6月4日(土)第3回KAC-CUP(前編) 対FIREBALL

急遽エントリーが決まり、初の試みとしてワンデーマッチの大会に参加することになった青空ドリームス。
大会が近づくにつれ、例年より早い梅雨入りに加えて台風にも見舞われるなど一時は開催も危ぶまれたが、台風一過のこの日、初夏の訪れを感じさせる好天に恵まれ、絶好の野球日和で大会を迎えることとなった。
初の地方遠征?初の大会参加に高ぶる気持ちを抑えきれなかったのか、毎度かかり気味の下田代が、二度の県境越えを果たして2時間前に到着したのを筆頭に、会場となる相模原市相模台公園野球場に続々と11名のドリーマー達が駆けつけた。
いつもと勝手が違うシチュエーションにやや緊張の面持ちを見せつつも、両翼70mの専用グラウンドを前にして、ドリームスナインの気合いも徐々に熱を帯び始める。

ドリームスにとって、初の大会参加となるこの「KAC-CUP」は、これまで大会などの参加経験が乏しいチームを対象に、3チーム総当り戦による試合形式で行われ、今回で3回目の開催を迎えるミニ大会だ。
最近ややマンネリ化してきたチームに刺激を与える機会にと、球団の方で急遽エントリーを行ったところ、実に10数チームもの応募の中から、なぜだかドリームスが選ばれ、晴れて出場を果たすことになった。
エントリーに際して、チーム情報も伝えていなかっただけに、選ばれた理由は未だ謎のままなのだが、一説には、本紙記事にあった尊師マイクマンの空振りフェイスが決め手になったのではないかと見られている。
いずれにしろ寛大な決断をいただいた大会主催者には、この場を借りてお礼を申し上げたい次第だ。

尚、出場するチームは、同大会の主催者が運営している三部リーグに所属する「FIREBALL」と、ドリームス同様に大会初参加となる「SWEET FANG」の全3チーム。
12時半から始まる第1試合を皮切りに18時半までの全3試合を、各チーム総当りで試合を行い優勝を目指して争うことになる。
果たして、優勝商品のバットはどのチームが手にするのか?!
大会が始まる直前に主催者から発表された対戦カードはご覧の通り。

■第1試合・・・・FIREBALL vs SWEET FANG
■第2試合・・・・SWEET FANG vs 青空ドリームス
■第3試合・・・・青空ドリームス vs FIREBALL

初の大会参加ということで、高速を飛ばし、電車を乗り継いで、遠路遥々勇んで相模原に乗り込んできたドリームスナインであったが、いきなりお預けを食らう第2試合からの出場となり、しかも後に2連戦を控えるというオヤジには少々ハードな組み合わせとなってしまった。
とはいえ、そこはなんでも楽天主義のオヤジ御一行様のこと、偵察するもよし、昼寝するもよし、キャッチボールをするもよし、思い思いの時間を過ごしながら試合に備えることに。
すると早速、宴を催そうと、炎天下の中、商店街を遥か彷徨いながら買出しに出かけていった「ちい散歩」ならぬ「おお散歩」を敢行する大島の姿が…
ただし、グラウンドのすぐ裏にスーパーがあろうとは、この時は知る由も無かった。
そんな訳で「おお散歩」にてゲットしてきたノンアルコールビール(自主規制?)を片手に、つまみを広げながら敵情視察とばかりに第1試合のグラウンドに目を向けると、そこにはあまりに一方的な試合が繰り広げられていた。

およそ私設リーグ3部所属とは思えない圧倒的な強さで、FIREBALL チームが大会初参戦のSWEET FANGチームを終始寄せつけず、10対0の大差で第一試合を勝利する。
あまりの実力差を見せ付けられ、FIREBALL チームへの戦意を喪失する一方で、SWEET FANGチームには思わずほくそ笑む、能天気な酔いどれ気分のオヤジ達。
早くも2位が確定とばかりに、迫る試合に備えるものの、この諦めと過信が、後に思わぬ試合展開を引き起こすことになる。

■1st Match Result
F I R E B A L L |2 1 2 4 1 |10
SWEET  FUNG |0 0 0 0 0 | 0

    

そうして迎えた第2試合。
遂に訪れたドリームスの記念すべき大会初戦は、前の試合で大敗を喫したばかりのSWEET FANGチームとの対戦。
既に相手の力量を見切ったかの如く、ドリームスは、毎熊を久々に守備で先発起用するなど、第3試合を見据えつつも余裕を感じさせる布陣で試合に臨んだ。

■2nd Match
= STARTING ORDER =
 1 DH / TAKEHIRO
 2 2B / IKETANI
 3 C / INAMURA
 4 LF / IHASHI
 5 P / UMEGAWA
 6 RF / MAIKUMA
 7 SS / SHIMOTASHIRO
 8 DH / OSHIMA
 9 3B / OGAHARA
10 CF / KAKUTA
11 1B / KOGA

1回表の守備に就いたドリームス。
栄えある先発マウンドには梅川が登り、なんとも言えない緊張感に包まれる中、稲村のキャッチャーミットをめがけて記念すべき第一球が投じられた…
はずが、なんと、あろうことか初球からいきなりデッドボールを与えてしまうエース梅川。
続く打者にも四球を許すと、すぐさまタイムリーヒットを打たれて、初の大会参加の余韻に浸る間もなく、瞬く間に先制を許してしまう。
しかしそこからエースの踏ん張りを見せて、なんとか2死まで漕ぎ着けると、今度はセカンド池谷が前代未聞のプレーでもって味方に追い討ちをかける。
セカンド前方に上がったなんでもない小フライを、何を思ったのか打球の行方に構うことなくプレーを放棄するセカンド池谷。
慌ててショートの下田代が棒立ちの池谷を追い越して捕球を試みるも当然間に合わず、思わぬ出塁を許してしまう。
もはや草野球の理解を超越したプレーにチームの誰もが池谷をどやしている間にも、更にヒットと梅川自らのエラーで2点を与えてしまい、初回から3点を失う苦しい立ち上がりとなってしまった。
続く2回の守りでもドリームスの狂ったリズムは間単には戻らない。
この回の先頭打者の2球目に梅川がデッドボールを与えると、続く3回には、今度は3人目の打者にデッドボールを与えてしまうという、何だか法則めいた失投が仇となり、それぞれ1点づつを失ってしまう。
一方の打撃陣も悪い流れを引き継いで、序盤2回を無得点に抑えられるなど、当初思い描いていたゲームプランには程遠い、重苦しい雰囲気で試合は進んでいった。

このままズルズルと行ってしまうのかと思われた3回裏、ようやくドリームス打線が動きだす。
5点差を追って、先頭のタケヒロが四球で出塁すると、伊橋、梅川の連続タイムリーと毎熊の内野ゴロの間に3点を返して反撃の姿勢を見せ始める。
続く4回の表、不調の梅川に代わって小河原をマウンドに送り、なんとか流れを代えようと早めの継投を試みると、今度はショート下田代が1イニングに2度も送球エラーとなるチキンプレーを披露してしまい、せっかく縮めた点差を自ら広げてしまう。
一体試合前の余裕はどこへやら、4回表が終わった時点で7対3とされると、いよいよ残されたイニングも少なくなり、敗戦の二文字がナインの脳裏にちらつきだしてきた。

そうして迎えた4回裏ドリームスの攻撃。
いよいよ後がな無くなってくると、さすがにオヤジ達の尻にも火がつき始める。
この回先頭の大島が四球で出塁すると、小河原が倒れたものの続く角田も四球で歩く、するとここから古賀、タケヒロ、池谷、稲村が怒涛の4連打を披露し、四球の伊橋を挟んで梅川もタイムリーを放つなど、なんと6者連続で出塁を果たす見事な攻撃でもって大量5点を奪い、一挙に逆転してみせた。
一方のSWEET FANGチームも負けてはいない、5回の表にすぐさま1点を返してすかさず同点に追いつき、試合序盤のワンサイドのゲーム展開から一転、激しい攻防が繰り広げられ、試合は終盤にかけて混戦の様相を呈していく。
すると、追いつかれたドリームスは、その裏の攻撃で追いすがるSWEET FANGチームを突き放す更なる猛攻を見せる。
ヒットで出た下田代と四球の大島を置いて、小河原がタイムリー2塁打を放って貴重な勝ち越し点を奪ってみせると、後続のタケヒロ、稲村にも駄目押しとなるタイムリーヒットが飛び出し、一挙に5点を奪って8対13として勝利を一機に手繰り寄せた。
最後は、小河原が相手打線を無失点に抑えたところでゲームセット。

■2nd Match Result
SWEET FANG| 3 1 1 2 1 0 | 8
D R E A M S   | 0 0 3 5 5 × |13
※詳しい試合結果はウェブスコア

ドリームスが大会初参加、初勝利を見事に飾って、第3試合に優勝の望みを残して終えた。
一方、敗れたSWEET FANGチームはこれで2戦2敗となり、残念ながら大会3位が確定している。
お互い死力を尽くして闘ったベストバウトではあったが、はっきりと明暗が分かれる第2試合となった。

敗色濃厚なゲーム展開から、苦戦の末に見事勝利を収めたドリームス。
序盤は、合わないマウンドに加えて、守備陣にも足を引っ張られるなど、先発梅川の苦しいピッチングがそのままドリームスの苦戦へと繋がってしまった。
特に、初回の守備放棄とも受け取れるセカンド池谷のプレーが、チームを一層追い詰める形となった。
更にこの試合で池谷は、2塁走者だった時に、四球と勘違いしてサードまで悠然と歩いて三盗を果たすなど、グラウンドを混乱に陥れる、奇想天外なプレーも披露しており、良くも悪くも会場を沸かせていた。
まぁそれ以前に、第1試合を見て芽生えた余裕が、苦戦を招いたそもそもの原因だと言ってしまえばそれまでなのだが…
一方中盤以降は、ドリームスらしい攻撃が見られるようになっていった。
1番指名打者に入ったタケヒロは、2安打2盗塁3打点と起用に応える活躍を披露し、古賀も足の怪我を押しながら懸命のプレーで見事実戦復帰を果たしてみせ、何より今シーズン貧打に喘いでいたドリームス打線に十八番の集中打が飛び出すなど、光明を見い出すシーンも少なくなかった。

   

   
小田急相模原駅の商店街を気ままに散策していた釣り人

   


この試合では、何かとお騒がせの池谷選手
   

これでドリームスは、続いて行われる第3試合で、圧倒的な強さを誇るFIREBALL チームと優勝を懸けて闘うことになる。
第3試合の開始までに残された時間は僅かに20分間。
猛打で逆転勝ちを収めた勢いそのままのに、あわよくば優勝を狙いたいところだが、ふとベンチに視線を向けると、そこには、アザラシの群れの如く、既に第2試合で全力を使い果たし、ガス欠を起こして無残にも横たわるオヤジ達の姿があった。
誰の目にも、優勝の目は明らかに無さそうな状況なのだが、この後、アザラシ達は、オヤジの意地とプライドを懸けた懸命の闘いを繰り広げることになる。

第3回KAC-CUP(後編) 対FIREBALL>>

   

Next Schedule  ~

= J-CUP =
DATE : 2011/06/25(sat)
TIME : 15:00~17:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku side D
vs JASRAC

   

DATE : 2011/07/16(sat)
TIME : 15:00~17:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku side E

   

   

  

初めての大会参加決定!第3回KAC-CUP

青空ドリームスは、6月4日(土)に行われるミニ大会「第3回KAC-CAP」への参加が急遽決定し、チーム創設以来初めて大会形式の試合に出場を果たすことになった。
同大会は3チームによる総当たり戦で行われ、これまた初のダブルヘッダーを経験することが確定しており、オヤジ達の持続力が問われる戦いとなりそうだ。

◇◆第3回KAC-CUP◆◇
■日時:6月4日(土)12:30~18:30
■会場:相模台公園野球場(最寄駅:小田急相模原)
■対戦方法:出場3チームによる総当り戦
※大会の概要はコチラ

昨年好調だった打線が、今年はすっかり鳴りを潜めてしまい、いまだ3戦して未勝利のドリームス。
この大会参加によって、チームは自信を取り戻せることができるのか、はたまた一層失ってしまうのか、ドリームスの勝利と共に優勝争いの行方も気になるところだ。
一方、試合後の角田GMの行方も気になっており、夜の町田?に繰り出すことになるのか、こちらも注目を集める大人のダブルヘッダーとなりそうだ。
尚、6月25日(土)にはJ-CUPが開かれることも決定している。


試合後の動向が注目される角田選手

   

Next Schedule 

= #3 KAC-CUP =
DATE : 2011/06/04(sat)
TIME : 12:10~18:30
PLACE : Sagamidai Kouen Baseball Stadium

  

= J-CUP =
DATE : 2011/06/25(sat)
TIME : 15:00~17:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku side D

   

   

5月3日(土)2011年シーズン開幕 対SUNKING戦

1月の西武ドームマッチ以来、実に4ヶ月振りに二子多摩川にナインが集まり、久しぶりとなる練習と2011年シーズンの開幕戦が行われた。
その間、様々な出来事に日本中が見舞われ、青空ドリームスにとっても、一時は2011年シーズンの見通しすら立たない状況だったことを思うと、こうして晴れてシーズン開幕を迎え、再び二子多摩川のホームグランドで、笑いと加齢臭が届けられるようになったことを素直に喜びたい。
そうして遂に訪れた2011年レギュラーシーズンの幕開けは、2時間の練習で額に汁を滲ませた後、最近宿敵化してきたSUNKINGチームをホームに迎えての開幕戦で始まった。
かくして、オヤジ達の日常を取り戻すことがまずは日本復興の第一歩と信じ、いつもと変わらぬプレイの数々が、グラウンドで、そして試合後の居酒屋まで繰り広げられる1日となるのであった。


久々の野球に興奮を隠しきれない角田選手の乳首

この日は、しばらくグラウンドから遠ざかっていたこともあり、午前11時からグラウンドに集まって2時間の練習を行った後、開幕戦に備えたドリームスナイン。
西武ドームマッチ以来の再会を果たし、皆が元気な姿と見せると、早速キャッチボールから始り、ブランクを感じさせないつもの空気が流れ出す。
続く練習では、久々となるスケベ椅子マシーンの感触を確かめるように、バットを操つる選手達の姿が見受けられ、特に久保田選手は、何度も安定したショートゴロを放つなど、いち早くいつもの調子を取り戻していた。
最後に実戦形式のシートバッティングを行い練習を切り上げると、後は開幕戦のプレイボールの掛け声を待つのみとなった。

ドリームスナインの体も暖まり、準備万端に試合モードに切り替わって、栄えある開幕スターティングメンバーの発表を行うとした矢先、これまたドリームスにお約束のハプニングが発生する。
久々の野球で、あまりのハイテンションでキマってしまったのか、右足の爪が剥がれ落ちそうになるまで練習で動き回ってしまった古賀選手。
ベンチに戻って我に返った時には既に残念な状態となっており、試合開始を直前にして、文字通りの痛い欠場となってしまった。
急遽、助っ人参戦のクニミツ選手を代役に加え、その他のスターティングメンバーは事前のオーダーの通りで開幕戦に臨むこととなった。
尚、グラウンドから遠ざかっていた間にサイズアップが図られた大島選手のために、助っ人参戦のノザキ選手が控えとして入っている。

=STARTING ORDER=
   
 1 LF / KAKUTA
 2 C / SHOMOTASHIRO
 3 CF / OSHIMA ⇒ NOZAKI
 4 SS / IHASHI
 5 3B / OGAHARA
 6 RF / KUBOTA
 7 P / UMEGAWA
 8 DH / MAIKUMA
 9 1B / KUNIMITSU
10 DH / HOSHI
11 2B / IKETANI

開幕のマウンドを務めたのは、ドリームスのエースに加えて、最近、父親としての自覚が芽生え始めようとしている梅川。
初回の立ち上がりにいきなり連続ヒットを許して苦しい場面を迎えたが、後続を抑えて無失点で切り抜けると、その裏、ドリームス打線が早くも先制攻撃を仕掛けてみせる。
先頭の角田が四球で出ると下田代がヒットで続き、相手のワイルドピッチと伊橋の内野ゴロの間になんなく2点を先制。初回から攻撃的な布陣が的中し、幸先の良い滑り出しをみせた。
しかしながら、2回にSUNKINGに1点を返されて1点差に迫られると、続く3回には2点を奪われ遂に逆転を許してしまい、序盤から1点を巡って、手に汗握るゲーム展開が繰り広げられる。
先に崩れたのはドリームスであった。
4回に先頭打者にヒットを打たれると、四球と失策を絡めて5連続出塁を許すなど、この回だけで3安打、1四球、1盗塁、2失策、1野選、2暴投とドリームス内野陣がミスの限りを尽くして、一挙に5点を失ってリードを広げられてしまう。
その裏、小河原のタイムリーで1点を返したものの、続く5回にも4点を失なうなど、ゲーム中盤に入って一気に大量リードを許す苦しいゲーム展開となる。
終盤に入ると、梅川に代わって小河原がマウンドに登り、ダブルプレーも飛び出すなどして6、7回の守りをなんとか無失点に抑えて味方の反撃を待ったものの、鉄壁を誇る相手守備陣の前に、4回以降は得点を奪うどころか見せ場を作ることすら無くゲームセットを迎えた。
7回フルニングを戦う早いゲーム展開ながら、結局12対3の大差で開幕戦を落とし、ドリームスにとっては残念な結果となってしまった。
※詳しい試合結果はコチラ

序盤は緊張感が漂いながらも、オヤジの粘着力を発揮したゲームの流れに、ドリームスが試合の主導権を握ったかに思えたが、中盤になると、ひとたび生じた守備のほころびが、更に次のほころびを呼ぶ悪い連鎖にハマってしまい、ドリームス守備陣がエース梅川のハートを粉々に砕く形となった。
そんな、ハートが砕ける音を耳にして、早い継投策も考えた小河原なんちって監督であったが、これから生まれてくる子供に父の生き様を見せようということなのか、砕け散っても尚マウンドに立とうとする梅川の強い気持ちと、小河原自身のマウンドへの不安が判断を躊躇させ、結果的に継投が遅れてしまったのも敗因の一つと言えそうだ。
加えて、7イニング中6イニングも先頭打者に対してヒットやエラーで出塁を許しており、常に内野陣がプレッシャーを受けた状態での守備を余儀なくされ、自分達のリズムを掴めなかったのも大きく響いたと考えられる。
一方の打線はというと、SUNKING西寺投手から6安打を放ったものの散発に終わり、相手の鉄壁な守備陣にも封じ込まれて僅か3得点を上げるのがやっとだった。
特に、西寺投手から繰り出される焦らしボールの前に、我慢知らずのオヤジのバットがどうしても言うことを聞いてくれず、すぐにイキたがる割りに中身の薄い当たりしか発射できない、オヤジの悲哀漂う早漏打線へと馴れ果ててしまったのが、なんとも痛かった。
今にして思えば、直前の練習から、既にいきり立っていた角田の乳首が、この日の早漏打線を暗示していたのかもしれない。
開幕戦から、いきなり課題を見せつけられた格好のドリームス。まずは、気持ちに対して思うように体が応えてくれない、オヤジの悲しい性の克服が急がれる。

   


正捕手の夢が一歩近づいた?下田代選手

   


味方の守備に心を打ち砕かれるも、熱投を続ける父性に目覚めた梅川投手

   


2度の骨折を乗り越え、実戦復帰を果たした星選手。ただし、バッティングのリハビリはまだ必要?

   


応援に駆けつけ久々の再会を果たす、左肩脱臼の手術を受け現在リハビリ中の赤堀選手

   

 
相変わらず、良いお顔を拝ませてくれる尊師マイクマン

   

 
と、一番弟子のオオシマン

   


3代目?マネージャーの就任が噂され、なんだかその気になってきた柳沢嬢
    

残念ながら開幕戦での勝利は、次戦にお預けとなったものの、チーム内ではベビーブームに沸き、術後リハビリ中の赤堀が元気な姿で応援に駆けつければ、2度の骨折を乗り越えて星が打席を披露するなど、明るい話題も盛りだくさんの開幕戦となった。
そしてなにより、以前と変わらぬオヤジ達の勇姿を再びグラウンドで見ることができ、これこそが日本復興の一歩へと繋がっていく1日になったのではないだろうか。
青スポ新聞では、今シーズンも選手達の活躍を伝えるべく、引き続きドリームスを追い続けていきたい。
尚、梅川選手の第一子誕生に際し、チームとしてもエースを称えて祝したいとの思いから、秋に誕生予定の子供に球団より名前を贈呈することが、試合後の選手会ミーティングで決定した。
チームの思いがこもったその名前は、殿堂入り間近と言われている各スター選手にあやかって「秀平(ヒデヘイ)」と命名されており、これにより梅川選手の更なる活躍が期待される。
次戦は6月25日(土)を予定しているが、しばらく間が空くことから、6月前半での開催も検討しているようだ、こちらもスケジュールがわかり次第、最新情報をお伝えしたい。

   


   

古賀選手がケガ。前半戦は欠場か?

     
今シーズンの復帰に懸けていた古賀選手が、3日に行われた練習で右足の爪を傷め、急遽先発出場を外れて開幕戦を欠場した。
今のところケガの程度は不明だが、最低でも爪が生え変わるまでは復帰が難しいと見られている。
昨春から、転落事故で肋骨を骨折したり、指に釣り針が刺さったり、重い腰痛が発生するなど、度重なるケガに泣かされ続けている古賀選手。
当初は、過去の因縁からヒットマンに狙われているものと考えられていたが、最近では、史跡や名所を巡った際に、憑いてきた落ち武者に狙われているのではないかと考えられている。
球団では、尊師マイクマンによるお祓いを検討しているようだ。
いずれにしろ、古賀選手にはカルシウムの摂取に専念し、一刻も早く爪が伸びてくるのを心待ちにしたい。

   

= 青スポ編集部 =

   

Next Schedule  

DATE : 2011/6/25(sat)
TIME : 15:00~17:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku side D

   

   

   

5月3日シーズン開幕戦予定スタメン発表

いよいよレギュラーシーズン開幕を明日に控え、栄えある開幕戦の先発予定オーダーが発表された。各打順とポジションは以下の通り。

= 青空ドリームス先発予定メンバー  =

  1番 角田(レフト)
  2番 下田代(キャッチャー)
  3番 大島(センター)
  4番 伊橋(ショート)
  5番 小河原(サード) 
  6番 久保田(ライト)
  7番 梅川(ピッチャー)
  8番 毎熊(DH)
  9番 古賀(ファースト)
10番 星(DH)
11番 池谷(セカンド)

昨シーズンの成績とこれまでの実績が加味されたラインナップとなっているようだ。
先頭打者には、出塁率の高い角田をオーダーし、下田代の勢いで繋いでいく攻撃的な布陣を引いている。
3番には、昨シーズン打率3位の大島を抜擢。昨シーズンは試合以外での活躍がなにかと目立っていたが、開幕戦に向けてグラブを新調するなど、今シーズンは繁華街よりグラウンドにかける意気込みが感じられる。
開幕4番には、ホームランを放つなど成長著しい伊橋が重責を担うことになった。チキンハートとの別れは本物なのか真価が問われるシーズンとなりそうだ。
続く5番には昨シーズン安定した成績を残した小河原が入り、6番には、昨シーズン奇跡の.438の高打率を残した久保田を起用。奇跡が2年も続けば実力となるだけに、今シーズンは果たして?!
7番には、梅川が入り、開幕のマウンドが託されることに。昨シーズン、エースにまで成長した梅川だが、西武ドームマッチでは不本意な結果に終わっているだけに、開幕戦では実力を発揮して欲しいところだ。
続いて8番には、生けるレジェンド毎熊が指名打者として座る。昨シーズンの、規定打席に未達ながらの.375という高打率を感じさせない活躍は、まさにさすがの一言。今年も記録より記憶に残る反則プレーの数々にファンの注目が集まる。
そして下位打線には、古賀、星、池谷の故障持ちトリオが並んだ。
高齢化が進むチームにとって、持病持ち選手の増加は避けては通れない問題だが、無理をしない、無理が利かない、オヤジプレイの真骨頂を是非見せて欲しいところだ。
以上が、開幕スタメン予定の11名の選手達だ。
平均年齢が約40歳とやや高めなのが少々気にかかるところではあるが、いずれも衰え知らずなオヤジ共なだけに、ドリームスらしいプレーで是非とも勝利を期待したい。
尚、当日練習の成果によっては、オーダーの見直しを図ることも予想されており、試合前から目が離せそうもない1日となりそうだ。  

   

    

Spring Training & 2011 Season Opening Game
DATE : 2011/5/3(tue)
TIME : 11:00~15:00
vs SUNKING
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku side A

  

  

5月3日(祝)2011年レギュラーシーズン開幕戦決定!

28日、青空ドリームスの開幕戦が5月3日(祝)にSUNKINGを迎えて行われることが決定し、球団から発表された。
1月に行われた西武ドームマッチ以降、大震災の影響で、一時は2011年レギュラーシーズンの開催も危ぶまれたが、その間、選手たちは、夜のネオン街で景気を活性化させる活動を行うなど、日々のトレーニングも欠かすことなく、シーズンの開催に備えていた。
再び、二子多摩川のグラウンドでオヤジ達の勇姿が見られる機会ができたことに、ドリームスファンと共に素直に喜びたい。
そんな期待が高まる開幕戦は、豪遅球が持ち味の西寺豪太投手を擁するSUNKING戦との対戦。
過去の通産成績は、2戦して1勝1敗と互角の戦いを見せており、両チーム共に負けられない一戦となりそうだ。
尚、開幕戦当日は、11時からトレーニングを開始し、開幕戦は13時プレイボール予定となっている。

過去の対戦はこちら
2011年1月8日対戦(L/2-9)   
2010年11月6日対戦(W/3-2)   

    

   

Next Schedule

Spring Training & 2011 Season Opening Game
DATE : 2011/5/3(tue)
TIME : 11:00~15:00
vs SUNKING
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku side A

DATE : 2011/6/25(sat)
TIME : 15:00~17:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku side D

  

  

2011年シーズン始動開始!

色々ありましたが、プロ野球も始まり、いよいよ青空ドリームスも始動を開始します。
青空に夢を、いや日本への夢を描きに、グラウンドへ集え!オヤジ共!

んな訳で、スケジュールの連絡は、コチラまでお早めに。

   

~ Next Schedule ~

Spring Training & 2011 Season Opening Game
DATE : 2011/5/3(tue)
TIME : 11:00~15:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku side A
※開始時刻が変更になりました(11/4/28追記)

 
DATE : 2011/6/25(sat)
TIME : 15:00~17:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku side D

  

西武ドーム写真一挙紙上公開!

ギャラリーページを新設してみました。
上記メニュー、またはサイドバーにあるコンテンツメニューからギャラリーページに入るとご覧いただけます。

     

    

     

去る1月15日西武ドームで行われたイベントマッチの模様を絶賛紙上公開中!
ご覧になりたい読者はコチラからでもご覧いただけます。

= 青スポ編集部 =

  

≪ お知らせ≫
2011年レギュラーシーズンの幕開けとなる3月の予定が決まりました。
参加状況は角田GMまでお早めにお知らせ願います。

     

~ Next Schedule ~

Spring Training
DATE : 2011/3/5(sat)
TIME : 13:00~15:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku sideE

 

2011 Season Opening Game
DATE : 2011/3/19(sat)
TIME : 11:00~13:00
PLACE : Futagotamagawa Field at Shibuyaku side C

   

   

   

青空スポーツ新聞 MEMORY of SEIBU DOME

全国では冬の嵐が吹き荒れ、所沢でも朝の気温が氷点下となった1月15日の土曜日。タワーレコード代表として戦うことになった青空ドリームスの選手達は、下田代のヤル気がほとばしる午前7時の到着を皮切りに、続々と西武ドームに終結し集合時間の8時半には全員が勢揃いした。
様々なミッションを抱えて臨む初のイベントマッチとなるが、果たしてこの日の気温が指し示すような寒い試合となってしまうのか、それとも、グラウンドに熱風を巻き起こす熱き戦いとなるのか?
全く予想もつかないまま、ドリームスナインは期待と不安を胸に抱えながら、西武ドームの入場ゲートを潜っていった。
  

  
するといきなり、二子多摩川では経験したことのない壮大な光景が目に飛び込んできた。
巨大な屋根にスッポリと包まれ、緑鮮やかな人工芝のグラウンド。見渡す限りの観客席に、電光掲示板がどっしりとそびえ立ち、ドリームスナインを出迎える。
そして、選手達の声だけが木霊する絶対的な空間に、皆のテンションは軽々とK点越えを記録し、イベントマッチを前に早くも達成感に包まれてしまいそうになる。
更には、野球中継でも滅多にお目にかかれないベンチや控え室を前にして興奮は一層高まり、子供のようにハシャギまくるオヤジ達の姿がそこらじゅうで見受けられた。
果たして、こんな調子で試合は大丈夫なのだろうか?そんな監督が心配・・・する訳もなく、自らグラウンドを跳ね回ってあちこちでカメラを撮りまくる、一番落ち着きのないオッサンの姿がそこにはあった。
   

  

  

  

  
はやる気持ちを抑えながらウォーミングアップをこなした後、ノックが始まると、次第に球場にも慣れ、体も暖まってくる。やがて練習時間も終わりベンチに引き上げる頃になると、入れ替わるように対戦相手となるトータルテンボス率いるアフロチームが、遂にグラウンドに姿を現した。
テレビでもお馴染みの顔ぶれに相まって、ホークスカラーのユニフォームが、やけに大きくグラウンドに映える。
続いて始まった軽快なキャッチボールで、球場全体に響き渡るミットの音が聞こえてくると、それまでハイテンションだったドリームスナインの士気が、一気に氷点下まで下がり始めた。
マジ、ハンパね… いや、マジ強そう…
思わず息を呑むナインを他所に、刻一刻とイベントマッチの開始時間が迫ってくる。
しかし、戦う前から試合を諦める訳にはいかない。
この日のために、ハンパねぇレトレーニングを重ね、ハンパねぇ助っ人達が駆けつけてくれているだけに、自分たちを信じ、自信を持って戦えば勝利は掴み取れるはずだ。

そんなハンパねぇ助っ人達だが、同じタワーレコードのDNAを持つ宿敵?ヒッターズから岩瀬、平野の両選手が、更にアフロヘアー?にはアフロヘアーを以って制すということで、ミュージシャン界のアフロヘアー代表ことMOBY(from SCOOBIE DO)選手と、お笑いにも対抗するべく芸人ジャンみやがわ選手が、この日のために参加してくれた。
これにドリームスナインを加えた総勢16名の選手達と、おにぎりを作って駆けつけてくれた自称南ちゃん達(若干名)とが一つになって、タワーレコード代表として試合に臨むことになる。
   

   

  

  

  


いつ頃ブルペンに入ろうかな?

  


   

ドーム内に照明が灯り、バックネット裏がお客さんで埋められると、両チームの先発メンバーの場内アナウンスが流れ始め、徐々に球場内の緊張感も高まっていく。
夢のような心地と迫り来る現実がオヤジ達の胸に去来する中、選手入場のアナウンスに促されると、行進曲に乗って両チームがホームベース付近に整列し、いよいよイベントマッチの幕が切って落とされようとする。
マイクパフォーマンスや記念撮影などイベントを盛り上げる演出が続く中、今更ながらタワーレコードとして戦う責任の重さを噛み締めるナイン達。
もはや、逃げも隠れもできない状況を迎え、トータルテンボスの大村ジュニアによる始球式が行われると、後はプレイボールの掛け声を待つのみとなった。
   

  


トータルテンボス大村ジュニアによる始球式。打者は大村の父敏和さん
   

この日のタワレコ代表となる先発メンバーだが、攻守に安定感のあるヒッターズ岩瀬をサードに据え、今日がユニフォームデビューとなる新入団選手ブルボン川崎をセカンドで起用。
一方、久保田がマウンドへの夢が断たれることを意味するDHに入り、小河原は戦況を見守るため自ら先発メンバーを外れるなど、序盤を手堅く進める布陣で臨む格好となった。
尚、先発マウンドは予定通りエース梅川に託されたが、対するアフロモンキーズの先発マウンドに芸人シューレスジョーが登ったことで、偶然にもシュー同士の異種対決が実現している。
   


本物のウグイス嬢の場内アナウンスにより先発オーダーが発表!
  

初回先攻は、ドリームスことタワレコ代表チーム。
プレイボールの掛け声と共に打席に宮崎が入ると、記念すべき第一球が投じられた。
すると、いきなり宮崎が狙っていたかのようにフルスィングを試み、キャッチャー横に転がるファウルボールとなる。
初球から気合いの篭った打席を披露し、昨シーズンにリーディングヒッターとなった自信を覗かせる宮崎に、ナインの誰もが感嘆の声を送ろうとしたその時、ファウルボールは動いていた!
逆スピンの効いた打球がファウルゾーンの人工芝をしっかりと捕らえると、なんとフェアゾーンに転がり出して、まさかのピッチャーの足元へ。
宮崎が慌てて走り出したものの時すでに遅し、ピッチャーから一塁にボールが送られると、声を失ったベンチの視線の先に、一塁線上で力無くうな垂れるラガーマンの姿があった。
まさに、気合いとは裏腹にこれ以上の無い形で出鼻をくじかれてしまったタワレコジャパン。
続く角田がサードゴロ、稲村は三振に打ち取られ、流れを変えることなく3者凡退で初回の攻撃をあっけなく終えた。
  


初回、サードゴロに倒れる角田選手
  

その裏、初回の先発マウンドには梅川が登る。
しかし、先頭打者にヒットを許すとすかさず盗塁を決められ、続く打者には四球を与えてしまい、いきなり無死1、2塁のピンチを迎えてしまう。
なんとか3番のトータルテンボス大村を三振に打ち取ったものの、4番を迎えてなおピンチは続く。
パワーヒッターのオーラを纏ったバッターの登場に、すかさずタワーベンチからレフトを守る角田にお告げが示される。
「レフト下がれたもう!」
すると、4番打者の放った当たりは、まさにお告げに導かれるようなレフトへの大飛球。
これを角田が見事に捕らえてアウトを成就させると、梅川が続く打者をピッチャーゴロに退け、ベンチと選手が一体となって初回のピンチをなんとか切り抜けてみせた。
   


先発した梅川選手のピッチング

  


チーム一体となって、初回のピンチを切り抜けた後のベンチ前
   

これで勢いに乗っていけるかと思われたが、2回表の攻撃では、川崎がチーム初安打と盗塁を披露してベンチを一瞬沸かせたものの、他が続かず無失点に終わる。
すると、続く2回裏に入ってアフロモンキーズがその実力を見せ始める。
梅川が先頭を退けたものの、後続に死球とヒットに足を絡めた攻撃を許し、1死2,3塁と再びピンチを迎えてしまうと、迎えた9番大西ライオンの放った当たりは、またもやレフトへの飛球。
一瞬、平凡なレフトフライかと思われたが、次第に打球はグングンと伸び、角田の遥か頭上を越える当たりとなる。
これを、角田が懸命に追うものの、底冷えのするグラウンドに足腰が弱っていたのか、足がもつれてもんどりを打って転げ回っている間に、大西ライオンが一気にホームを駆け抜ける先制3ランとなってしまい、遂に均衡が破られた。
   


2回表、チーム初安打を放つ川崎選手

  

  


   

3回に入り、なんとか反撃の姿勢を見せたいタワレコジャパンだが、死球を受けて出塁した下田代がその直後に牽制死をするなど、なおも精彩を欠いた攻撃が続いてしまう。
すると、その裏の守りで梅川の腕の振りが明らかに鈍くなり、突如崩れ始める。
先頭のトータルテンボス大村への四球を皮切りに、この回だけで、与3四死球、2盗塁、1暴投、被2安打と、今まで見せたこともない大乱調に陥り、内野陣の失策も絡んで大量4点を失い、0対7と一方的にリードを広げられてしまう。
弱投チームにあって、これまで一人でマウンドを支え続けてきた梅川だったが、やはり代表選手として戦う西武ドームのマウンドは、別格のプレッシャーだったのか、この回で無念の降板となり、シュー対決でも敗れ去る形となった。
続く4回の攻撃も、宮崎が相手の連続エラーで3塁まで進んだものの、結局、打線の繋がりを欠いて凡退に終わってしまい、なかなか反撃の糸口すら掴めないまま、ゲームは終盤に入っていく。
   

  

  

    


ユニフォームを新調するも不発に終わった伊橋選手

  


ネクストバッターズサークルで打順を待つモビー選手

  


ベンチ裏で出番を待つ毎熊選手
  

その裏4回のマウンドには梅川の後を受けて小河原が登板。
先頭にヒットを許したものの、代打で登場したトータルテンボス大村の父、敏和を内野ゴロに打ち取り、更にランナーで入れ替わった父敏和の盗塁を稲村が刺してみせると、続くフルーツポンチ亘を三振に斬って取り、無失点に抑えて最終回に望みを託した。 
   

  


強肩を披露した稲村選手

  


   

そして、7点のリードを許して迎えた最終回の攻撃。
タワレコジャパンはベンチメンバーを総動員して最後の反撃を試みるべく代打に園田を送ると、対するアフロモンキーズは、アメリカ独立リーグでの野球経験のあるリリーフを立て万全の継投策を講じてくる。
ここでの一打は、まさに存在感を示すには絶好の機会となる園田だったが、結局いつもと変わらぬプレースタイルを貫き、ピッチャーゴロに倒れてあえなく1アウト。
続く小河原は、これまで一度もやったことのないバントヒットを試みて千鳥足を披露するも、最終的にはヒットを放ってなんとか出塁し、後続の選手に繋げる粘りを見せた。
そして、ここでタワレコジャパンはとっておきの代打、ダークサイドからの刺客、毎熊を打席に送る。
笑いのプロ集団を相手に毎熊のフォースは果たしてどこまで通じるのか?場内の視線が毎熊のバットに注がれる中、満を持して打席に入る。
すると、幾多の場面で数々の奇跡を起こしてきた、このオヤジのバットから、またしてもミラクルな一打が放たれる!?
と言うには程遠い、毎熊の当たりは、あろうことかセカンドへのボテボテのゴロ。
万事休すと思われたその当たりは、この回からセカンドの守りに就いていた、アフロモンキーズで万物の神様から見放された男と呼ばれ、更にはグローブを忘れて素手で立ち尽くす他なかった、あっぱれコイズミの前へと転がっていくのだった。
慌てて帽子を差し出すも、全くボールが手に付かないあっぱれコイズミ。
まさにボールからも見放されるあっぱれなプレーを披露している間に、なんと毎熊が1塁を陥れ、平凡なセカンドゴロのはずが、反撃のチャンスが広がる一打へと、見事に代えてしまったのだ。
もはや理屈を越えたまさかの一打に、なんか色々な神々が舞い降りる瞬間を見た気がした。
この一打で1死1、2塁となり、続く打席にはジャンみやがわが入って、タワレコジャパン自慢のお笑い打線に期待が集まる。
そんな芸人の意地?をかけたジャンみやがわの当たりは、鋭いライト方向への飛球。
しかし、ベンチが総立ちになったのも束の間、当たりが良過ぎてライトがこれを前進して掴み、惜しくもアウトとなってしまう。
それでも、なお2死1、2塁として、最後のベンチメンバーとして残っていた、ヒッターズ平野に辛うじて打席を回して、最後の望みを繋いでみせる。
図らずもタワレコ代表の命運を背負って打席に向かう平野。すると、バックネット裏から「体が細い~」との観客の声が、どこからともなく漏れ聞こえてくる。
確かに、カメラ撮影に没頭し、真っ白なユニフォームに包まれたその細身な体に、最後の反撃の一打を背負わせるのには、あまりにも酷な場面だったのかもしれない。
結局、相手リリーフエースの前に力無くバットが空を切り、あえなく三振を喫すると、黄色い歓声とオヤジ達の溜息が交差する中、西武ドームの戦いにピリオドが打たれた。
  

  


5回表、ベンチメンバーに繋げる一打を放つ小河原選手

   
=TOWER RECORDS featuring Aozora Dreams=
  1 CF / MIYAZAKI
  2 LF / KAKUTA ⇒ MOBY
  3 C / INAMURA
  4 SS / IHASHI
  5 3B / IWASE ⇒ PH / SONODA
  6 2B / KAWASAKI ⇒ P / OGAHARA
  7 DH / KUBOTA ⇒ MAIKUMA
  8 P / UMEGAWA ⇒ 2B / JAN MIYAGAWA
  9 RF / SHIMOTASHIRO ⇒ PH / HIRANO
10 1B / TAKEHIRO

TOWER RECORDS | 0 0 0 0 0 | 0
Afro    MONKEYS   | 0 3 4 0 × | 7

※詳しい成績はウェブスコアブックをどうぞ

   
終わってみれば0対7と、まさに実力通りの完敗を喫したゲームではあったが、選手達は最後まで緊張感を失うことなく戦い抜き、点差を感じさせない拮抗したゲーム内容を披露して見せた。
特に、再三好守を見せたサードの岩瀬を筆頭に、外野からの中継プレーでも幾度となくクロスレーを披露するなど、守備面での健闘が光った。
一方の打撃は、のっけからの先頭宮崎のまさかのアウトでリズムが狂ってしまったのか、ゲーム終盤まで淡白なバッティングが続き、最終回に粘りを見せたものの遅きに失し、無得点に終わったのが悔やまれる。
ゲーム全体では、野次のスペシャリスト池谷が、実況席に身柄を奪われ貴重な戦力を失ってしまったことや、梅川に予想もしていなかった突然の乱調が起きてしまうなど、いつもとは勝手の違う試合に、なかなか自分達のリズムに乗って戦うことができなかった。
それでも、イベントマッチという特殊な状況の中で、持ち前のサービス精神を発揮して、様々なミッションをクリアしながら、試合を全うした選手達の底力には、改めて驚かされる思いがした。
   


再三の好守を見せた岩瀬選手

  


ボールにも、笑い?にも見放されたあっぱれコイズミ選手。この日、タワー新宿店でのアルバイトが決定した。

  


バットではイマイチだったが、カメラを手にして存在感を放った園田選手

  


試合終了後、マウンドに登る久保田選手
   

紆余曲折を経て実現に至った今回のイベントマッチではあるが、終わってしまえば、憧れの西武ドームのグラウンドで芸人チームとプレーができ、更には自分の名前が場内アナウンスで呼ばれ電光掲示板に載るなど、またとない経験をさせてもらい、最近めっきり刺激が少なくなってきたオヤジ達の日常に、一生忘れることの出来ない思い出を刻むこととなった。
恐らくは、ネオン街のトレーニングでも、その効果が暫く試されることであろう。
この機会を用意していただいた、トータルテンボスを始めするアフロモンキーズ並びによしもと関係者の皆さま、更にはタワーレコード関係者及び、参加、ご協力いただいた全ての皆様へ、青空ドリームスに成り代わって、この場を借りて厚く御礼申し上げます。ありがとうございました!
そして、イベントマッチ実現に向け奔走した下田代タワレコ草野球協会会長を筆頭に、青空ドリームスの皆さま、誠にお疲れ様でした!
尚、今回で下田代会長が、その任を辞して一選手に戻るとのことだが、今後も一兵卒に留まらない活躍を是非とも期待したいところだ。
  

   
例年とは違って、1月から始動するイレギュラーな幕開けとなった2011年の青空ドリームスだが、まだまだシーズンも始まったばかり。
この先、どんな活躍を見せてくれるのか、今シーズンも読者の興味が尽きる事はない。
とはいえ、冬の寒さはオヤジの体には堪えるので、宴会好きの某レフトみたいに足腰を冷やしてコケないよう、くれぐれもオフシーズンのトレーニングには気をつけてもらいたい。
そんな訳で、次回の更新は春頃の予定?
それまで、読者の皆さま、ごきげんよう!

= 青スポ編集部 =

  

 

おまけ

   

   

西武ドーム イベントマッチ結果速報

参加いただいた皆様お疲れ様でした。
試合の方は残念ながら負けてしまいましたが、ドリームスらしい?いやむしろらしからぬ?プレーも随所に見られ、イベントマッチとしても、無事に終わり良かったのではないでしょうか。
改めて、ご協力いただいた皆さまに御礼申し上げます。
試合の模様は、後日、青空スポーツ新聞にてお伝えいたしますので、そちらをご期待下さい。

なんちって監督より

  

青空スポーツ新聞 2011年シーズン始動! 

臨時キャンプ&SUNKING戦

青空ドリームスは、1月15日(土)に控える西武ドームのイベントマッチに向けて、1月8、9日の2日間の日程で、ミニキャンプとオープン戦を行った。
キャンプ初日となる8日は、走者を置いたシートノック等、守備に重点を置いた実践的な練習メニューと、併せて投手候補のトライアウトを行った後、SUNKINGとのオープン戦が行われた。
翌9日は、打撃を中心とした練習メニューを消化し、各々スケベ椅子を使ってバットの感触を確かめていたが、欲求不満のドリーマーが続出したため、練習終了後、バッティングセンターに入店してひたすら汗を放出し、2日間の日程を終えている。
尚、投手候補のトライアウトを行った結果、稲村が、まずまず投球を披露して再テストとなったが、伊橋はストライクゾーンにボールを投げることが出来ず、あっさりと落選してチャンスを逃している。

一方、オープン戦として行われたSUNKINGとの試合は、久保田が、西武ドームのマウンドが遠のく2回8失点を喫したのが最後まで響き、ドリームスが完敗した。
打線の方も散発4安打の2得点と寂しい結果となっており、イベントマッチに向けて不安を残したが、梅川、小河原の両投手が順調な仕上がりを見せ、こちらは望みを繋だ格好となった。
更にこの日は、サプライズゲストとして、かつて最強の助っ人外国人選手として一風を巻き起こした、ブライアン選手がサンフランシスコから二子多摩川に駆けつけ、ファンに元気な姿を見せてくれた。
アメリカに帰国して以降、全くプレーをしていないとのことだったが、ブランクを微塵も感じさせないメジャー仕込みのスーパープレーを披露しては、敵味方無くグラウンドを沸かせ相変わらずの存在感を示していた。
14日に帰国するため、残念ながら西武ドームの参戦は叶わないが、久しぶりの再開にドリームスナインの士気も高まる1日となった。
そのSUNKING戦の詳細はこちら
 

西武ドームのマウンドが遠ざかる8失点を喫し、上の空の表情を見せる先発久保田投手

  


3年ぶりに二子多摩川のグランドに戻ってきた、伝説の外国人選手ブライアン

  


昨年の首位打者は本物なのか?!今シーズン、その実力が問われる宮崎選手

  


足首のケガから復調を見せるタケヒロ選手

  


2回無失点の好投を見せ、順調な仕上がりを感じさせる梅川投手

  


守備ではスーパープレーを連発も、相手先発の豪太投手に翻弄され打撃は今ひとつだったブライアン選手

  


前回登板の不安を一掃する投球を見せた小河原投手

  


5回表右超えソロホームランを放つ伊橋選手

  


ボールが止まって見える?下田代選手  


快音を残したもののゲームセットを迎える小河原選手

   

2日間充実した練習を終え、本番を待つのみとなったドリームス。
その西武ドームでは、もはや無理も効かず、失うものなどない、オヤジ達の開き直ったプレーを是非とも期待したいところだが、それ以前に、深酒で風邪など引かぬよう切に望みたい。
いやはや、それこそ無理な注文なのかもしれないが。。。

そんな酔いどれ集団が出場する15日のイベントマッチの参加予定選手はご覧の通り。

◆出場予定選手
伊橋
稲村
角田
園田
宮崎
毎熊
下田代
梅川
川崎
久保田
小河原
タケヒロ

岩瀬(青横ヒッターズ)
平野(青横ヒッターズ)
ジャンみやがわ
MOBY(SCOOBIE DO)

◆ベンチ入り選手
池谷

板垣

◆マネージャー
梅川
風間
柳澤

ドリームスの応援に駆けつけたい読者は、試合当日9:15までに西武球場に来れば観戦が可能とのこと。
是非、この機会にオヤジ達の晴れ姿を目に焼き付けに来て欲しい。
観戦の詳細はこちら

= 青スポ編集部 =

  

~ Next Schedule ~

TOTALTENBOS in SEIBU DOME
DATE : 2011/01/15(sat)
TIME : 8:30~13:00
PLACE : SEIBU DOME
vs  Afro MONKEYS