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6月4日(土)第3回KAC-CUP(前編) 対FIREBALL

急遽エントリーが決まり、初の試みとしてワンデーマッチの大会に参加することになった青空ドリームス。
大会が近づくにつれ、例年より早い梅雨入りに加えて台風にも見舞われるなど一時は開催も危ぶまれたが、台風一過のこの日、初夏の訪れを感じさせる好天に恵まれ、絶好の野球日和で大会を迎えることとなった。
初の地方遠征?初の大会参加に高ぶる気持ちを抑えきれなかったのか、毎度かかり気味の下田代が、二度の県境越えを果たして2時間前に到着したのを筆頭に、会場となる相模原市相模台公園野球場に続々と11名のドリーマー達が駆けつけた。
いつもと勝手が違うシチュエーションにやや緊張の面持ちを見せつつも、両翼70mの専用グラウンドを前にして、ドリームスナインの気合いも徐々に熱を帯び始める。

ドリームスにとって、初の大会参加となるこの「KAC-CUP」は、これまで大会などの参加経験が乏しいチームを対象に、3チーム総当り戦による試合形式で行われ、今回で3回目の開催を迎えるミニ大会だ。
最近ややマンネリ化してきたチームに刺激を与える機会にと、球団の方で急遽エントリーを行ったところ、実に10数チームもの応募の中から、なぜだかドリームスが選ばれ、晴れて出場を果たすことになった。
エントリーに際して、チーム情報も伝えていなかっただけに、選ばれた理由は未だ謎のままなのだが、一説には、本紙記事にあった尊師マイクマンの空振りフェイスが決め手になったのではないかと見られている。
いずれにしろ寛大な決断をいただいた大会主催者には、この場を借りてお礼を申し上げたい次第だ。

尚、出場するチームは、同大会の主催者が運営している三部リーグに所属する「FIREBALL」と、ドリームス同様に大会初参加となる「SWEET FANG」の全3チーム。
12時半から始まる第1試合を皮切りに18時半までの全3試合を、各チーム総当りで試合を行い優勝を目指して争うことになる。
果たして、優勝商品のバットはどのチームが手にするのか?!
大会が始まる直前に主催者から発表された対戦カードはご覧の通り。

■第1試合・・・・FIREBALL vs SWEET FANG
■第2試合・・・・SWEET FANG vs 青空ドリームス
■第3試合・・・・青空ドリームス vs FIREBALL

初の大会参加ということで、高速を飛ばし、電車を乗り継いで、遠路遥々勇んで相模原に乗り込んできたドリームスナインであったが、いきなりお預けを食らう第2試合からの出場となり、しかも後に2連戦を控えるというオヤジには少々ハードな組み合わせとなってしまった。
とはいえ、そこはなんでも楽天主義のオヤジ御一行様のこと、偵察するもよし、昼寝するもよし、キャッチボールをするもよし、思い思いの時間を過ごしながら試合に備えることに。
すると早速、宴を催そうと、炎天下の中、商店街を遥か彷徨いながら買出しに出かけていった「ちい散歩」ならぬ「おお散歩」を敢行する大島の姿が…
ただし、グラウンドのすぐ裏にスーパーがあろうとは、この時は知る由も無かった。
そんな訳で「おお散歩」にてゲットしてきたノンアルコールビール(自主規制?)を片手に、つまみを広げながら敵情視察とばかりに第1試合のグラウンドに目を向けると、そこにはあまりに一方的な試合が繰り広げられていた。

およそ私設リーグ3部所属とは思えない圧倒的な強さで、FIREBALL チームが大会初参戦のSWEET FANGチームを終始寄せつけず、10対0の大差で第一試合を勝利する。
あまりの実力差を見せ付けられ、FIREBALL チームへの戦意を喪失する一方で、SWEET FANGチームには思わずほくそ笑む、能天気な酔いどれ気分のオヤジ達。
早くも2位が確定とばかりに、迫る試合に備えるものの、この諦めと過信が、後に思わぬ試合展開を引き起こすことになる。

■1st Match Result
F I R E B A L L |2 1 2 4 1 |10
SWEET  FUNG |0 0 0 0 0 | 0

    

そうして迎えた第2試合。
遂に訪れたドリームスの記念すべき大会初戦は、前の試合で大敗を喫したばかりのSWEET FANGチームとの対戦。
既に相手の力量を見切ったかの如く、ドリームスは、毎熊を久々に守備で先発起用するなど、第3試合を見据えつつも余裕を感じさせる布陣で試合に臨んだ。

■2nd Match
= STARTING ORDER =
 1 DH / TAKEHIRO
 2 2B / IKETANI
 3 C / INAMURA
 4 LF / IHASHI
 5 P / UMEGAWA
 6 RF / MAIKUMA
 7 SS / SHIMOTASHIRO
 8 DH / OSHIMA
 9 3B / OGAHARA
10 CF / KAKUTA
11 1B / KOGA

1回表の守備に就いたドリームス。
栄えある先発マウンドには梅川が登り、なんとも言えない緊張感に包まれる中、稲村のキャッチャーミットをめがけて記念すべき第一球が投じられた…
はずが、なんと、あろうことか初球からいきなりデッドボールを与えてしまうエース梅川。
続く打者にも四球を許すと、すぐさまタイムリーヒットを打たれて、初の大会参加の余韻に浸る間もなく、瞬く間に先制を許してしまう。
しかしそこからエースの踏ん張りを見せて、なんとか2死まで漕ぎ着けると、今度はセカンド池谷が前代未聞のプレーでもって味方に追い討ちをかける。
セカンド前方に上がったなんでもない小フライを、何を思ったのか打球の行方に構うことなくプレーを放棄するセカンド池谷。
慌ててショートの下田代が棒立ちの池谷を追い越して捕球を試みるも当然間に合わず、思わぬ出塁を許してしまう。
もはや草野球の理解を超越したプレーにチームの誰もが池谷をどやしている間にも、更にヒットと梅川自らのエラーで2点を与えてしまい、初回から3点を失う苦しい立ち上がりとなってしまった。
続く2回の守りでもドリームスの狂ったリズムは間単には戻らない。
この回の先頭打者の2球目に梅川がデッドボールを与えると、続く3回には、今度は3人目の打者にデッドボールを与えてしまうという、何だか法則めいた失投が仇となり、それぞれ1点づつを失ってしまう。
一方の打撃陣も悪い流れを引き継いで、序盤2回を無得点に抑えられるなど、当初思い描いていたゲームプランには程遠い、重苦しい雰囲気で試合は進んでいった。

このままズルズルと行ってしまうのかと思われた3回裏、ようやくドリームス打線が動きだす。
5点差を追って、先頭のタケヒロが四球で出塁すると、伊橋、梅川の連続タイムリーと毎熊の内野ゴロの間に3点を返して反撃の姿勢を見せ始める。
続く4回の表、不調の梅川に代わって小河原をマウンドに送り、なんとか流れを代えようと早めの継投を試みると、今度はショート下田代が1イニングに2度も送球エラーとなるチキンプレーを披露してしまい、せっかく縮めた点差を自ら広げてしまう。
一体試合前の余裕はどこへやら、4回表が終わった時点で7対3とされると、いよいよ残されたイニングも少なくなり、敗戦の二文字がナインの脳裏にちらつきだしてきた。

そうして迎えた4回裏ドリームスの攻撃。
いよいよ後がな無くなってくると、さすがにオヤジ達の尻にも火がつき始める。
この回先頭の大島が四球で出塁すると、小河原が倒れたものの続く角田も四球で歩く、するとここから古賀、タケヒロ、池谷、稲村が怒涛の4連打を披露し、四球の伊橋を挟んで梅川もタイムリーを放つなど、なんと6者連続で出塁を果たす見事な攻撃でもって大量5点を奪い、一挙に逆転してみせた。
一方のSWEET FANGチームも負けてはいない、5回の表にすぐさま1点を返してすかさず同点に追いつき、試合序盤のワンサイドのゲーム展開から一転、激しい攻防が繰り広げられ、試合は終盤にかけて混戦の様相を呈していく。
すると、追いつかれたドリームスは、その裏の攻撃で追いすがるSWEET FANGチームを突き放す更なる猛攻を見せる。
ヒットで出た下田代と四球の大島を置いて、小河原がタイムリー2塁打を放って貴重な勝ち越し点を奪ってみせると、後続のタケヒロ、稲村にも駄目押しとなるタイムリーヒットが飛び出し、一挙に5点を奪って8対13として勝利を一機に手繰り寄せた。
最後は、小河原が相手打線を無失点に抑えたところでゲームセット。

■2nd Match Result
SWEET FANG| 3 1 1 2 1 0 | 8
D R E A M S   | 0 0 3 5 5 × |13
※詳しい試合結果はウェブスコア

ドリームスが大会初参加、初勝利を見事に飾って、第3試合に優勝の望みを残して終えた。
一方、敗れたSWEET FANGチームはこれで2戦2敗となり、残念ながら大会3位が確定している。
お互い死力を尽くして闘ったベストバウトではあったが、はっきりと明暗が分かれる第2試合となった。

敗色濃厚なゲーム展開から、苦戦の末に見事勝利を収めたドリームス。
序盤は、合わないマウンドに加えて、守備陣にも足を引っ張られるなど、先発梅川の苦しいピッチングがそのままドリームスの苦戦へと繋がってしまった。
特に、初回の守備放棄とも受け取れるセカンド池谷のプレーが、チームを一層追い詰める形となった。
更にこの試合で池谷は、2塁走者だった時に、四球と勘違いしてサードまで悠然と歩いて三盗を果たすなど、グラウンドを混乱に陥れる、奇想天外なプレーも披露しており、良くも悪くも会場を沸かせていた。
まぁそれ以前に、第1試合を見て芽生えた余裕が、苦戦を招いたそもそもの原因だと言ってしまえばそれまでなのだが…
一方中盤以降は、ドリームスらしい攻撃が見られるようになっていった。
1番指名打者に入ったタケヒロは、2安打2盗塁3打点と起用に応える活躍を披露し、古賀も足の怪我を押しながら懸命のプレーで見事実戦復帰を果たしてみせ、何より今シーズン貧打に喘いでいたドリームス打線に十八番の集中打が飛び出すなど、光明を見い出すシーンも少なくなかった。

   

   
小田急相模原駅の商店街を気ままに散策していた釣り人

   


この試合では、何かとお騒がせの池谷選手
   

これでドリームスは、続いて行われる第3試合で、圧倒的な強さを誇るFIREBALL チームと優勝を懸けて闘うことになる。
第3試合の開始までに残された時間は僅かに20分間。
猛打で逆転勝ちを収めた勢いそのままのに、あわよくば優勝を狙いたいところだが、ふとベンチに視線を向けると、そこには、アザラシの群れの如く、既に第2試合で全力を使い果たし、ガス欠を起こして無残にも横たわるオヤジ達の姿があった。
誰の目にも、優勝の目は明らかに無さそうな状況なのだが、この後、アザラシ達は、オヤジの意地とプライドを懸けた懸命の闘いを繰り広げることになる。

第3回KAC-CUP(後編) 対FIREBALL>>

   

Next Schedule  ~

= J-CUP =
DATE : 2011/06/25(sat)
TIME : 15:00~17:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku side D
vs JASRAC

   

DATE : 2011/07/16(sat)
TIME : 15:00~17:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku side E

   

   

  

5月3日(土)2011年シーズン開幕 対SUNKING戦

1月の西武ドームマッチ以来、実に4ヶ月振りに二子多摩川にナインが集まり、久しぶりとなる練習と2011年シーズンの開幕戦が行われた。
その間、様々な出来事に日本中が見舞われ、青空ドリームスにとっても、一時は2011年シーズンの見通しすら立たない状況だったことを思うと、こうして晴れてシーズン開幕を迎え、再び二子多摩川のホームグランドで、笑いと加齢臭が届けられるようになったことを素直に喜びたい。
そうして遂に訪れた2011年レギュラーシーズンの幕開けは、2時間の練習で額に汁を滲ませた後、最近宿敵化してきたSUNKINGチームをホームに迎えての開幕戦で始まった。
かくして、オヤジ達の日常を取り戻すことがまずは日本復興の第一歩と信じ、いつもと変わらぬプレイの数々が、グラウンドで、そして試合後の居酒屋まで繰り広げられる1日となるのであった。


久々の野球に興奮を隠しきれない角田選手の乳首

この日は、しばらくグラウンドから遠ざかっていたこともあり、午前11時からグラウンドに集まって2時間の練習を行った後、開幕戦に備えたドリームスナイン。
西武ドームマッチ以来の再会を果たし、皆が元気な姿と見せると、早速キャッチボールから始り、ブランクを感じさせないつもの空気が流れ出す。
続く練習では、久々となるスケベ椅子マシーンの感触を確かめるように、バットを操つる選手達の姿が見受けられ、特に久保田選手は、何度も安定したショートゴロを放つなど、いち早くいつもの調子を取り戻していた。
最後に実戦形式のシートバッティングを行い練習を切り上げると、後は開幕戦のプレイボールの掛け声を待つのみとなった。

ドリームスナインの体も暖まり、準備万端に試合モードに切り替わって、栄えある開幕スターティングメンバーの発表を行うとした矢先、これまたドリームスにお約束のハプニングが発生する。
久々の野球で、あまりのハイテンションでキマってしまったのか、右足の爪が剥がれ落ちそうになるまで練習で動き回ってしまった古賀選手。
ベンチに戻って我に返った時には既に残念な状態となっており、試合開始を直前にして、文字通りの痛い欠場となってしまった。
急遽、助っ人参戦のクニミツ選手を代役に加え、その他のスターティングメンバーは事前のオーダーの通りで開幕戦に臨むこととなった。
尚、グラウンドから遠ざかっていた間にサイズアップが図られた大島選手のために、助っ人参戦のノザキ選手が控えとして入っている。

=STARTING ORDER=
   
 1 LF / KAKUTA
 2 C / SHOMOTASHIRO
 3 CF / OSHIMA ⇒ NOZAKI
 4 SS / IHASHI
 5 3B / OGAHARA
 6 RF / KUBOTA
 7 P / UMEGAWA
 8 DH / MAIKUMA
 9 1B / KUNIMITSU
10 DH / HOSHI
11 2B / IKETANI

開幕のマウンドを務めたのは、ドリームスのエースに加えて、最近、父親としての自覚が芽生え始めようとしている梅川。
初回の立ち上がりにいきなり連続ヒットを許して苦しい場面を迎えたが、後続を抑えて無失点で切り抜けると、その裏、ドリームス打線が早くも先制攻撃を仕掛けてみせる。
先頭の角田が四球で出ると下田代がヒットで続き、相手のワイルドピッチと伊橋の内野ゴロの間になんなく2点を先制。初回から攻撃的な布陣が的中し、幸先の良い滑り出しをみせた。
しかしながら、2回にSUNKINGに1点を返されて1点差に迫られると、続く3回には2点を奪われ遂に逆転を許してしまい、序盤から1点を巡って、手に汗握るゲーム展開が繰り広げられる。
先に崩れたのはドリームスであった。
4回に先頭打者にヒットを打たれると、四球と失策を絡めて5連続出塁を許すなど、この回だけで3安打、1四球、1盗塁、2失策、1野選、2暴投とドリームス内野陣がミスの限りを尽くして、一挙に5点を失ってリードを広げられてしまう。
その裏、小河原のタイムリーで1点を返したものの、続く5回にも4点を失なうなど、ゲーム中盤に入って一気に大量リードを許す苦しいゲーム展開となる。
終盤に入ると、梅川に代わって小河原がマウンドに登り、ダブルプレーも飛び出すなどして6、7回の守りをなんとか無失点に抑えて味方の反撃を待ったものの、鉄壁を誇る相手守備陣の前に、4回以降は得点を奪うどころか見せ場を作ることすら無くゲームセットを迎えた。
7回フルニングを戦う早いゲーム展開ながら、結局12対3の大差で開幕戦を落とし、ドリームスにとっては残念な結果となってしまった。
※詳しい試合結果はコチラ

序盤は緊張感が漂いながらも、オヤジの粘着力を発揮したゲームの流れに、ドリームスが試合の主導権を握ったかに思えたが、中盤になると、ひとたび生じた守備のほころびが、更に次のほころびを呼ぶ悪い連鎖にハマってしまい、ドリームス守備陣がエース梅川のハートを粉々に砕く形となった。
そんな、ハートが砕ける音を耳にして、早い継投策も考えた小河原なんちって監督であったが、これから生まれてくる子供に父の生き様を見せようということなのか、砕け散っても尚マウンドに立とうとする梅川の強い気持ちと、小河原自身のマウンドへの不安が判断を躊躇させ、結果的に継投が遅れてしまったのも敗因の一つと言えそうだ。
加えて、7イニング中6イニングも先頭打者に対してヒットやエラーで出塁を許しており、常に内野陣がプレッシャーを受けた状態での守備を余儀なくされ、自分達のリズムを掴めなかったのも大きく響いたと考えられる。
一方の打線はというと、SUNKING西寺投手から6安打を放ったものの散発に終わり、相手の鉄壁な守備陣にも封じ込まれて僅か3得点を上げるのがやっとだった。
特に、西寺投手から繰り出される焦らしボールの前に、我慢知らずのオヤジのバットがどうしても言うことを聞いてくれず、すぐにイキたがる割りに中身の薄い当たりしか発射できない、オヤジの悲哀漂う早漏打線へと馴れ果ててしまったのが、なんとも痛かった。
今にして思えば、直前の練習から、既にいきり立っていた角田の乳首が、この日の早漏打線を暗示していたのかもしれない。
開幕戦から、いきなり課題を見せつけられた格好のドリームス。まずは、気持ちに対して思うように体が応えてくれない、オヤジの悲しい性の克服が急がれる。

   


正捕手の夢が一歩近づいた?下田代選手

   


味方の守備に心を打ち砕かれるも、熱投を続ける父性に目覚めた梅川投手

   


2度の骨折を乗り越え、実戦復帰を果たした星選手。ただし、バッティングのリハビリはまだ必要?

   


応援に駆けつけ久々の再会を果たす、左肩脱臼の手術を受け現在リハビリ中の赤堀選手

   

 
相変わらず、良いお顔を拝ませてくれる尊師マイクマン

   

 
と、一番弟子のオオシマン

   


3代目?マネージャーの就任が噂され、なんだかその気になってきた柳沢嬢
    

残念ながら開幕戦での勝利は、次戦にお預けとなったものの、チーム内ではベビーブームに沸き、術後リハビリ中の赤堀が元気な姿で応援に駆けつければ、2度の骨折を乗り越えて星が打席を披露するなど、明るい話題も盛りだくさんの開幕戦となった。
そしてなにより、以前と変わらぬオヤジ達の勇姿を再びグラウンドで見ることができ、これこそが日本復興の一歩へと繋がっていく1日になったのではないだろうか。
青スポ新聞では、今シーズンも選手達の活躍を伝えるべく、引き続きドリームスを追い続けていきたい。
尚、梅川選手の第一子誕生に際し、チームとしてもエースを称えて祝したいとの思いから、秋に誕生予定の子供に球団より名前を贈呈することが、試合後の選手会ミーティングで決定した。
チームの思いがこもったその名前は、殿堂入り間近と言われている各スター選手にあやかって「秀平(ヒデヘイ)」と命名されており、これにより梅川選手の更なる活躍が期待される。
次戦は6月25日(土)を予定しているが、しばらく間が空くことから、6月前半での開催も検討しているようだ、こちらもスケジュールがわかり次第、最新情報をお伝えしたい。

   


   

古賀選手がケガ。前半戦は欠場か?

     
今シーズンの復帰に懸けていた古賀選手が、3日に行われた練習で右足の爪を傷め、急遽先発出場を外れて開幕戦を欠場した。
今のところケガの程度は不明だが、最低でも爪が生え変わるまでは復帰が難しいと見られている。
昨春から、転落事故で肋骨を骨折したり、指に釣り針が刺さったり、重い腰痛が発生するなど、度重なるケガに泣かされ続けている古賀選手。
当初は、過去の因縁からヒットマンに狙われているものと考えられていたが、最近では、史跡や名所を巡った際に、憑いてきた落ち武者に狙われているのではないかと考えられている。
球団では、尊師マイクマンによるお祓いを検討しているようだ。
いずれにしろ、古賀選手にはカルシウムの摂取に専念し、一刻も早く爪が伸びてくるのを心待ちにしたい。

   

= 青スポ編集部 =

   

Next Schedule  

DATE : 2011/6/25(sat)
TIME : 15:00~17:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku side D

   

   

   

青空スポーツ新聞 MEMORY of SEIBU DOME

全国では冬の嵐が吹き荒れ、所沢でも朝の気温が氷点下となった1月15日の土曜日。タワーレコード代表として戦うことになった青空ドリームスの選手達は、下田代のヤル気がほとばしる午前7時の到着を皮切りに、続々と西武ドームに終結し集合時間の8時半には全員が勢揃いした。
様々なミッションを抱えて臨む初のイベントマッチとなるが、果たしてこの日の気温が指し示すような寒い試合となってしまうのか、それとも、グラウンドに熱風を巻き起こす熱き戦いとなるのか?
全く予想もつかないまま、ドリームスナインは期待と不安を胸に抱えながら、西武ドームの入場ゲートを潜っていった。
  

  
するといきなり、二子多摩川では経験したことのない壮大な光景が目に飛び込んできた。
巨大な屋根にスッポリと包まれ、緑鮮やかな人工芝のグラウンド。見渡す限りの観客席に、電光掲示板がどっしりとそびえ立ち、ドリームスナインを出迎える。
そして、選手達の声だけが木霊する絶対的な空間に、皆のテンションは軽々とK点越えを記録し、イベントマッチを前に早くも達成感に包まれてしまいそうになる。
更には、野球中継でも滅多にお目にかかれないベンチや控え室を前にして興奮は一層高まり、子供のようにハシャギまくるオヤジ達の姿がそこらじゅうで見受けられた。
果たして、こんな調子で試合は大丈夫なのだろうか?そんな監督が心配・・・する訳もなく、自らグラウンドを跳ね回ってあちこちでカメラを撮りまくる、一番落ち着きのないオッサンの姿がそこにはあった。
   

  

  

  

  
はやる気持ちを抑えながらウォーミングアップをこなした後、ノックが始まると、次第に球場にも慣れ、体も暖まってくる。やがて練習時間も終わりベンチに引き上げる頃になると、入れ替わるように対戦相手となるトータルテンボス率いるアフロチームが、遂にグラウンドに姿を現した。
テレビでもお馴染みの顔ぶれに相まって、ホークスカラーのユニフォームが、やけに大きくグラウンドに映える。
続いて始まった軽快なキャッチボールで、球場全体に響き渡るミットの音が聞こえてくると、それまでハイテンションだったドリームスナインの士気が、一気に氷点下まで下がり始めた。
マジ、ハンパね… いや、マジ強そう…
思わず息を呑むナインを他所に、刻一刻とイベントマッチの開始時間が迫ってくる。
しかし、戦う前から試合を諦める訳にはいかない。
この日のために、ハンパねぇレトレーニングを重ね、ハンパねぇ助っ人達が駆けつけてくれているだけに、自分たちを信じ、自信を持って戦えば勝利は掴み取れるはずだ。

そんなハンパねぇ助っ人達だが、同じタワーレコードのDNAを持つ宿敵?ヒッターズから岩瀬、平野の両選手が、更にアフロヘアー?にはアフロヘアーを以って制すということで、ミュージシャン界のアフロヘアー代表ことMOBY(from SCOOBIE DO)選手と、お笑いにも対抗するべく芸人ジャンみやがわ選手が、この日のために参加してくれた。
これにドリームスナインを加えた総勢16名の選手達と、おにぎりを作って駆けつけてくれた自称南ちゃん達(若干名)とが一つになって、タワーレコード代表として試合に臨むことになる。
   

   

  

  

  


いつ頃ブルペンに入ろうかな?

  


   

ドーム内に照明が灯り、バックネット裏がお客さんで埋められると、両チームの先発メンバーの場内アナウンスが流れ始め、徐々に球場内の緊張感も高まっていく。
夢のような心地と迫り来る現実がオヤジ達の胸に去来する中、選手入場のアナウンスに促されると、行進曲に乗って両チームがホームベース付近に整列し、いよいよイベントマッチの幕が切って落とされようとする。
マイクパフォーマンスや記念撮影などイベントを盛り上げる演出が続く中、今更ながらタワーレコードとして戦う責任の重さを噛み締めるナイン達。
もはや、逃げも隠れもできない状況を迎え、トータルテンボスの大村ジュニアによる始球式が行われると、後はプレイボールの掛け声を待つのみとなった。
   

  


トータルテンボス大村ジュニアによる始球式。打者は大村の父敏和さん
   

この日のタワレコ代表となる先発メンバーだが、攻守に安定感のあるヒッターズ岩瀬をサードに据え、今日がユニフォームデビューとなる新入団選手ブルボン川崎をセカンドで起用。
一方、久保田がマウンドへの夢が断たれることを意味するDHに入り、小河原は戦況を見守るため自ら先発メンバーを外れるなど、序盤を手堅く進める布陣で臨む格好となった。
尚、先発マウンドは予定通りエース梅川に託されたが、対するアフロモンキーズの先発マウンドに芸人シューレスジョーが登ったことで、偶然にもシュー同士の異種対決が実現している。
   


本物のウグイス嬢の場内アナウンスにより先発オーダーが発表!
  

初回先攻は、ドリームスことタワレコ代表チーム。
プレイボールの掛け声と共に打席に宮崎が入ると、記念すべき第一球が投じられた。
すると、いきなり宮崎が狙っていたかのようにフルスィングを試み、キャッチャー横に転がるファウルボールとなる。
初球から気合いの篭った打席を披露し、昨シーズンにリーディングヒッターとなった自信を覗かせる宮崎に、ナインの誰もが感嘆の声を送ろうとしたその時、ファウルボールは動いていた!
逆スピンの効いた打球がファウルゾーンの人工芝をしっかりと捕らえると、なんとフェアゾーンに転がり出して、まさかのピッチャーの足元へ。
宮崎が慌てて走り出したものの時すでに遅し、ピッチャーから一塁にボールが送られると、声を失ったベンチの視線の先に、一塁線上で力無くうな垂れるラガーマンの姿があった。
まさに、気合いとは裏腹にこれ以上の無い形で出鼻をくじかれてしまったタワレコジャパン。
続く角田がサードゴロ、稲村は三振に打ち取られ、流れを変えることなく3者凡退で初回の攻撃をあっけなく終えた。
  


初回、サードゴロに倒れる角田選手
  

その裏、初回の先発マウンドには梅川が登る。
しかし、先頭打者にヒットを許すとすかさず盗塁を決められ、続く打者には四球を与えてしまい、いきなり無死1、2塁のピンチを迎えてしまう。
なんとか3番のトータルテンボス大村を三振に打ち取ったものの、4番を迎えてなおピンチは続く。
パワーヒッターのオーラを纏ったバッターの登場に、すかさずタワーベンチからレフトを守る角田にお告げが示される。
「レフト下がれたもう!」
すると、4番打者の放った当たりは、まさにお告げに導かれるようなレフトへの大飛球。
これを角田が見事に捕らえてアウトを成就させると、梅川が続く打者をピッチャーゴロに退け、ベンチと選手が一体となって初回のピンチをなんとか切り抜けてみせた。
   


先発した梅川選手のピッチング

  


チーム一体となって、初回のピンチを切り抜けた後のベンチ前
   

これで勢いに乗っていけるかと思われたが、2回表の攻撃では、川崎がチーム初安打と盗塁を披露してベンチを一瞬沸かせたものの、他が続かず無失点に終わる。
すると、続く2回裏に入ってアフロモンキーズがその実力を見せ始める。
梅川が先頭を退けたものの、後続に死球とヒットに足を絡めた攻撃を許し、1死2,3塁と再びピンチを迎えてしまうと、迎えた9番大西ライオンの放った当たりは、またもやレフトへの飛球。
一瞬、平凡なレフトフライかと思われたが、次第に打球はグングンと伸び、角田の遥か頭上を越える当たりとなる。
これを、角田が懸命に追うものの、底冷えのするグラウンドに足腰が弱っていたのか、足がもつれてもんどりを打って転げ回っている間に、大西ライオンが一気にホームを駆け抜ける先制3ランとなってしまい、遂に均衡が破られた。
   


2回表、チーム初安打を放つ川崎選手

  

  


   

3回に入り、なんとか反撃の姿勢を見せたいタワレコジャパンだが、死球を受けて出塁した下田代がその直後に牽制死をするなど、なおも精彩を欠いた攻撃が続いてしまう。
すると、その裏の守りで梅川の腕の振りが明らかに鈍くなり、突如崩れ始める。
先頭のトータルテンボス大村への四球を皮切りに、この回だけで、与3四死球、2盗塁、1暴投、被2安打と、今まで見せたこともない大乱調に陥り、内野陣の失策も絡んで大量4点を失い、0対7と一方的にリードを広げられてしまう。
弱投チームにあって、これまで一人でマウンドを支え続けてきた梅川だったが、やはり代表選手として戦う西武ドームのマウンドは、別格のプレッシャーだったのか、この回で無念の降板となり、シュー対決でも敗れ去る形となった。
続く4回の攻撃も、宮崎が相手の連続エラーで3塁まで進んだものの、結局、打線の繋がりを欠いて凡退に終わってしまい、なかなか反撃の糸口すら掴めないまま、ゲームは終盤に入っていく。
   

  

  

    


ユニフォームを新調するも不発に終わった伊橋選手

  


ネクストバッターズサークルで打順を待つモビー選手

  


ベンチ裏で出番を待つ毎熊選手
  

その裏4回のマウンドには梅川の後を受けて小河原が登板。
先頭にヒットを許したものの、代打で登場したトータルテンボス大村の父、敏和を内野ゴロに打ち取り、更にランナーで入れ替わった父敏和の盗塁を稲村が刺してみせると、続くフルーツポンチ亘を三振に斬って取り、無失点に抑えて最終回に望みを託した。 
   

  


強肩を披露した稲村選手

  


   

そして、7点のリードを許して迎えた最終回の攻撃。
タワレコジャパンはベンチメンバーを総動員して最後の反撃を試みるべく代打に園田を送ると、対するアフロモンキーズは、アメリカ独立リーグでの野球経験のあるリリーフを立て万全の継投策を講じてくる。
ここでの一打は、まさに存在感を示すには絶好の機会となる園田だったが、結局いつもと変わらぬプレースタイルを貫き、ピッチャーゴロに倒れてあえなく1アウト。
続く小河原は、これまで一度もやったことのないバントヒットを試みて千鳥足を披露するも、最終的にはヒットを放ってなんとか出塁し、後続の選手に繋げる粘りを見せた。
そして、ここでタワレコジャパンはとっておきの代打、ダークサイドからの刺客、毎熊を打席に送る。
笑いのプロ集団を相手に毎熊のフォースは果たしてどこまで通じるのか?場内の視線が毎熊のバットに注がれる中、満を持して打席に入る。
すると、幾多の場面で数々の奇跡を起こしてきた、このオヤジのバットから、またしてもミラクルな一打が放たれる!?
と言うには程遠い、毎熊の当たりは、あろうことかセカンドへのボテボテのゴロ。
万事休すと思われたその当たりは、この回からセカンドの守りに就いていた、アフロモンキーズで万物の神様から見放された男と呼ばれ、更にはグローブを忘れて素手で立ち尽くす他なかった、あっぱれコイズミの前へと転がっていくのだった。
慌てて帽子を差し出すも、全くボールが手に付かないあっぱれコイズミ。
まさにボールからも見放されるあっぱれなプレーを披露している間に、なんと毎熊が1塁を陥れ、平凡なセカンドゴロのはずが、反撃のチャンスが広がる一打へと、見事に代えてしまったのだ。
もはや理屈を越えたまさかの一打に、なんか色々な神々が舞い降りる瞬間を見た気がした。
この一打で1死1、2塁となり、続く打席にはジャンみやがわが入って、タワレコジャパン自慢のお笑い打線に期待が集まる。
そんな芸人の意地?をかけたジャンみやがわの当たりは、鋭いライト方向への飛球。
しかし、ベンチが総立ちになったのも束の間、当たりが良過ぎてライトがこれを前進して掴み、惜しくもアウトとなってしまう。
それでも、なお2死1、2塁として、最後のベンチメンバーとして残っていた、ヒッターズ平野に辛うじて打席を回して、最後の望みを繋いでみせる。
図らずもタワレコ代表の命運を背負って打席に向かう平野。すると、バックネット裏から「体が細い~」との観客の声が、どこからともなく漏れ聞こえてくる。
確かに、カメラ撮影に没頭し、真っ白なユニフォームに包まれたその細身な体に、最後の反撃の一打を背負わせるのには、あまりにも酷な場面だったのかもしれない。
結局、相手リリーフエースの前に力無くバットが空を切り、あえなく三振を喫すると、黄色い歓声とオヤジ達の溜息が交差する中、西武ドームの戦いにピリオドが打たれた。
  

  


5回表、ベンチメンバーに繋げる一打を放つ小河原選手

   
=TOWER RECORDS featuring Aozora Dreams=
  1 CF / MIYAZAKI
  2 LF / KAKUTA ⇒ MOBY
  3 C / INAMURA
  4 SS / IHASHI
  5 3B / IWASE ⇒ PH / SONODA
  6 2B / KAWASAKI ⇒ P / OGAHARA
  7 DH / KUBOTA ⇒ MAIKUMA
  8 P / UMEGAWA ⇒ 2B / JAN MIYAGAWA
  9 RF / SHIMOTASHIRO ⇒ PH / HIRANO
10 1B / TAKEHIRO

TOWER RECORDS | 0 0 0 0 0 | 0
Afro    MONKEYS   | 0 3 4 0 × | 7

※詳しい成績はウェブスコアブックをどうぞ

   
終わってみれば0対7と、まさに実力通りの完敗を喫したゲームではあったが、選手達は最後まで緊張感を失うことなく戦い抜き、点差を感じさせない拮抗したゲーム内容を披露して見せた。
特に、再三好守を見せたサードの岩瀬を筆頭に、外野からの中継プレーでも幾度となくクロスレーを披露するなど、守備面での健闘が光った。
一方の打撃は、のっけからの先頭宮崎のまさかのアウトでリズムが狂ってしまったのか、ゲーム終盤まで淡白なバッティングが続き、最終回に粘りを見せたものの遅きに失し、無得点に終わったのが悔やまれる。
ゲーム全体では、野次のスペシャリスト池谷が、実況席に身柄を奪われ貴重な戦力を失ってしまったことや、梅川に予想もしていなかった突然の乱調が起きてしまうなど、いつもとは勝手の違う試合に、なかなか自分達のリズムに乗って戦うことができなかった。
それでも、イベントマッチという特殊な状況の中で、持ち前のサービス精神を発揮して、様々なミッションをクリアしながら、試合を全うした選手達の底力には、改めて驚かされる思いがした。
   


再三の好守を見せた岩瀬選手

  


ボールにも、笑い?にも見放されたあっぱれコイズミ選手。この日、タワー新宿店でのアルバイトが決定した。

  


バットではイマイチだったが、カメラを手にして存在感を放った園田選手

  


試合終了後、マウンドに登る久保田選手
   

紆余曲折を経て実現に至った今回のイベントマッチではあるが、終わってしまえば、憧れの西武ドームのグラウンドで芸人チームとプレーができ、更には自分の名前が場内アナウンスで呼ばれ電光掲示板に載るなど、またとない経験をさせてもらい、最近めっきり刺激が少なくなってきたオヤジ達の日常に、一生忘れることの出来ない思い出を刻むこととなった。
恐らくは、ネオン街のトレーニングでも、その効果が暫く試されることであろう。
この機会を用意していただいた、トータルテンボスを始めするアフロモンキーズ並びによしもと関係者の皆さま、更にはタワーレコード関係者及び、参加、ご協力いただいた全ての皆様へ、青空ドリームスに成り代わって、この場を借りて厚く御礼申し上げます。ありがとうございました!
そして、イベントマッチ実現に向け奔走した下田代タワレコ草野球協会会長を筆頭に、青空ドリームスの皆さま、誠にお疲れ様でした!
尚、今回で下田代会長が、その任を辞して一選手に戻るとのことだが、今後も一兵卒に留まらない活躍を是非とも期待したいところだ。
  

   
例年とは違って、1月から始動するイレギュラーな幕開けとなった2011年の青空ドリームスだが、まだまだシーズンも始まったばかり。
この先、どんな活躍を見せてくれるのか、今シーズンも読者の興味が尽きる事はない。
とはいえ、冬の寒さはオヤジの体には堪えるので、宴会好きの某レフトみたいに足腰を冷やしてコケないよう、くれぐれもオフシーズンのトレーニングには気をつけてもらいたい。
そんな訳で、次回の更新は春頃の予定?
それまで、読者の皆さま、ごきげんよう!

= 青スポ編集部 =

  

 

おまけ

   

   

西武ドーム イベントマッチ結果速報

参加いただいた皆様お疲れ様でした。
試合の方は残念ながら負けてしまいましたが、ドリームスらしい?いやむしろらしからぬ?プレーも随所に見られ、イベントマッチとしても、無事に終わり良かったのではないでしょうか。
改めて、ご協力いただいた皆さまに御礼申し上げます。
試合の模様は、後日、青空スポーツ新聞にてお伝えいたしますので、そちらをご期待下さい。

なんちって監督より

  

青空スポーツ新聞 2011年シーズン始動! 

臨時キャンプ&SUNKING戦

青空ドリームスは、1月15日(土)に控える西武ドームのイベントマッチに向けて、1月8、9日の2日間の日程で、ミニキャンプとオープン戦を行った。
キャンプ初日となる8日は、走者を置いたシートノック等、守備に重点を置いた実践的な練習メニューと、併せて投手候補のトライアウトを行った後、SUNKINGとのオープン戦が行われた。
翌9日は、打撃を中心とした練習メニューを消化し、各々スケベ椅子を使ってバットの感触を確かめていたが、欲求不満のドリーマーが続出したため、練習終了後、バッティングセンターに入店してひたすら汗を放出し、2日間の日程を終えている。
尚、投手候補のトライアウトを行った結果、稲村が、まずまず投球を披露して再テストとなったが、伊橋はストライクゾーンにボールを投げることが出来ず、あっさりと落選してチャンスを逃している。

一方、オープン戦として行われたSUNKINGとの試合は、久保田が、西武ドームのマウンドが遠のく2回8失点を喫したのが最後まで響き、ドリームスが完敗した。
打線の方も散発4安打の2得点と寂しい結果となっており、イベントマッチに向けて不安を残したが、梅川、小河原の両投手が順調な仕上がりを見せ、こちらは望みを繋だ格好となった。
更にこの日は、サプライズゲストとして、かつて最強の助っ人外国人選手として一風を巻き起こした、ブライアン選手がサンフランシスコから二子多摩川に駆けつけ、ファンに元気な姿を見せてくれた。
アメリカに帰国して以降、全くプレーをしていないとのことだったが、ブランクを微塵も感じさせないメジャー仕込みのスーパープレーを披露しては、敵味方無くグラウンドを沸かせ相変わらずの存在感を示していた。
14日に帰国するため、残念ながら西武ドームの参戦は叶わないが、久しぶりの再開にドリームスナインの士気も高まる1日となった。
そのSUNKING戦の詳細はこちら
 

西武ドームのマウンドが遠ざかる8失点を喫し、上の空の表情を見せる先発久保田投手

  


3年ぶりに二子多摩川のグランドに戻ってきた、伝説の外国人選手ブライアン

  


昨年の首位打者は本物なのか?!今シーズン、その実力が問われる宮崎選手

  


足首のケガから復調を見せるタケヒロ選手

  


2回無失点の好投を見せ、順調な仕上がりを感じさせる梅川投手

  


守備ではスーパープレーを連発も、相手先発の豪太投手に翻弄され打撃は今ひとつだったブライアン選手

  


前回登板の不安を一掃する投球を見せた小河原投手

  


5回表右超えソロホームランを放つ伊橋選手

  


ボールが止まって見える?下田代選手  


快音を残したもののゲームセットを迎える小河原選手

   

2日間充実した練習を終え、本番を待つのみとなったドリームス。
その西武ドームでは、もはや無理も効かず、失うものなどない、オヤジ達の開き直ったプレーを是非とも期待したいところだが、それ以前に、深酒で風邪など引かぬよう切に望みたい。
いやはや、それこそ無理な注文なのかもしれないが。。。

そんな酔いどれ集団が出場する15日のイベントマッチの参加予定選手はご覧の通り。

◆出場予定選手
伊橋
稲村
角田
園田
宮崎
毎熊
下田代
梅川
川崎
久保田
小河原
タケヒロ

岩瀬(青横ヒッターズ)
平野(青横ヒッターズ)
ジャンみやがわ
MOBY(SCOOBIE DO)

◆ベンチ入り選手
池谷

板垣

◆マネージャー
梅川
風間
柳澤

ドリームスの応援に駆けつけたい読者は、試合当日9:15までに西武球場に来れば観戦が可能とのこと。
是非、この機会にオヤジ達の晴れ姿を目に焼き付けに来て欲しい。
観戦の詳細はこちら

= 青スポ編集部 =

  

~ Next Schedule ~

TOTALTENBOS in SEIBU DOME
DATE : 2011/01/15(sat)
TIME : 8:30~13:00
PLACE : SEIBU DOME
vs  Afro MONKEYS

  

 

 

  

  

青空スポーツ新聞 12月18日対ヒッターズ シーズン最終戦

この試合を以って、2010年シーズンを終えるドリームス。
これまで、好調な打線に加えて守備力も向上したことで、4勝2敗1分けとして既にシーズン勝ち越しを決めており、宿敵?青横ヒッターズに対して、その実力を発揮して最終戦を勝利で飾り、今シーズンを締めくくりたいところ。
5月に行われた開幕戦以来の対戦となるが、その時は、善戦したもののワンサイドで敗れており、なんとしても雪辱を果たして、後に控える納会で祝杯を挙げたいところだ。
12月とは思えない絶好の青空の下、かくして両チームにとってもシーズン最終戦となる戦いが始まった。
  
 
=STARTING ORDER=
  1 CF / MIYAZAKI
  2 C / INAMURA
  3 1B / SHIMOTASHIRO
  4 SS / IHASHI
  5 3B / OGAHARA
  6 LF/ KAKUTA
  7 DH / MAIKUMA
  8 P / UMEGAWA
  9 RF / KUBOTA
10 2B / SONODA

先攻はドリームス。相手投手の立ち上がりをいきなり捕らえて、宮崎、稲村の連続安打で出塁すると、下田代が倒れたものの、4番伊橋が四球で歩いて1死満塁とし先制のチャンスが訪れる。
するとここで、5番小河原が、外野の前に落ちるテキサスヒットを放って宮崎を迎え入れ、まさに今シーズンを象徴するような、打線の勢いを初回から披露し、いとも簡単に先制点を挙げて見せる。
後続が倒れて初回は1点止まりとなったが、裏の守りを先発梅川が無失点に抑えると、続く2回表の攻撃でもドリームスの勢いは留まることを知らない。
2死2塁で迎えた1番宮崎がレフトオーバーのタイムリー二塁打を放つと、続く稲村が足を絡ませながらの激走を披露し、タイムリー三塁打として2点を加えてチームを勢いづかせる。
更に追加点を奪う絶好の機会で打席に向かうは3番下田代。
首位打者争いを独走する彼のバットに皆の視線が集まったが、その期待も実らずバットは空を切りあえなく三振。
追加点を奪ってみせたものの、一気に畳み駆ける展開に水を指すことになった下田代の一滴が、まさにゲームの流れを微妙に狂わすことになる。

 

一方、いきなり3点を奪われた形となった青横ヒッターズであったが、2回裏ベンチ前で円陣を組み一転反撃体制を整えてくる。
梅川が先頭打者を歩かせてしまうと、すかさず足を使ってドリームス守備陣を牽制する動きを見せる。
するとこれにペースを崩されてしまったのか、梅川が立て続けに3者連続で四球を与えてしまい、無死満塁のピンチを迎えると、ここで続く打者が放った当たりは平凡なショートゴロ。
ショート伊橋が、確実に1死を狙ってファーストの下田代へ送球が送られたその瞬間、思わず目をこすってしまうプレーが生まれる。
ファーストミットをめがけた糸を引くような送球を、下田代が待ち構え誰もがアウトと思ったその時、差し出したミットにボールがかすることなく、まさかの後逸。
アウトを逃した上に、2点を献上するタイムリーエラーとなってしまい、大きく試合の流れを変えてしまうプレーとなった。
その後、梅川が辛うじて三振で1死を取ったものの、続く1番打者に2点タイムリー三塁打を打たれると、犠飛も絡めて5点を失ってしまい、3点リードしていたのも束の間、試合序盤で逆転を許す形となってしまった。
今シーズン安定感も増して、ドリームスのマウンドを一手に引き受けてきた梅川だったが、登板過多がたたってしまったのか、試合途中から足に違和感を覚えても尚懸命の投球を続けていたものの、下田代の痛恨のタイムリーエラーによって止めを刺された格好となり、自ら申し出によってこの回で無念の降板となっている。

続く3回、ドリームスの攻撃が無失点で終わると、その裏梅川の降板を受けて急遽小河原がマウンドに登る。
やはりいきなりの登板は難しかったのか、先頭打者を歩かせ、瞬く間に2盗、3盗を決める俊足を見せつけられると、たまらず次打者にも四球を与えてしまい、救援早々にピンチに陥る。
しかしながら、後続を三振に退けると、続く打者の当たりはピッチャーゴロ。
これで簡単に2死となるはずが、またしてもドリームス守備陣がここで手痛いミスを犯してしまう。
1塁送球の間に、再三快足を披露している3塁ランナーがホームを狙う動きを見せると、代わってファーストに入った梅川が、これを阻止しようとボールを送る。
なんとか失点を防ごうとする懸命な気持ちとは裏腹に、送られたボールは捕手の頭上をはるかに超える悪送球。一気に2塁走者まで返してしまい、2点を許して更にリードを与えてしまう。
まるで2回の守りの時と同じような失点パターンに悪い空気が蔓延していくと、小河原が持ちこたえられずタイムリーヒットを許し、更には3者連続四球に加えて、2者連続のタイムリーエラーが漏れなく起きるなど、もはや成す術を無くし、今シーズン健闘を見せてきた守備陣が完全に崩壊。
結局、典型的な自滅のパターンで大量7点を失い、試合中盤にしてゲームの興味すら失する最悪のイニングとなってしまった。

一方、これまで快進撃を続けてきた打線も3回以降は完全に沈黙。
相手投手の巧みな投球の前に凡打を重ね、外野に打球が飛ぶ事すら無く、何の抵抗もできないまま、イニングだけが消化されていった。
試合の方は、その後も小河原が4点を失うと、遂に池谷のボキャブラリーも在庫が尽き果て、終わってみれば3対16という歴史的大敗を喫してゲームセットを迎えている。

DREAMS  |1 2 0 0 0 0|3
HITTERS |0 5 7 4 0 ×|16

今シーズン好調の打線は、再三の対戦があったにも関わらず、相手投手の術中にはまって成す術を無くし、安定していた守備陣は大事な場面で、ことごとくエラーを連発をして大崩壊。
序盤こそリードしたものの、相手の足を使った攻めで翻弄されると、いとも簡単に自分達を見失って自滅する最悪の試合内容で、シーズン最終戦を締めくくることとなった。

安打数はドリームス5本に対してヒッターズが6本と拮抗しているが、失策数はドリームス6に対してヒッターズが2、与四球数に至ってはドリームス11個に対してヒッターズは1個と圧倒的な差となっており、ドリームスの自滅が見てとれる。
思い起こせば、試合前に早くからグラウンドに集まりミーティングを行うなど、細心のプレーを心がけていたヒッターズに対して、それらを横目に、各々思いのままウォームアップを行うドリームスメンバー。
この試合にかける思いは、果たしてどちらが上回っていたのか?
もしかすると、試合前から既に勝負は決まっていたのかもしれない。
もちろん、それ以外の敗因も多く見られた。
想定外の梅川の降板に各選手のコンディション不良、そしてなんとも言っても下田代の大ブレーキだ。
これまで何度となくチームを引っ張り、首位打者もかかる試合だっただけに、チームの誰よりも強い気持ちで臨んだ下田代であったはずだが、打っては二度の好機に捕飛と三振に倒れ、守ってはタイムリーエラーを連発するなど、やる事成す事全てが裏目に出ており、自信を失ったままシーズンを終えるのが気がかりだ。来シーズンの復調を期待したい。

 

 


序盤で足を痛めて降板した梅川投手
  

  


第2打席にレフト超えタイムリー二塁打放つ宮崎選手
  

  

  

  

  

  

  

  


タイムリー三塁打を放って激走を見せる稲村選手  
  

  

  


この日は大ブレーキの下田代選手
  


フォースが効かなかった毎熊選手 
  

  

  

  


大乱調だった小河原投手 
  


一人、気を吐いていた久保田選手 
  


謎のバッティングを披露する園田選手  
    

  


時間が止まった宮崎選手
  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

    
残念ながら、夜の部同様に、いとも簡単に自分達を見失う脆さを露呈してしまったドリームス。
まぁ、それすら持ち味のチームではあるのだが、来年のイベントマッチのことを考えると、落胆している暇はない。
今シーズンは成長を感じさせる戦いぶりが出来ているだけに、自分達を見失わずにプレーさえすれば、自ずと道は開けてくるであろう。
そう考えると、今日の敗戦の中にこそ、更に飛躍するためのヒントが隠されているはずだ。
来シーズン、青空ドリームスがどこへ向かっていくのか、その行く末を青空スポーツも変わらず追い続けていきたい。

= 青スポ編集部 =

  

  

  

青空スポーツ新聞 11月6日(土)激闘!

11月に入り、2010年度シーズンの終わりが近づく中、絶好の草野球日和で迎えた6日土曜日の多摩川グラウンド。
残す試合数も僅かとなり、この試合に勝てば、暫定ながらシーズン勝ち越しが決定する、大事な一戦を迎えた。
そんなドリームスに対するのは、ミュージシャン界の強豪チームに所属する傍ら、今戦が初陣となる、西寺郷太(NONA REEVES)率いるSUNKINGチーム。
初対戦の相手には、無類の強さを誇っている今シーズンのドリームスではあるが、西寺選手は、かつてドリームスに助っ人として参加した経歴もあり、油断出来ない対戦相手だ。

かくして、負ける訳にはいかない一戦を前に、4番打者としての自覚が芽生えてきたのか、伊橋が試合開始の2時間前に早くもグラウンドに姿を見せ、その後、駅前のスターバックスで黙々とイメージトレーニングに励んでいたように、各ナインが、気合いをみなぎらせながら二子多摩川に集結し、試合開始を待つこととなった。

この日の先発メンバーは下記の通り。
相手打線が手強いとの直前情報が入り、予告オーダーから守備と中軸打線を若干入れ替えて臨んでいる。

 
=STARTING ORDER=
  1 CF / MIYAZAKI
  2 LF/ KAKUTA
  3 C / SHIMOTASHIRO
  4 SS / IHASHI
  5 3B / OGAHARA
  6 RF / KUBOTA
  7 P / UMEGAWA
  8 2B / KAWASAKI
  9 DH / SONODA
10 1B / TAKEHIRO
11 DH / MAIKUMA
 

試合開始を今かと待つドリームスナインとは対照的に、さすがはミュージシャンチームの集まりなのか、試合時刻にも関わらずスローライフな相手ベンチ。
文系サークルの匂いを漂よわせながらアップを行う彼等を横目に、ドリームナインの勝利の確信が高まっていく中、20分遅れでいよいよ試合が開始された。

ドリームスの守りから始まった初回。相手先頭打者の鋭いライナーをショート伊橋がいきなり好捕してグラウンドを沸かせると、2番打者を三振、続く3番打者にはテキサスヒットを許したものの、後続をファーストフライに打ち取って、エース梅川が上々の立ち上がりを見せる。
その裏ドリームスの攻撃。守りでの勢いに乗って先制点を奪おうと息巻くナインであったが、相手先発の西寺投手のまさかの投法にドリームス打線が翻弄される。
チーム随一の肉体とスピードを兼ね備えた、先頭打者のラガーマン宮崎に対して、西寺投手が投じたボールは、なんとハエが止まらんばかりの、山なりの超スローボール。
打ち気にはやる宮崎をあざ笑うかのように、ストライクゾーンを斜め上から横切りながらキャッチャーミットに吸い込まれていく一投に、バットが虚しく空を切り、ベンチの期待とは裏腹にまさかの三振を喫してしまう。
続く2番の角田がヒットで出塁したものの、3番下田代がピッチャーゴロ、4番伊橋がライトフライに倒れ、クリーンアップもあっけなく打ち損じて初回の攻撃を終えている。

2回に入ると、SUNKING打線の鋭い当たりがをドリームス守備陣を襲うようになる。これを梅川が辛うじて凌いで味方の反撃を待つものの、打線の方は相変わらず、スローボールの術中にハマって凡打の山を築くばかり。
焦る気持ちだけが先行し、気が付けばドリームス守勢のゲーム展開で試合は進んでいった。
そうして迎えた3回表の守り。先頭打者の放った浅いレフトフライを取ろうと、勢い良く角田が前進してくると、何を思ったか正男万歳!を唱えて、これを後逸。いきなり無死二塁のピンチを迎えることに。
すると、動揺を隠し切れなかったのか、梅川が後続を退けたものの、2暴投から、やらずもがなの先制点を与えてしまい、遂に均衡が破れてしまう。

序盤から、攻め込まれては打ちあぐねる苦しいゲーム展開ながらも、なんとか耐え凌いで反撃のチャンスを伺っていたドリームスに、4回の裏を迎えたところで、ようやくその機会が訪れる。
1死後、3番下田代がライト前にヒットを放つと、すかさず盗塁を決める。ここで走者を得点圏に置いて迎えるは、ノミの心臓を持つ主砲4番伊橋。
これまで、類稀な長打力を持ちながら、これまた類稀なチキンハートを併せ持ち、チームの期待を裏切り続けた男に、ようやくスターバックスの女神が微笑みかける。
スローボールを引き付けて放たれた打球は、はるかライトの頭上を鋭く越えるライナー。瞬く間に外野を転がる打球を背に、下田代をホームに迎え入れると、自らもダイヤモンドを駆け抜けて一気にホームイン。
数年振りに見るホームランに、ドリームスベンチの活気を取り戻すのと同時に、劣勢を跳ね返す貴重な逆転2ランとなった。

しかし次の5回、相手も簡単にゲームの流れを渡してはくれない。
ヒットで出塁した先頭打者が、梅川の暴投の間に3塁まで進むと、サードゴロを処理する小河原の送球の隙を狙ってホームインを果たしてすぐさま追いつき、そつのないプレーでドリームスにプレッシャーを与えてくる。
一方のドリームスも、その裏の攻撃で、2死から毎熊がセンター前にヒットを放つと、欽ちゃん走りの激走を見せて、相手守備陣の混乱を誘って2塁を陥れるダーティーなプレーを披露。
すると、フォースに導かれるように、後続の宮崎、角田、下田代に連続安打が飛び出し、毎熊をバリアフリーでホームに迎え入れるチームプレイを見せつけて、貴重な勝ち越し点を奪って見せる。
更に満塁となり、ドリームスベンチが最高潮の盛り上がりに達する中、バッターボックスに向かうは、前の打席で逆転ホームランを放っている4番伊橋。
チームの思いを乗せて鋭く振り抜いた一打は、またもやライト方向へのライナー。ドリームスの勝利を決定付ける一打になるかと思われたが、これを相手外野手が猛烈なスライディングキャッチを試みて、見事に捕らえてみせる。
ドリームスに傾きかけた試合の流れを、SUNKINGが奪い返す執念を見せつけて、5回の激しい攻防を終えると、膠着状態のままゲームは終盤に入っていった。


一見するとナイスバッティングのようにも見えるが… 実際は、超遅球に焦らされて、自慢のバットが我慢できなかった毎熊選手


打撃は今ひとつだったが、セカンド守備で、義兄と息の合った?牽制プレーを披露してみせた川崎元工作員

 

強肩、堅守を誇る鉄壁の守備に、芯を外さない鋭い打撃で、試合前の雰囲気とは打って変わって、スポーツマン全開の攻守を披露するSUNKINGに対して、再三得点圏に走者を許しながらも、一度もやった試しの無いランダウンプレイを決めるなど、はるかにキャパシティを超えたプレーを連発しながら、凌いでみせるアラフォードリームス。
まさに、手に汗握る文字通りのゲーム展開に、両チーム追い詰められながらも緊張感を切らすことなく、6回まで速いテンポでゲームが進み、ついにドリームス1点リードのまま、最終回を迎える。
この回を無失点で抑えれば、勝利となる7回表ドリームスの守りであったが、ここに来てもなお、最後の一球一打までゲームの行方がわからない厳しい展開が待ち受ける。
  
これまで何度も苦しい場面を凌いできたドリームスであったが、出してはならない先頭打者にヒットを許すと、すかさず盗塁を決められ、いきなり同点のピンチを背負ってしまう。
ここで、梅川が次打者をなんとか三振に仕留めて粘りを見せるが、続く打者の時に暴投を犯して同点のランナーを3塁まで進めてしまうと、堪らず四球を与えて1死1,3塁とされ、この試合最大の局面を迎えてしまう。
一切のミスが許されない状況に、ドリームス守備陣が緊張で強張る中、エース梅川が残された力を振り絞り2死まで漕ぎ着けると、最後の打者が放った打球はショート伊橋への凡フライ。これを伊橋が慎重に掴んでドリームス史上稀に見る死闘を制して、緊迫した戦いに終止符を打ってみせた。
  
ここで、いつもの調子であれば、勝利に歓喜するドリームスナインの姿が見られるはずなのだが、この日に限っては、口数も少なく、安堵の表情を見せる選手達。この一戦の厳しさを物語るように、秋風に変わって疲労感をグラウンドに漂せながら、今シーズンの勝ち越しを決めてみせた。

 
  

かつて無い緊迫した戦いに、疲労とフラストレーションの溜まる試合ではあったが、劣勢の中でも、勝利を掴み取れたことで、チームの成長が感じられる充実した一戦でもあった。
ゲームスタッツからも、その成長ぶりを伺い知ることが出来る。
攻撃面を分析してみると、スケベ椅子でトレーニングを行った選手と、単なるスケベな選手達が、総じて打撃で好成績を残しているのだ。
まさにこれは、サマーキャンプでの成果が実を結んだ表れであり、直前の打線の組み換えと相まって、得点に結びつく集中打を生み出したと言えよう。
今後ドリームスナインには、毎熊選手や大島選手の厳しい夜の指導の下、より一層スケベ心に磨きをかけて、試合に臨むよう期待したいところだ。
一方守りでは、牽制球からのランダウンプレイや、僅か一つの失策数が示すように、安定した守備力を披露し、試合終盤まで集中力を切らすこと無く、プレーすることが出来ていた。
失点については、いずれも先頭打者の出塁を許し、失策や暴投を絡んで得点を与えてしまっており、自分達で悪い流れを作ってしまったことが、悔やまれる。
プレッシャーを受けていたとはいえ、これらが苦戦の原因に繋がっていったと言えよう。
しかしながら、いずれも最小失点で切り抜けていることから、守備においては着実にレベルアップが図れてきているとも考えられ、成長の様子が伺える。

続いて各選手別に見てみよう。
なんと言っても、見事7回完投で勝ち投手となった梅川の好投が光る。暴投で許した失点を除けば、散発の被安打7、自責点1に抑えた粘りの投球は見事の一言。
そんなエースの好投を引き出し、ピンチキャッチャーとして最後までマスクを被り続けた下田代の大健闘も見逃せない。打撃でも2安打を放ち、貴重な勝ち越し点を叩き出すなど、攻守に渡って活躍を見せてくれた。
某田中チームのように、マスクを被らないプレーが、今後の課題として残ったものの、稲村捕手に戦線布告を宣言するなど、自信を深めており、新生バッテリ-の誕生となるのかもしれない。
更に、この試合のハイライトと言っていい、逆転の2ランホームランを放った伊橋の一振りを忘れてはならない。
昨年のチーム参戦以来、ノミの心臓と言われ続けてきた男が、午後1時と午前11時を思い違うほどのハイテンションで臨んだこの日、2時間近く呑み続けたスターバックスのコーヒーのほろ苦さが、ちょっぴり大人の自信を彼に与えてくれたようだ。
遂に機械からではなく、生身の人間からホームランを放ったことで、素人童貞を卒業したかの如く、男の自信を得たことは疑いの余地は無いであろう。果たして、これから公私共に大ヒット連発となるのか、行く末を見守っていきたい。
  
その他、チームが苦戦する時に限って、何故だかヒットを放つ毎熊のお約束プレーや、今回の対戦カードの実現を働きかけた久保田が、2安打を放つなど、随所で活躍を見せている。
一方、角田が、精細を欠く守備で存在感を示し始めているのが、どうにも気になった。残念ながら、まだ毎熊の足元にも及んでおらず、殿堂入りを狙うには時期尚早のようだが、はたして本人は何を狙っているのであろうか?
更に、園田選手に至っては、存在感を欠いたプレーで存在を示すというパラドックス現象に陥っている感があり、記憶に残るプレーを是非とも披露して欲しいところだ。

いずれにしろ、厳しいゲーム展開の中、ここぞというところで集中打を放つドリームスの持ち味が出せた一方で、守りきる野球を新たに披露して勝ちきった今回の経験は、必ずやこれからの試合にも活かされることであろう。
シーズン最終戦を予定している次戦では、自信に満ちた青空ドリームスらしいプレーを披露し、今シーズンの集大成となるゲームを見せてくれることは間違いなさそうだ。

 


攻守に渡って大車輪の活躍を見せ、勢い正捕手争いに名乗りを挙げた下田代選手。 マウンド上は超遅球を投げ込む西寺投手

  


巧みな走塁で、相手守備を混乱に陥れてみせる毎熊選手

 


次回こそは存在を知らしめるプレーを期待したい園田選手

 

尚、試合後の磯丸トレーニングルームにて、その動向が注視される球団歌に関して、アーティスト名が発表されるなど一部情報が明らかになった。
気になるそのアーティスト名だが、今人気の「いきものがかり」にインスパイアされたと伝えられており、デビューライブは彼等のオープニングアクトを狙っているとのこと。
リリースに際しては、タワーレコードの全面バックアップの元で進行しており、近々ボーカルオーディションを行うとの情報もあるようだ。
現時点で判っている詳細は下記の通り。

■アーティスト名 / しにものぐるい
■曲タイトル / 未定(作詞:未定、作曲:ノミーズ伊橋)
その他未定
※噂されているメンバー /  
プリティ角田(ドラム)、アングラー大嶽(ギター)、グル・マイクメン(ベース)、わりー池谷(ギター)、正男(ボーカル)他候補者多数

最終戦で、更なる情報が明らかになるかもしれない?!
青スポ新聞では、引き続き独占レポートを敢行していくので、こちらもお楽しみに!

= 青スポ編集部 =

  

~ Next Schedule ~

DATE : 2010/12/18(sat)
TIME : 13:00~15:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku

 


You are The Man!!

  

  

青スポ速報 下田代選手助っ人デビュー

青空ドリームスの下田代選手は、17日昼、大井中央海浜公園グラウンド行われた、青横ヒッターズの試合で助っ人デビューを果たし、緊張に包まれる中、同チームの勝利に大きく貢献した。

 
当日の試合の様子

 
2番センターで先発出場した下田代は、4回1死として迎えた第2打席に、チーム初ヒットで逆転の口火となる左中間超えの2塁打を放ち、続く第3打席でもセンター前にタイムリーヒットを放つなど、4打数2安打1打点の活躍を見せ、上司の面目を保って見せた。
尚、センターの守備では、正男疑惑報道に驚きを隠せなかったのか、万歳を唱えて打球を後逸している。
いずれにせよ、新たな環境での経験が、大きな刺激となったようで、次戦での活躍が期待される。

= 青スポ編集部 =

青空スポーツ新聞 10月16日練習試合結果

 

秋晴れの野球日和となったこの日、出会いを大切にする角田GMの計らいによって、まだよく素性を知らぬ「田中さん」チームを迎えて、再戦となる練習試合が行われた。
前回の対戦では、相手投手の球威や、ノーマスクを信条とするキャッチャーのオーラに押され、ドリームスの勢いを奪われた上に、女子選手の存在にうつつを抜かすなどして、引き分けに終わっていることから、集中力を見せつけて勝利を飾りたいところ。
先発オーダーは、マウンドにエース梅川を送り、久々に参加の宮崎を一番に据え、更には、初の欠場となる下田代に代わって、遠縁関係にあたる青横ヒッターズから助っ人参戦の岩瀬選手を迎えて、やや新鮮味のある布陣で試合に臨んだ。
尚、遅刻した川崎選手が、本人のアピールもあって田中さんチームの助っ人選手として試合に参加したことで、義兄弟対決が実現している。

  

=STARTING ORDER=
  1 RF / MIYAZAKI
  2 LF / KAKUTA
  3 2B / INAMURA
  4 SS / IHASHI
  5 3B / IWASE
  6 CF / OGAHARA
  7 P / UMEGAWA
  8 C / Kim, Jong-nam
  9 1B / TAKEHIRO

IWASE by the courtesy of AOYOKO HITTERS

  

試合は、梅川の好投に加えて、序盤の先制点で、前回苦戦した相手投手を攻略したこともあり、常時ドリームスペースで進んでいった。
特に、攻撃回の最終打者が担当となる審判制度の効果もあってか、いつになく打席で粘りを見せるドリームスナイン。
そうして迎えた4回ドリームスの攻撃では、かつて無い程の、チームがひとつになった瞬間が訪れる。

この回の先頭打者は9番のタケヒロ。
鋭い当たりをセンター前に放ちヒットで出塁したものの、続く1番宮崎、2番角田が凡退し簡単に2死を取られてしまう。
審判役から逃れることが確定的な状況に、あからさまに塁上で安堵の表情を見せるタケヒロ選手。
ところが、続く3番の稲村が敵失で出塁すると、ここから感動の物語が始まっていく。
続く4番伊橋がヒットで出塁し追加点を奪って見せると、助っ人岩瀬が四球で歩き塁を埋め、にわかにドリームスベンチも活気を帯びてくる。
更には、小河原、梅川にも連続タイムリーヒットが生まれて出塁すると、遂には8番サンボまでが敵失で出塁し、なんと2死から怒涛の6者連続出塁を果たして、タケヒロに審判を捧げるべく、見事に打席を繋いで見せたのだ。
そして、チームメイトが繋いだタスキの重さを感じながら、タケヒロがこの回2度目となるバッターボックスへと向かう。
「One for All!」
湧き立つドリームスベンチ。
そんなナインの思いを受けて放ったタケヒロの打球は、セカンドへのゴロ。
すると、今まで誰にも見せたことも無い本気の走りで、一塁ベースを駆け抜ける。
そんなタケヒロの勇姿を称えるかの如く、グラウンドにアウトのコールが響きわると、見事感動のゴールテープを切って、皆の熱い期待に応えて見せた。
かくして、打者一巡によってタケヒロの審判が確定したのと同時に、チームの誰もがひとつになれたと感じる瞬間を迎えることとなった。

TANAKA | 0 0 0 0 0 2 |  2
DREAMS | 3 0 0 6 3 8 |12

終わってみれば、セカンドを守った稲村や助っ人岩瀬選手の堅実な守備で最小失点に防げば、終盤には川崎工作員の健闘もあってか、着実に追加点を奪ってドリームスの圧倒的勝利で試合を飾っている。
まさに、この日の課題でもあった集中力を発揮した戦いに、ドリームスの絆の高まりを覚える爽秋の週末となった。

一方、なにかと気になる田中さんチームであったが、今回もキャッチャーの素顔を、ドリームスナインにバッターボックスで晒し続けてくれたものの、ついぞチームの素性が明らかになることはなかった。
果たして、次の対戦はあるのだろうか?
試合中一度も被る事もなく、ベンチ脇に転がったままの新品のキャッチャーマスクが物語っていたように、多くの謎を残したまま、田中さんチームはキャッチャーマスクと共にグラウンドを去っていった。

  


打席でベンチに満面の笑みを向ける角田選手 右は噂のノーマスクマン

 


相手チームの助っ人として、守ってはエラー、打っては凡退と、工作活動に余念の無い川崎選手。義兄弟対決も実現している。

 

 

尚、試合後ドリームスナインは、いつものようにアルコールのトレーニングに励み、チームの絆を一層深めたようだ。

  

= 青スポ編集部 =

 

 

 

追伸:青スポ臨時ニュース サンボに正男疑惑が発覚!

  
一部報道によると、青空ドリームスの育成選手サンボ内野手が、某国の最高権力者の長男とされる金正男ではないかとの疑いがあることがわかった。
日本の鉄道に関する機密情報の収集を目的とした、諜報活動の為に極秘で入国し、しまむらで揃えた衣服で正体を隠しながら、草野球等を通じて、日本の一般社会に溶け込もうとしているとされる。
これまでにも、携帯アダルトサイトへの不正アクセスや、サンバダンサーに接触を試みたり、待ち受け画像のタレントも頻繁に変更するなど、性風俗にまで諜報活動の幅を広げており、疑いが一層強まったとみられている。
最近では、本国の政治体制が影響しているのか、高級ミニバン車を所有し、外国ブランドのシューズを履きこなすなど、これまでの生活とかけ離れた行動に、関係機関もその動向を注視しているとのこと。
球団としては、チーム関係者をイラっとさえさせなければ、大盛り選手としての成長を期待しており、今のところ特に問題視はしていないとしている。

  
  
 
自慢の鉄道に関する機密情報を披露し、どや顔を見せる正男氏とされる人物

 

  
駅の売店で女性誌を購入し、若い女性の情報収集に余念の無い正男氏。この後、駅の雑踏に紛れて、記者の前から姿を消した。

  

= 青スポ編集部 =

 

~ Next Schedule ~

DATE : 2010/11/06(sat)
TIME : 13:00~15:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku
vs ※Team Nishidera

   


    

  

 
 

青空スポーツ新聞 9月18日対ワーナー戦 シーズン後半戦開始!

グラウンドを飛び交うトンボの姿に秋の気配を感じながらも、まだまだ残暑厳しい9月18日の土曜日。
約2ヶ月のサマーブレイクを終えて、いよいよシーズン後半戦の幕開けを迎えた。

夏の間、ミニキャンプを張って過酷なトレーニングを耐え抜き、自信を深めたドリームスにとって、その成果を占うには絶好の機会とも言えるワーナーとの対戦。
過去2戦していずれも大敗を喫した実力者揃いのチームだけに、ドリームスナインの力量を計る上でも、様々な収穫をもたらしてくれる試合となりそうだ。
そんな一戦を前にして、予告先発の効果も相まってか、角田が手の皮を擦り剥くほどにバッティングセンターで打ち込みを行えば、大島は前日のアルコール調教を控えるなど、大人の誘惑を断って精進し、伊橋は新調したブルーのスパイクにプレッシャーの克服を誓うなど、各選手が、かつてない程のモチベーションの高まりを見せて、二子多摩川に集結した。
更には、骨折療養中の星や、前身のファイヤースターター時代のかつてのマドンナ?小田マネージャーが、未来の南ちゃんを連れて応援に駆けつけるなど、いつもに増して、活気溢れるドリームスベンチに、ナインの士気も一層高まり、ワーナーチームにリベンジを果たす準備がいよいよ整う。

そんな中、チームの盛り上がりとは裏腹に、ドリームスお約束のハプニングも続々発生。
試合前夜に池谷の故障が判明し戦線離脱を余儀なくされると、下田代はグラウンド到着に3時間を所要しツイート疲れを見せ、更には、両チームが揃う中、審判が遅刻して現れるなど、試合前から相変わらずのドタバタ劇にも見舞われる。
尚、毎熊も渋滞巻き込まれて遅れるとの連絡がドリームスベンチに届けられたが、試合にさほど影響を及ぼさない一報に、お使いを発注する余裕すら見せて、早々にゲームに気持ちを切り替え、試合に集中するナイン達の姿が見受けられた。
ところが、この毎熊の遅刻がゲームの命運を握ることを、ナインは後に知ることとなる。
そんな波乱含みの一戦が、遅刻審判の合図と共にいよいよ開始された。 
   
=STARTING ORDER=
  1 1B,RF / KOGA 
  2 3B,P/ UMEGAWA
  3 C / INAMURA ⇒ MAIKUMA
  4 SS / IHASHI
  5 2B,1B / SHIMOTASHIRO
  6 LF / KAKUTA
  7 CF / OSHIMA
  8 P,3B / OGAHARA
  9 RF,DH / KUBOTA
10 DH,2B / TAKEHIRO

池谷の離脱により、予告先発から多少のオーダー変更があったものの、急遽タケヒロの参戦もあって、ほぼベストメンバーで試合に臨んだドリームス。
先発ピッチャーには、攻守の要に梅川を据えた為、エースに代わって小河原を起用。
その小河原は、初回簡単に1死を取ったものの、審判の厳しい判定にも泣かされ、連続四球とヒットで満塁とされると、押し出しの四球を与えて、あえなく先制点を献上してしまう。
すると、続く打者には、ストライクを取りにいった緩いストレートをレフトに痛打され、走者一掃のタイムリーヒットなって更に3点を失う。後続の打者を凡打で退けたものの、リベンジを果たすには、重くのしかかる初回の4失点となってしまった。

その裏のドリームスの攻撃、相手先発投手の思わぬ大乱調にドリームス打線が助けられる。
先頭の古賀が死球で出塁すると、暴投や四球を立て続けに連発し、まさかの6者連続出塁でドリームスに3点が転がり込む。
なおも無死満塁として、一気に初回の失点を取り返す絶好のチャンスに、打席に向かうは7番大島。
ところが、ナインの期待を背負って放った当たりは、ボテボテのセンカンドゴロ。 
ボールは本塁に送られワンアウト、更に捕手から1塁手へ送球されると、スローモーションの如く1塁に向かう大島を、あざ笑うかのようにボールが追い越してファーストミットに収り、あっけなくダブルプレーに打ち取られてしまう。
前夜に精進して試合に臨んだ大島ではあったが、さすがに、一夜限りの禁欲だけで微笑んでくれるほど、草野球の神様は甘くはなかった。
続く小河原もあえなく凡退すると、ベンチのため息と大島の荒い息使いが交差する中、反撃のチャンスもついえて、3点を返すに留まり初回の攻撃を終えている。

続く2回表ドリームスの守り。
先頭打者を追い込んでからヒットを許し、続く打者に四球を与えてしまうと、ダブルスチールを決められ、いきなり無死2、3塁のピンチを迎えてしまう。
併殺打の悪い流れを引き継ぐ展開に、失点は避けられないかに思えたが、ここでドリームスが粘りを発揮する。
角田がレフト前の飛球を懸命に追ってオナキャッチを決めて1死を取ると、応えるように小河原が2者連続三振を奪って、無失点でこのピンチを辛くも切り抜け、勝利に懸ける執念を見せ付ける。

と、ここで遅れて来た毎熊がベンチに登場、同時にお使いのガムも選手に配られることに。。。
すると、不思議なことに、このガムをきっかけに試合の流れがドリームスに傾き始める。
2回裏先頭の久保田がチーム初ヒットを放つと、いきなり暴走モードに突入にし相手のエラーを誘って2塁を落とし入れる。
するとそれが呼び水になったのか、梅川、下田代、大島のタイムリーヒットに加え、相手チームの失策や、継投ミスも手伝って、打者一巡の猛攻を見せ一挙に6点を奪い逆転してみせた。

毎熊ガムの御利益と思うほか無いのは少々解せないものの、2回を終えて9対4としてゲーム序盤をリードし、リベンジを果たすべく健闘を見せるドリームス。
続く3回には、両チームとも2点を奪い合い、11対6のドリームスリードで試合前半を終え、お互いがしのぎを削るゲーム展開に、次第に試合は緊迫の度合いを増していく。
  
迎えた4回表ドリームスの守り。
先頭打者をサードゴロに打ち取ったかに思えたが、梅川の一塁送球がベース手前でバウンドすると、ファースト古賀のミットをすり抜け、出塁を許してしまう。
すると、ここまで小河原の力投とそれに応えてきたドリームス守備陣であったが、ガムの味が無くなるに連れて、御利益が弱まったのか?この出塁をきっかけにチームに綻びが現れ始め、ゲームの流れがワーナーサイドに傾きだす。
明らかに小河原の球威が衰え始め、相手チームの選球眼にも苦しめられて、続け様に四球を与えてしまうと、タイムリーを打たれ、バッテリ-ミスも重なるなどして立て続けに失点をし、遂に逆転を許してしまう。
代わって梅川がマウンドに登り後続を断ったものの、結局6点を失い11対12とされ1点のリードを許して、ゲームは終盤に差し掛かかっていく。

続く4回裏の攻撃。先頭の大島が四球を選んで出塁すると、ドリームスベンチすら意表を突く盗塁を披露して見せ、チームに流れを呼び戻そうと発奮したものの、結局、後続が倒れて無得点に終わる。
続く5回の守りでは、逆に1点を奪われてしまい、更に2点差とリードを広げられて、ドリームス最終5回の攻撃を迎える。
ナインの期待がかかる1番からの好打順であったが、古賀、梅川と簡単に打ち取られると、最後に神風を起こすことを信じて毎熊を打席に送ったものの、ガムに運気を使い果たしてしまったのか、なんのミラクルも起きないまま、あっさりとセンカンドゴロに打ち取られてあえなく凡退。
結局、終盤での追加点を奪えないまま11対13と逆転負けを喫して、熱き一戦の幕は下ろされることとなった。  
 
   
WARNER | 4 0 2 6 1 |13
DREAMS  | 3 6 2 0 0 |11

 

 
尊師マイクマンの霊気が込められていたとされるガム

 


善戦及ばず…

 
ゲーム中盤までは、ドリームスお得意の泥仕合に持ち込み、対戦初勝利が近づいたかに思えたが、4回の守りで大量失点を防ぎきれず、攻撃では相手の救援投手を打ちあぐねるなど、終盤での継投が勝負の分かれ目となって、大事な局面で実力差を露呈してしまい、善戦虚しく敗れ去ることとなった。
とはいえ、強敵を相手に、ドリームスの持ち味を存分に発揮し、サマーキャンプの手応えも感じられた戦いだけに、前回の大敗とは見違える、中身の濃い試合でもあったとも言える。

 
 

  
   
 

 

 
 

 

  

出場選手の打撃成績は上記の通り。 
主だったところでは、古賀が2度の出塁で先頭打者のお務めを充分に果たして、見事シャバでの復帰を飾れば、梅川は2安打3打点を記録して投攻守に渡る活躍を披露。
更には、4番の予告発表から発熱を催したノミーズ伊橋であったが、2打点を稼いで面目を保ち、続く5番の下田代は2安打3打点の活躍でサマーキャンプの成果を示して見せた。
続いて、大島はタイムリーヒットに加えて盗塁を決めるなど、夜の生活の充実振りが伺えるプレーを披露し、小河原は遅刻審判の辛口判定にも泣かされて力投が報われなかったものの、キレのある投球で次回の登板に期待を繋げてみせた。
また、久保田に至っては、試合直前のオーダー変更にも関わらず、守っては見事な捕球でライト守備を無難にこなし、打ってはチーム初ヒットを放って激走を見せるなど、いきなりの潜伏確変からの暴走モードの突入に、ナインの目を白黒させる働きを見せている。
その他、打球処理で混乱するファースト下田代に向かって、チーム一体となって1塁送球を促したシーンは、「志村、後ろ~!」をも超える、ドリームス史に残る名場面として、語り継がれるプレーとなりそうだ。
いずれの選手も、あらゆる意味でポテンシャルを遺憾なく発揮し、チーム一丸となった戦いで、シーズン後半戦の活躍も予感させるベストバウトとなった。
尚、懸命のプレーを披露してくれたドリーマーたちに敬意を表して、ベスト及びワーストプレイヤーの選出を今回は見送っている。

  

   

試合後、選手達は疲れも見せず、多摩川河川敷常設のアルコールトレーニングセンターで汗を流した後、磯丸水産に場所を移して、更にハードなトレーニングで研鑽を重ねたようだ。
その後2組に分かれ、麺トレーニングで全日程を終了するはずだったのだが、トレーナーのプログラムに関する話題をきっかけに「運動生理学に基づく性行動と組織プレーとの相関関係」について、選手間で熱いトークバトルへと発展。急遽、路上で熱い論戦が繰り広げられた。
人目もはばからずに日が暮れるまで、チームに対する率直な思いをぶつけ合った末、角田が打席でボールを見極めることの重要性を説いたところで結論に達し、ようやくドリームスの長い1日が終了している。
次戦も、この勢いで熱い試合を見せてくれることは間違いなさそうだ。 
 

 
イキ顔その1 

 


イキ顔その2 

  

 
イキ顔その3

 


父性愛の芽生え…そして 

 

  
オイチィデチュネ~

 

 
幼児虐待の現場写真

 


打撃論の違いに熱く論戦を交わす、角田、大島の両選手

  

その次戦だが、9月20日現在、対戦相手は予定されているものの、開催の見通しがまだ立っておらず、選手達には、角田GMまで出場の可否を知らせるよう、球団から通達がなされている。
またこの日、本紙記事にもあったように、池谷の故障者リスト入りも発表された。
腰の状態が思わしくなく、医師の診察を受けて、復帰の見通しを立てるとのこと。
彼の声がグラウンドに響く日を一刻も早く待ちたいところだ。
更に、予てから骨折リハビリ中が伝えられ、今回ベンチから声援を送っていた星に関して、夏前に新たに鎖骨を骨折していたことも公表されている。
自転車を走行中に転倒し、肩を強打して鎖骨を骨折したとのこと。
昨年末の紅白戦では、復帰を予感させる動きを見せていただけに、残念なアクシデントとなった。
球団としては、無期限で彼の復帰を待ちたいとしている。
尚、今回の骨折と厄年の関連性が一部指摘されており、チームの高齢化と共に、アラフォー世代を多く抱えるチームにとっては、避けては通れない新たな課題となりそうだ。
球団関係者によると、厄除けとしての効果の程は疑問だが、取り急ぎ尊師マイクマンの霊気入りガムの購入を検討したいと話している。

= 青スポ編集部 =

 

 

 


future MINAMI 
  

 

  

~ Next Schedule ~

DATE : 2010/10/16(sat)
TIME : 11:00~13:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku

  

 


See you Isomaru Fishery !!