人生初?の先頭打者で打席に入る。
すると、1番打者の感触を味わう間もなく、たちまち追い込まれてしまい、次のボールも久保田のバットが虚しく空を斬った。
まさに、あえて三振か?とベンチが突っ込もうとしたその瞬間、ボールはキャッチャーミットからこぼれてバックネットを転々と転がっていく。
それを見て慌てて久保田が走りだすと、まんまと1塁陥れ、よもやの振り逃げで出塁を果たしてベンチを沸かせてみせた。
あえて振り逃げを狙ったかどうかは、もはや知る由も無いが、更に調子に乗って大胆にも盗塁を試みると、なんと2塁まで陥れ、あろうことか先制のチャンスを演出し、先頭打者の役目を見事に果たしてみせるAET久保田。
この勢いで先制点を奪わんとするドリームスであったが、結局、後続が凡退に倒れ、初回の攻撃は残念ながら無得点に終わった。

その裏の守りには、小河原が久々となる先発マウンドに登る。
すると、いきなり先頭を歩かせてしまい、これまた久々のセカンドで硬くなったのか角田のエラーも飛び出すなどして、早々に1点を失ってしまう。
続く2回の守りでも、四球とエラーが重なって2点を奪われ、ゲーム序盤からリードを許す苦しい試合展開となっていく。
一方、反撃を見せたいドリームス攻撃陣だが、相手投手から繰り出される速球と、時折混ぜてくる変化球に完全に翻弄され、あれよあれよと三振の山を築きあげるばかり。
2回の攻撃では、先頭の稲村が振り逃げで出塁したものの、後続が皆三振に倒れ、なんと1イニング4三振を献上する不名誉な記録を樹立すると、続く3回にも三振を連発し、遂には6者連続三振を喫してしまうなど、相手バッテリーに完全に封じ込まれ、オヤジのバットはウィンナー並に縮こまっていった。
それでも先発小河原が粘りの投球で相手の攻撃をなんとか4失点に凌いで味方の反撃を待ったものの、その後の打線は辛うじてヒットを打つのが精一杯の様子。
結局、試合終盤まで相手投手の鋭いピッチングに手も足も汁も出せないまま、あっという間に7回まで進み、完封負けを喫して試合を終えた。

DREAMS| 0 0 0 0 0 0 |0
JASRAC | 1 2 0 1 0 0 |4
詳しい結果はコチラ

    


この試合で2三振を喫した下田代改め仮田代選手。

   


こちらは三振に倒れて、背中から湯気を出している様子の伊橋選手。

  

実に7イニングで14もの三振を相手バッテリーに献上し、為す術無く完敗を喫したドリームス。
特に2順目に入ってからも三振を連発するなど、同じ過ちを繰り返してしまうオヤジの悪い癖を露呈し、今シーズンの不調を象徴するような打撃となってしまった。
起爆剤?として、あえて1番で起用した久保田も、初回に振り逃げでベンチを沸かせて、殿堂入りよりも前に世田谷区のブラックリスト入りを果たしている片鱗を見せつけたものの、残念ながら得点には繋がらず、その後の打席は凡退に沈んでいる。
その他の選手達も何度か塁上を賑わせたものの、稲村のまさかの2盗失敗に象徴されるように、貴重な得点機をモノに出来ず、最後まで淡白なプレイに終始した。

一方、新布陣で臨んだ守備では、先発小河原が粘着力の増した投球で6回を投げきれば、エース梅川も復調の兆しとなるピッチングを披露し、更に外野の悦びを知ったレフト伊橋に至っては、まるで登り棒の虜になった小学生の如く、無駄に強肩を見せつけては快感に浸るなど、気持ちの入ったプレイを見せてくれた。
ただし、大島、池谷の新外野コンビに限っては、分泌液で帽子を濡らすだけでは飽き足らず、だらしない下半身を見せ付ける禁断プレーを揃って披露するなど、こちらはR指定のプレイを連発していた。
いずれにしても、得点を奪わないことには勝利も叶わない訳で、次戦以降でのドリームス打線の奮起を促したいところだ。
尚、あまりの試合展開の早さに7回の規定回数を経た後、8回のエキストライニングを消化して試合の方は終了している。
また、この日は新人マネージャーのオーディションを兼ねた試合となるはずだったのだが、ただ単に「K」の字が綺麗に書けるように上達しただけだったので、次戦、水着審査と併せて再オーディションを行うとの情報もあるようだ。

   


ひたすら「K」の文字書きを練習する両マネージャー。

   


あえて内野ゴロを放つ久保田選手。

   


見事に盗塁を失敗し、徐々に空気を読まないプレーが身についてきた稲村選手。

       


味方ベンチから繰り出されるハートのこもった声援に、思わずキレてみせる古賀選手。

   


汁だくのキャップを見せつけるR指定の2選手。

      

    

試合終了後、ドリムースンナインは室内練習場に場所を移して、アルコールシャワーを浴びながら、いつにも増してハードなトレーニングに精を出した。
特にチーム考案の下田代五段活用トレーニングでは、高い負荷でもって腹筋を集中的に鍛えていたようだ。
全てのメニューを消化し練習を終えると、声を枯らした選手達は、加齢臭以上のネギ臭を漂わせながら、帰路へと向かっていった。
次戦こそは、仮田代の汚名を返上し、オナ田代の称号を目指す戦いで、必ずや勝利を我々に届けてくれることを期待したい。

   

  

   

~ Next Schedule ~

DATE : 2011/07/16(sat)
TIME : 15:00~17:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku side E

   

   

   

   

6月4日(土)第3回KAC-CUP(後編) 対FIREBALL戦


<<第3回KAC-CUP(前編) 対SWEET FANG戦

大会初参加となる「第3回KAC-CUP」の第2試合に登場し、苦戦の末に初戦初勝利を飾った青空ドリームス。
続く第3試合に勝った時点で優勝を決めることが出来るのだが、まさに言うは易し行なうは難し。
対戦相手となるFIREBALL チームは、第1試合で10対0と圧倒的な実力差を見せつけて勝利しており、第2試合が行われている間に充分休養も取るなど、準備万端な状態で第3試合を迎えようとしている。
一方のドリームスは、直前の試合で負けゲームをオヤジの意地でなんとか引っくり返して勝利したものの、第3試合を控えるベンチは、さながら野戦病院の如く疲労困憊で倒れこむ選手が続出し、大きなハンデを抱えて戦わなくてはならない。
果たして、この圧倒的不利な状況を覆して、見事大会初参加で初優勝を飾ることが出来るのか、西日が強まってきたグラウンドで、事実上決勝戦となる闘いが、いよいよ始まった。

■3rd Match
=STARTING ORDER=
 1 C / SHIMOTASHIRO
 2 LF / KAKUTA
 3 SS / INAMURA
 4 2B / IHASHI
 5 3B / OGAHARA
 6 CF / OSHIMA
 7 P / UMEGAWA
 8 DH / MAIKUMA
 9 DH / KOGA
10 1B / TAKEHIRO
11 RF / IKETANI

前の試合から布陣を大きく入れ替えて決戦に臨んだドリームス。
一方のFIREBALL チームは、事前のチェックで、ドリームスナインを震え上がらせていたエースと思しき投手をマウンドには送らず、余裕の表れなのか、はたまたドリームスベンチの単なる思い違いなのか、予想に反してノーマークの左腕投手がマウンドに上がる。
   
初回表はドリームスの攻撃。久々の対戦となる左腕投手に戸惑ったのか、3番稲村が四球で歩いた以外は、全てセカンドゴロに打ち取られ、あっさりと初回の攻撃を終えると、FIREBALL はその裏の攻撃で、早くも実力の片鱗をドリームスに見せ付ける。
先発の梅川が、いきなり先頭打者にヒットを打たれると、続く打者には四球を与えてしまい、3番打者にはいとも簡単に長打を喫して早々に2点を奪われる。
更に4番にも連続ヒットを打たれて、尚も苦しい場面が続くかと思われたが、ショート稲村との牽制プレーが見事に決まり、相手の機先を制して2失点のまま、なんとか初回を切り抜けてみせた。
しかし打線の方が、味方の好守備に中々応えられず、得点の気配すらなくイニングだけが進んでいく。
そんな中、古賀の放った打球を巡って、ちょっとした勝負の綾となるプレーが生まれる。
3回表ドリームスの攻撃で、先頭の9番古賀の放った当たりはショートへのゴロ。これを相手ショートが処理をもたつく間に古賀が懸命に走って1塁を陥れた。
このプレーに関して、FIREBALL サイドはショートのエラーと記録したようだが、一方の、母なる眼差しでオヤジ達を見つめるドリームススコアラーの判定は内安打。
公式記録員を置かないミニ大会ゆえに、記録の判定は各チームのスコアラーの判断に委ねる他ないのだが、このジャッジが、後の勝負に大きく関わってくることになる。
いずれにしても、この回も後続が倒れてドリームスの攻撃は無得点に終わる。
一方、FIREBALL は攻撃の手を緩める事なく、ドリームス守備陣を追い詰めてくる。
ドリームスは、2回にも1点を失うと、3回にはセンターオーバーのホームランが飛び出すなど3点を奪われ、先発の梅川がこの回での降板を余儀なくされる。
後を受けた小河原も4回に1失点、5回には、不運な当たりもあったとはいえ、5安打2死四球与えて1死も取れないまま一挙7点を献上するなど、焼豚もとい火だるまと化した。
6回には久々となるタケヒロがマウンドに上がり、猛打のFIREBALL 打線を三者凡退に退けるまさかの投球を披露したものの、打線の方は相手の堅守と好守に阻まれてゼロ行進のまま、6回を終了して0対14の圧倒的大差をつけられ、最終回ドリームスの攻撃を残すのみとなった。

すると、最後の守備に就くFIREBALLナインに、妙な緊張感が漂いだす。
そう、彼らの記録の上では、未だ四球と失策しか与えておらず、この最終7回でドリームスにヒットが出なければ、ノーヒットノーランを達成して、優勝に花を添えることになるのだ。
それを察したドリームスベンチは、勝利が叶わないまでも、せめて一矢を報いるべく最後の攻撃を2番角田からの好打順に託す。
すると先頭の角田がチームの期待に応えて四球を選んで出塁を果たし、にわかにドリームスベンチも盛り上がりを見せる。
しかし、続く3番稲村がライトフライに打ち取られ1死1塁となってしまい、次に、腱鞘炎になるまでバットを振り込んできた4番の伊橋が満を持して打席に入る。
球場の誰もが一投一打に注目する中、伊橋のバットから放たれた打球は無念にもファーストへのゴロ。
この間に角田が2塁に進塁したものの、これで2死となりノーヒットノーラン喫するまで、残すはあと一人となった。
バットを叩きつけて悔しがる伊橋と入れ替わって、最後の打者になるのか、小河原が打席に歩みを進める。

元はといえば、チームの不振に刺激を与えてみようと、なんちって監督の小河原の発案で急遽参加を決めたこの大会。
二子多摩川を遠く離れての遠征に加えて、初めての1日2連戦でもって、ここまでドリーマー達は精一杯のプレーを見せてきた。それだけに今シーズン初勝利を飾っているとはいえ、このままノーヒットノーランの屈辱を味わって終わるのと、一矢報いてオヤジの誇りを見せて終わるのとでは、同じ敗戦でもまるっきり意味が違うことを小河原は誰よりも感じていた。
更には、前の打席で会心の当たりを好守に阻まれた悔しさと、そして何よりもチームメイトの願いを一心に背負って打席に入る。
グラウンドの視線が左打席のバットに注がれる中、小河原が相手左腕の投じたボールを鋭く振り抜くと、打球はライト線方向に向かって飛んでいく。
まさに、チームの思いが乗り移った一打は、そのままライト脇へ落るヒットとなり、グラウンドにドリームスの歓声とFIREBALL の溜息が入り混じる中、2塁ランナーの角田がホームベースを駆け抜けて、ノーヒットノーランはおろか完封負けをも阻止する貴重な一打となって、オヤジ達のささやかなプライドを示して見せた。
その後、大島が四球で出塁したものの、最後は梅川がライトフライに倒れてゲームセットを迎える。
1対14の大差で敗れて優勝は逃したものの、最後の最後で、臭わんばかりのオヤジ達の意地と執念と汁が凝縮された1点を返して第3試合を終えた。

DREAMS  | 0 0 0 0 0 0 1 |  1
FIREBALL| 2 1 3 1 7 0 ×|14
※詳しい結果はウェブスコアブックでどうぞ

  

  

   

初の連戦となった第3試合は、圧倒的な実力差の前に敗れ去ったものの、選手たちは疲れた体に鞭打って、最後まで集中を切らす事無く戦い抜いた。
西日の影響を受けて外野の守備が思うようにならず、ことごとく失点に繋がった不運もあったが、それでもライトを守った池谷などは、第2試合の汚名を返上するパフォーマンスを披露するなど、好プレーも随所に見られた。
20~30代を中心とする出場チームの中にあって、アラフォー世代の粘りっこさを示し、大いに健闘した2試合であったと言って良かったのではないだろうか。
最終成績は、断トツの実力差を誇った2戦2勝のFIREBALLが優勝を果たして賞品のノックバットを獲得し、ドリームスと激戦の末に敗れたSWEET FANGは2敗を喫して惜しくも3位に、そして、乳酸を出しまくった青空ドリームスは1勝1敗として2位に入り、賞品の左用ヘルメット4個を見事獲得した。
試合後の閉幕式では、表彰と記念撮影が行われ、お互いの健闘を称え合って、延べ6時間に渡って開かれた大会は無事終了を迎えた。
尚、ドリームスは賞品となった左用のヘルメット1個を、激戦を交わしたSWEET FANGチームに進呈したとの話が伝えられている。   

いつも、濃い目の1試合がやっとのオヤジ達にとって、初めてとなる1日2連戦は、足腰が立たなくなるほどのハードプレイを強いられることになったが、大会の緊張感や未知なるチームとの対戦など、いつもとは違ったシチュエーションに大いに刺激を受け、初の大会参加は一味違った充実感を味わうこととなった。
改めて大会関係者の皆様と、対戦いただいたチームの皆様にお礼を申し上げたい。
球団としても、今後も機会があれば、こういった大会へ積極的に参加していきたいと考えているようだ。

尚、主催者より大会の模様が動画化されていたので紙上にてご案内。
2:06辺りからドリームスが登場します。

   

初めての大会参加は見事?2位に終わった青空ドリームス。
しかし、この日は、これで全てが終わった訳ではない。
ダブルヘッダーならぬトリプルヘッダーが組まれており、まだまだ勝負は終わっていなかったのだ。
ドリームス一行は早々にグラウンドを後にすると、3試合目が行われる本日最後の遠征地、大和へ向かった。

    

この日の最後を締めくくる戦いの場は浜焼市場大和店。
ドリームスは、ここで海の幸を相手に最後の一戦を交える。
乾杯の掛け声と共に、グラウンドがビールで潤うと、早速、先頭打者から容赦ない攻撃をドリームスナインにしかけてきた。
相手のラインナップはご覧の通り。

■Last Match
=STARTING MENU=
  1番 ショート / いかの塩辛
  2番 セカンド / 浅漬け盛り合わせ
  3番 ピッチャー / 生しらすの刺身
  4番 ファースト / アオリイカの刺身
  5番 キャッチャー / しらす掻揚げ
  6番 サード / チャーハン(じゃこ、タコ)
  7番 DH / 天丼
  8番 ライト / なめろう(鯵、鰹)
  9番 センター / 金目鯛の刺身
10番 レフト / あさりのガーリック炒め

あまりの相手強力打線の前に、悶絶する他ないドリームスナイン。
オヤジの疲れきった体を、冷えたビールと、新鮮な魚介がこれでもかと攻め立て、やがてダウンを喫する選手も現れ始める。
グラウンドにチームが集まった午前12時前から、気づけば既に午後9時となっていた。
実に9時間以上に渡る初のトリプルヘッダーは、オヤジの全てを完全に出し切ったところで、遂にゲームセットを迎える。
かくして長くも充実したドリームスの1日がようやく終わった。
   
選手の皆さま、本当にお疲れ様でした!
次回のJ-CUPもお楽しみに。

<<第3回KAC-CUP(前編) 対SWEET FANG戦

    

Next Schedule  ~

= J-CUP =
DATE : 2011/06/25(sat)
TIME : 15:00~17:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku side D
vs JASRAC

   

DATE : 2011/07/16(sat)
TIME : 15:00~17:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku side E